FIFAワールドカップ2022カタール大会アジア2次予選F組初戦が9月10日(ミャンマー戦)からスタートする。JFAは本日、2019年8月30日、日本代表メンバーを発表した。
この発表に先立ち予想記事を書いたが的中は23名中12名。初めての予想にしても不合格ですね!
なお、このメンバーで9月5日にFIFAワールドランキング39位のパラグアイ代表と対戦する。勝てばうれしいがパラグアイ戦はほぼ互角の試合展開が予想される。W杯アジア2次予選直前の試合なのでケガ人が出ないことを祈るばかりである。
召集された選手の皆さん、「おめでとう」。皆さんは、2020年6月まで続くW杯アジア2次予選のコアーメンバーになる可能性が高い。さらに2020年7月の東京五輪サッカー日本代表の有力候補。
ただ、今回は五輪世代(1997年以降生れた選手、いわゆるU-22)の収集はたったの4名。これから先はもっと多くの選手の招集されることを期待する。
それでは9月5日のパラグアイ戦及び9月10日W杯アジア2次予選初戦に招集された選手の皆さんを紹介。また、パラグアイ戦も含めて試合結果を報告しますのでよろしくお願いします。
パラグアイ戦・ミャンマー戦 サッカー日本代表メンバー
GK 3名
川島 永嗣、権田 修一、シュミット・ダニエル
DF 7名
長友 佑都、吉田 麻椰、畑中慎之介、植田 直通、冨安 健洋、
酒井 宏樹、安西 幸輝
MF 10名
柴崎 岳、中島 翔哉、南野 拓実、伊東 純也、堂安 律、
板倉 滉、久保 建英、遠藤 航、橋本 挙人、原口 元気
FW 3名
大迫 勇也、永井 謙佑、鈴木 武蔵
サッカー日本代表招集メンバー予想 vs 実績
予想欄の〇印が予想メンバー
12名しか的中できなかったが予想が外れた若手で北中米遠征に4名が招集されているのがせめてもの救いだ。
選手名 | 予想 | 実際 | |
GK | 川島 永嗣 | x | 〇 |
小島 亨介 | x | ||
オビ・パウエル | 〇 | ||
権田 修一 | 〇 | ||
大迫 敬介 | 〇 | ||
シュミット・D | 〇 | 〇 | |
DF | 長友 佑都 | 〇 | |
吉田 麻椰 | 〇 | ||
立田 悠悟 | x | ||
冨安 健洋 | 〇 | 〇 | |
酒井 宏樹 | 〇 | ||
岩田 智輝 | 〇 | ||
安西 幸輝 | 〇 | ||
畑中慎之介 | 〇 | 〇 | |
室屋 成 | 〇 | ||
昌子 源 | 〇 | ||
菅 大輝 | x | ||
杉岡 大暉 | 〇 | ||
植田 直通 | 〇 | 〇 | |
中山 雄太 | x | ||
MF | 遠藤 航 | 〇 | |
板倉 滉 | 〇 | 〇 | |
原口 元気 | 〇 | ||
橋本 挙人 | 〇 | ||
原 輝綺 | x | ||
久保 建英 | 〇 | 〇 | |
安部 裕葵 | 〇 | ||
柴崎 岳 | 〇 | 〇 | |
三好 康児 | 〇 | ||
堂安 律 | 〇 | 〇 | |
伊東 純也 | 〇 | 〇 | |
松本 泰志 | x | ||
南野 拓実 | 〇 | 〇 | |
中島 翔哉 | 〇 | 〇 | |
渡辺 皓太 | x | ||
FW | 岡崎 慎司 | 〇 | |
前田 大然 | 〇 | ||
上田 綺世 | 〇 | ||
永井 謙佑 | 〇 | ||
鈴木 武蔵 | x | 〇 | |
大迫 勇也 | 〇 | 〇 |
サッカー日本代表招集メンバーのプロフィール
- オーバーエイジは1996年12月末以前生れの選手
- A代表歴は実際にプレーしたデータ
- 2019年8月現在
川島 永嗣
- 生年月日 1983.3.20
- 身長/体重 185cm/82kg
- 所属 RCストラスブール(フランス)
- A代表歴 90試合8188分
権田 修一
- 生年月日 1989.3.3
- 身長/体重 187cm/83kg
- 所属 ポルティモネンセSC(ポルトガル)
- A代表歴 11試合99分
シュミット・ダニエル
- 生年月日 1992.02.03
- 身長/体重 197cm/88kg
- 所属 シント・トロイデン(ベルギー)
- A代表歴 5試合450分
長友佑都
- 生年月日 1986.9.12
