ヒルネボウ

笑ってもいいかなあ? 笑うしかないとも。
本ブログは、一部の人にとって、愉快な表現が含まれています。

笑うしかない友 ~みんなのせい

2024-01-16 00:08:08 | ジョーク

   笑うしかない友

    ~みんなのせい

もう、もう、もう! 

明日は我が身。

どうかと思うわ。

俺のせいじゃねえよ。

また私のせいにする気? 

誰のせいでもありゃしない。

政治のせいね。

かもね。かもね。そうかもね。

金持ちのせいね。

噂を信じちゃいけないよ。

誰を信じればいいの? 

誰でしょね。

この世に神様が本当にいるなら……

神様同士で殺し合え。

本当に悪いのは誰? 

みんな、みんなが悪いのさ。

もう終わりですね。

誰に言ってんの。

みんな! 

笑うしかないな。

笑いたくない。

じゃあ、歌うしかないか。

『嘘の月』を? 

(続)


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腐った林檎の匂いのする異星人と一緒 34 ゲーム(STAGE27 合唱) 嘘の月

2024-01-14 22:19:10 | 小説

   腐った林檎の匂いのする異星人と一緒

    34 ゲーム(STAGE27 合唱)

   嘘の月

嘘つき 嘘つき みんな 嘘つき

あなたは歌う 嘘の愛 嘘の夢 嘘の暮らしを

嘘つき 嘘つき みんな 嘘つき

私も歌う 嘘の傷 嘘の罪 嘘の癒しを

そのうち 汚れるから

そのうち 乱れるから

そのうち 消えてなくなるから

 

嘘つき 嘘つき みんな 嘘つき

彼らは歌う 嘘の神 嘘の国 嘘の歴史を

嘘つき 嘘つき みんな嘘つき

みんなで歌う 嘘も嘘 嘘も尽き 嘘の証しを

そのうち 汚れるから

そのうち 乱れるから

そのうち 消えてなくなるから

(続)


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腐った林檎の匂いのする異星人と一緒 34 ゲーム(STAGE26 地下広場)

2024-01-13 00:09:50 | 小説

 

   腐った林檎の匂いのする異星人と一緒

    34 ゲーム(STAGE26 地下広場)

広場に人々が集まっている。がやがや。

「地上で何か起きているのか」

「何も起きてない」

「じゃあ、なぜ、私たちはここにいるの」

「知るもんか、私たちのことなんか」

「自分のことで精一杯なの」

「災害が起きているそうだ」

「災害は副次的現象だ」

「戦争やってんじゃないか」

「野蛮国が攻めてきたんだ」

「異星人の暴動だな」

「異星人なら、ここにもいるぞ」

「今来たあの女が怪しい」

「でも、頭がある」

「作り物さ」

「可愛過ぎる」

「容貌で判断するのは差別だよ」

「科学的根拠を示せ」

「首切ろう」

「本物なら血が出るよね」

「その血だって作り物さ」

「トマジュ」

「嘗めて血液型、わかる人、いますか」

がちゃがちゃ。

彼らは仮面を被っている。安っぽい反射光。ぎらぎら。正体不明。異星人と一緒。

彼らは、いつも同じことしか言わない。何度か尋ねたら、有益な情報を得られるのかもしれない。けれども、誰に何を何度尋ねたかなんて、覚えていられない。時間が惜しい。

ホップ・ステップ・アンド・ジャンプ! 

人垣を跳び越え、閉鎖された改札口を軽く跳び越え、歩廊を一気に越えて線路に着地し、両手を広げる。どこからともなく拍手が送られている。

線路の右と左のどちらかが地上に通じている。地上は明るいが、危険だ。地下は安全だが、暗い。

あなたは、右と左、どちらを選びますか。

あなたのいなくなった広場で、人々が『嘘の月』を歌い始める。

(続)


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ネンゴロ 2015

2024-01-13 00:09:50 | 学習

   ネンゴロ

2015 プレイ、ゴー、安保。(安全保障関連法成立)

(終)


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笑うしかない友 ~ガラスの初恋

2024-01-11 23:18:35 | ジョーク

   笑うしかない友

    ~ガラスの初恋

頭の上に団子なんか、載せるなよな。

何で? 

だって、常識だろ? 

髪、切れってんですか。

そんなことしたら、フェミニストになるぞ。

団子、二つにしましょうか。

春麗かよ。

じゃあ、どうすればいいんですか。

髪は旋毛で纏めてから垂らすんだよ、さらっと。

ポニーテールね。邪魔なんですよ、揺れるから。

放課後の校庭で走るポニーテールの君を男子に見られたくないのか。

どうせ、「好きだよ」と言ってくれないんでしょう? 

淡い恋だから。

うぜ。

男子たちのガラスの心を傷つけるなっつってんだよ。

馬鹿みたい。

あの頃は恋だとも知らないで、「さようなら」も言わないで別れるんだよ。

何ですかあ? 

片隅で聞いていたボブ・ディラン。

要するに、先生、私のこと、嫌いなんでしょ。

好きだよ。

ぎゃあ。このバカバカバカ。

どうした? 

私の青春の1ページが汚れたんだよ。

何、それ。

最初に「好きだよ」と言われるタイミング、決めてあったんだから。

へえ。

スタバの前の街路樹の下で初雪が降った夕方。

じゃあ、そこでやり直すか。

もう、全然、わかんない。ていうか、わかってないんだ。

世代間のギャップだね。

あなた好みの、あなた好みの女になんか、なりたくないの! 

旋毛曲がり。そこから直さなきゃな。

うっせ。

とにかく、この団子をだな……

やめて、やめて、やめろ! 

団子なんか、作ると、こうされるんだよ。常識だろ? 

痛い! わかった。わかったから、やめて。

さあて、どうしようかなあ。

へっ、変態? 

ほおら、ひょろひょろ。

ヒー。ヒー。

フヘヘヘ。笑うしかないよな。

(終)


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