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我が家の留学生 Lesson 8:先入観はNG、留学生はお国のイメージと大きく異なる

2020-05-25 16:01:01 | ホストファミリー
毎年、夏の間に4~5人の留学生がやってくる。楽しみな反面、心配もある。
特にこれまで受け入れ実績のない国からの留学生となると、その国の先入観やイメージ(ステレオタイプ)から勝手に留学生の性格・態度・生活スタイルを想像して、「もしそんな学生さんだったらどうしよう?」と要らぬ心配をしてしまう。

実績のない国からの留学生受け入れは、ある意味、「未知との遭遇」。受け入れるまではいろいろな不安・心配が付いて回る。そんな経験談を2つ紹介しましょう。


サウジアラビアからの留学生

サウジアラビアのイメージ

皆さんはサウジアラビアにどんなイメージをお持ちですか?
  • オイルマネーで潤っている金満国家
  • 砂漠・ラクダの国
  • 紛争が多く危険なアラブ系の国
  • 「目には目を、歯には歯を」で報復や復讐が当たり前の国
など、いろいろお持ちでしょう。

もう、4~5年前の話になりますが、サウジアラビアからの留学生を初めて受け入れることにしました。食事や生活習慣の違いがあるのは承知の上だが、それ以外に想像したのは、
  • 自己主張が強い
  • 荒々しい
  • 横柄
  • 女性問題を起こしそう
  • 毎日5回も声を出してお祈りするのかな?
問題児どころか優等生

その夏は3人の留学生が我が家にホームステイした。
  • サウジアラビアからの「問題児」になるかも知れない21歳の大学生
  • 24歳の割には幼っぽい台南からの学生(?)
  • アメリカからの18歳の不登校(?)高校生
1週間も経つと日本語のレベルも関係するのだろうが留学生間での序列というかリーダー格がハッキリしてきた。リーダーはこのサウジアラビアからの「問題児」どころか理想的な「好青年」「優等生」である。

アラブ人は家族や仲間を大切にする

アラブ人は日本人以上に家族や親族を大切にするそうだが、海外で暮らせばそこで出会った仲間を家族同様に大切にするのかもしれない。

これまで50人近くの学生さんを受け入れたが、日本語レベルが高い学生さんや天才肌の賢い学生さんは何人もいた。しかし、
  • 誰ともフレンドリーに接し
  • みんなから尊敬され・頼りにされ
  • みんなをリードし
  • みんなを大切にする
そのような素晴らしい留学生は彼だけだった。おかげでこちらも大助かりで、あっという間の夏でした。

親切で優しい青年この学生についてはもう一つエピソードがある。
次の夏、本国に戻る日のこと。

我が家に泊まっているクウェートからきた学生のスーツケースが3つになってしまった。すると上記のサウジアラビアの学生さん(この夏は従兄弟と寮生活)が我が家まで来てスーツケースを自分の荷物として成田でなくサウジアラビアの自宅まで運んでくれた。

その後は、上記のクウェート人もそうだが、何の抵抗もなくアラブ系の学生さんを受け入れている。問題児は1人もいない、むしろみんな私たちとの触れ合いやコミュニケーションを大切にするいい学生さんばかりだ。
 

中国からの留学生

今年の夏に初めて中国からの留学生を受け入れることにした。

一般的な中国のイメージ

かなり良くないですよね!日中共同調査によると93%の日本人が良くない印象を持っているそうです。

みなさんは中国にどんなイメージをお持ちですか?
  • 横暴な振る舞いをする国
  • 爆買い
  • 一人っ子政策(2016年より2人っ子政策)
  • 自己主張が強い
  • 騒がしい
  • いつも怒っている
  • マナーが悪い
  • 食い散らかしてテーブルを汚す
  • 自分勝手 

初めてなのに2名受け入れ

日本語学校から2名の中国人(従兄弟)学生の紹介があった。初めてなのにいっきに2名となると大変だろうと思い、1人だけ受け入れることにした。しかし、諸々の事情で最終的には2人とも受け入れることに。

1人は昨日から我が家でホームステイをスタートした。もう一人(19歳の大学生)は都合で来日が1週間遅れると聞いている。

良家のお坊ちゃまタイプ

良家のお坊ちゃま(二男)のような上品な雰囲気があり、ほとんどおしゃべりしない優しそうな17歳の高校生である。現時点では心配した点は全て大外れだ。おそらく、今回も杞憂に終わるだろう。

生れたのは一人っ子政策の時期、どうして二人兄弟?

ところで、17歳でお兄さんがいると聞いたので彼が生まれたのは「一人っ子政策」の時期。どうして2人兄弟なのか、そこまで追求するのは控えたが「二人っ子政策」になってもお金さえおさめれば3人目はOKと言っていた。

ただ、現実には「2人っ子政策」に転換しても出生率は下がっているらしい。とても2人目を養うだけの余裕がないのが理由だ。

2人目の学生さんも輪をかけて大人しい

12日、金曜日の夜に我が家に到着。さすが疲れたのかあまり話さなかった。しかし、翌日もそう。翌々日もそう。やっぱり、大人しい子なんだ。2人で良く出かけるが、家に帰って中国人2たりで賑やかに話すことはない。ホストファミリーにとっては優等生だ。

聞いたところによると2人のお父さんが兄弟らしい。日本語レベルは初級以下だが手間暇がかからない、よく出かける。中国系の留学生は非常に受け入れやすいと思った。 


まとめ 

初めての国からの留学生に対しては、頭の隅にインプットされているお国の先入観・ステレオタイプ情報を当てはめてあれこれと想像してしまう。しかし、生活習慣の違いを除けば、たいていイメージとは大違いで特に心配するほどのことではない

それでも、「本当にイメージ通りだったらどうしよう? 」、要らぬ心配かも知れないが、そんな場合、
  • 生活習慣に起因した点は受け入れる
  • リスペクトする
  • 相手の良いところを知る
  • 積極的に会話する
  • そして互いの信頼を築く
そういう付き合いをしていただければ何とかなるでしょう。

外国からの留学生を受け入れようと考えていらしゃる方に少しでもお役に立てたなら幸いです。