- 身長/体重 170cm/
- 所属 ガラタサライSK(トルコ)
- A代表歴 117試合10179分3ゴール26アシスト
吉田 麻椰
- 生年月日 1988.8.24
- 身長/体重 189cm/85kg
- 所属 サウサンプトンFC(イングランド)
- A代表歴 95試合8173分10ゴール
酒井 宏樹
- 生年月日 1990.4.12
- 身長/体重 184cm 75kg
- 所属 オリンピック・マルセイユ(フランス)
- A代表歴 56試合4070分1ゴール9アシスト
安西 幸輝
- 生年月日 1995.5.31
- 身長/体重 172cm/64kg
- 所属 ポルティモネンセSC(ポルトガル)
- A代表歴 2試合75分
冨安 健洋
- 生年月日 1998.11.05
- 身長/体重 187cm/84kg
- 所属 ボローニャFC(イタリア)
- A代表歴 15試合1260分1ゴール
畠中 槙之輔
- 生年月日 1995.08.25
- 身長/体重 184cm/80kg
- 所属 横浜F・マリノス
- A代表歴 3試合239分
植田 直通
- 生年月日 1994.10.24
- 身長/体重 186cm/77kg
- 所属 サークル・ブルッヘ(ベルギー)
- A代表歴 7試合630分
板倉 滉
- 生年月日 1997.01.27
- 身長/体重 186cm/75kg
- 所属 FCフローニンゲン(オランダ)
- A代表 2試合178分
久保 建英
- 生年月日 2001.06.04
- 身長/体重 173cm/67kg
- 所属 レアル・マドリード・カスティージャ
- A代表歴 4試合210分
柴崎 岳
- 生年月日 1992.05.28
- 身長/体重 175cm/64kg
- 所属 デポルティーボ・ラ・コルーニャ(スペイン)
- A代表歴 39試合2600分3ゴール5アシスト
堂安 律
- 生年月日 1998.06.16
- 身長/体重 172cm/70kg
- 所属 PSV(オランダ)
- A代表歴 15試合1084分3ゴール2アシスト
伊東 純也
- 生年月日 1993.03.09
- 身長/体重 176cm/68kg
- 所属 KRCヘンク(ベルギー)
- A代表歴 14試合531分2ゴール
南野 拓実
- 生年月日 1995.01.16
- 身長/体重 174cm/68kg
- 所属 ザルツブルク(オーストリア)
- A代表歴 14試合1040分5ゴール3アシスト
中島 翔哉
- 生年月日 1994.08.23
- 身長/体重 167cm/62kg
- 所属 FCポルト(ポルトガル)
- A代表歴 13試合748分4ゴール3アシスト
遠藤 航
- 生年月日 1993.2.9
- 身長/体重 178cm/75kg
- 所属 VfBシュトゥットガルト(ドイツ)
- A代表歴 20試合1216分2アシスト
橋本 挙人
- 生年月日 1993.8.16
- 身長/体重 181cm/74kg
- 所属 FC東京(日本)
- A代表歴 2試合180分
原口 元気
- 生年月日 1991.5.9
- 身長/体重 179cm/72kg
- 所属 ハノーファー96(ドイツ)
- A代表歴 49試合2916分10ゴール5アシスト
永井 謙佑
- 生年月日 1989.3.5
- 身長/体重 178cm/81kg
- 所属 FC東京(日本)
- A代表歴 7試合386分2ゴール
大迫 勇也
- 生年月日 1990.05.18
- 身長/体重 182cm/71kg
- 所属 ヴェルダー・ブレーメン(ドイツ)
- A代表歴 43試合2581分14ゴール4アシスト
鈴木 武蔵
- 生年月日 1994.2.11
- 身長/体重 185cm/74kg
- 所属 北海道コンサドーレ札幌(日本)
- A代表歴 2試合71分
サッカー日本代表メンバー選考方針が見えない
何を基準にしたベストなメンバーだろう?現時点の選手の状態?
方針というべきか、選考基準は状況に応じて変わってもいいだろう。いくつものパターンを考えたようだが、「若手を多く」というシナリオは破棄された。
それは仕方ないとしても、何故くつものパターンを考える必要があるの?選手選考における方針が無いからいくつものパターンが必要なのでは?
近未来を言うと、
- 2022年W杯アジア2次予選の1位通過は確実(ベストメンバー不要)
- 東京五輪の目標はメダル獲得(若手のレベルアップ必須)
こうした状況を踏まえれば現時点での選手選考方針をはっきりしなければならない。どういう方針で2次予選や東京五輪強化を進めるのか?それがほとんど見てとれない選手選考と感じた。
私が主張したいベストメンバーは上記の2点をクリアーする選考、それが当面の選手選考における揺るぎない方針となるべきだ。
今回の選考結果がU-22の北中米遠征と重なった所以であれば問題ないが、2020年W杯を見据えると来年6月までの基本編成は、若手(12名)+ベテラン(6名)+中堅(5名)。
ベテランにはアジア最終予選の途中くらいまで日本代表を牽引してもらいたい。一方、若手にはアジア2次予選での成長をバネに東京五輪でのメダル獲得、そして最終予選ではベテランを追い抜いてほしい。中堅は所属チーム優先で2次予選終了までは交替で参加すればいい。
試合結果 9月5日 パラグアイ戦
スコアと得点者
日本 | パラグアイ | |
システム | 4-2-3-1 | 4-2-3-1 |
スコア | 2 | 0 |
得点者 | 大迫、南野 | |
シュート | 19 | 5 |
枠なシュート | 9 | 3 |
日本代表先発メンバー
- GK 権田
- GKから見て左から
- DFに 長友、吉田、冨安、酒井
- 中盤の底に 柴崎、橋本
- 2列目は 中島、南野、堂安
- ワントップが大迫
先発メンバーについて
現時点でのベストメンバーということだろう。マスコミがほぼ予想した通り。GKに試合に出ていない権田が選ばれたのは今後も召集しやすいからか? アジア2次予選直前の単なる調整試合なのに、まるでW杯本戦で戦う豪華メンバーだ。
試合経過
前半:日本がゲームを支配する展開のが続く。
- ワンタッチプレー
- 流れるようなパスワーク
- ポジションチェンジ
などでスピーディーな攻撃を展開。そんな中、23分長友のクロスを大迫が左足で合わせて先制点。30分中島からのパスを受けたフリーの酒井が折り返しのクロス。南野が合わせて2点目。権田のファインセーブもあり無失点で終えるほぼ完ぺきな内容の前半。
長旅の疲れがあるのか蒸し暑さのせいかパラグアイの動きが鈍いので後半も追加点がとれそうな予感。
後半:頭から久保がピッチに立ち異次元のプレーを披露。5本のシュートやチャンスメークで再三見せ場を作るが、最年少代表ゴールを意識してかゴールに結びつけることができない。パラグアイは前半より厳しくディフェンスする一方、日本は無失点を意識して流動的な動きを控える。チャンスはあったが追加点に至らず。パラグアイは後半もチャンスらしいチャンスを作れず日本の完全勝利。願わくは久保のゴールを見たかった。なお、冨安は後半サイドにポジションを変えたが、見事なプレーを披露。
このような試合をミャンマー戦(アウェー)で出来れば、5-0 あるいはそれ以上の結果を期待できそうだ!
試合結果 9月10日 ミャンマー戦(2次予選初戦)
スコアと得点者
日本 | ミャンマー | |
システム | 4-2-3-1 | 4-4-1-1 |
スコア | 2 | |
得点者 | 中島、南野 | |
シュート | 30 | 2 |
枠内シュート | 12 | 1 |
日本代表先発メンバー
- GK 権田
- GKから見て左から
- DFに 長友、吉田、冨安、酒井
- 中盤の底に 柴崎、橋本
- 2列目は 中島、南野、堂安
- ワントップが大迫
試合経過
前半: 16分中島のミドルシュートがサイドネットを揺らして先制点。26分には堂安からのクロスを南野がヘディングで決めて2点目。終了間際の吉田から権田への横パスはまずかった。それまではグランドのコンディションを考えて危険な時は無理せずにタッチラインの外に蹴りだしていた。2点しか獲れなかったのは残念だが、きちんと守備しながら相手のシュートを0本に抑えたので良しとしよう。
後半: 得点を期待したが、再三のシュートも得点に至らず。不運、それとも雑、それともミュンマーが良く守ったから?24本+で2得点は頂けない。終盤久保がW杯予選最年少デビューを果たしたが、代表初ゴールはお預け。勝利したが決定力不足は明らか。初戦+アウェー戦+最悪のグランドコンディションではあったが攻撃面では大いに反省すべき。
サッカー日本代表日程
2022W杯アジア2次予選は2019年9月5日~2020年6月9日、最終予選は2020年9月3日~2021年10月12日。
なお、2019年12月10日~18日のE-1選手権は国際Aマッチデー期間の開催でないため欧州で活躍している選手を招集するのは困難である。その為、Jリーグでプレーするベテラン選手はE-1選手権に召集されるとの推察。
アジア3次予選(最終予選)進出条件
アジア2次予選は40チームが8グループに分かれて戦うが、
- 各グループ1位の8チーム
- グループ2位の8チームのうち成績上位4チーム
の計12チームが3次予選 (最終予選) へ進出。
おわりに
2020年W杯アジア2次予選ラウンド1の直後には2020年には東京五輪が控えているが、幸いも2次予選の組み合わせ抽選に恵まれた。そのためアジア2次予選は東京五輪メンバー主体で戦えるでしょう。しかし、今回の招集は現時点でのベストメンバーだそうだ。初戦だからかも知れない。
F組対戦チームの最新FIFAワールドランキングは、日本の33位に対して、
- キルギス 95位
- タジキスタン 119位
- ミャンマー 135位
- モンゴル 187位
これなら10月以降は先若手主体で十分に戦える。ベストメンバーを組むのは3最終予選でいい。それが東京五輪と2022年ワールドカップに向けての最良の道と思う。
つまり、アジア2次予選はJFAにとって若手の東京五輪サッカー日本代表候補選考の場。一方、若手選手にとってはアピールの場であり飛躍の場である。アピールできた選手の将来は2022年FIFAワールドカップ日本代表候補へとつながる。そしてベテランを脅かす存在になるだろう。
若きサムライは未来を拓くため、そして、3年後W杯のピッチに立つために必死でアジアW杯2次予選と東京五輪を戦うはず。若手を多用してもアジア2次予選全勝はもちろんのこと、東京五輪でより良い結果が期待できると思うがいかがでしょうか?
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