みなさま、こんにちは。
先日の渡辺和子さんの文庫本を読んでいたら、小さなしおりが挟まっていて、こんな言葉がありました。
「知恵は無限 ― なすべきことをなすという勇気と、
人の声に私心なく耳を傾けるという謙虚さがあったならば、
知恵はこんこんと湧き出てくるのである」 ―松下幸之助「大切なこと」
苦労して物事を成し遂げ成功した、こうした偉人の方たちは、必ず名言を残されていますよね。
ぶち当たる試練や壁を乗り越えるために、日々考え実践する中から生まれてきた言葉だからこそ重みがあります。
単純な私は、その都度「すごいな~、そうだな~」と感心することしきりですが、
時間が経つとすっかり忘れています。
自分の中から出てきた言葉ではないからですね。
BS日テレ
ファンの方もいらっしゃると思いますが、
毎週私が楽しみにしている番組の一つが、BS日テレ「小さな村の物語 イタリア」。
俳優の三上博史さんがナレーターを務めていて、土曜日と日曜日の週2回放映されています。
この番組は、イタリアの田舎の小さな村で暮らす普通の人々が、
家族や友人を大切にしながら、自然の中で心豊かに暮らす、ありのままの日常がカメラに収められています。
番組の最後に、その日の主人公の村人たちが、自分の生き方や家族について語られるのですが、
みなさん、ご自分の哲学的な考えや信条をさらっとお話になるのです。
若い人でも、ご高齢の人でも、どんな職業に就いている人であっても…。
それは、生きてきた中での自分の考えであったり、ご両親からの教えであったり、常に心にあって毎日を生きている。
毎回この最後の言葉が楽しみで、毎回すごいな~と感動します。
私自身、「何か信条を持って暮らしているか」と問われても、正直考え込みます。
躊躇なくお話しできるのは、日頃からそう思って生きていらっしゃるからなのでしょう。
そして、みなさんに一貫しているのは、家族はかけがえのないものだという思いが根底にあること。
ご両親への思いを、涙ながらに感謝し、お話になる。
イタリア人って、あったかいのです。
この番組を見るたびに、日本人ってなんて個人主義なんだろうと思ってしまいます。
自分自身を振り返っても、家族への思いがここまであるとは…と、素直に認めざるをえません。
イタリア留学
院長の同級生のドクター、そのお嬢様がイタリア人の方とご結婚されて、フレンツェで住んでいらっしゃるのですが、
先日その先生が、可愛い~お孫さんの動画を嬉しそうに見せてくださいました。
多分、そのお孫ちゃんも、強い絆で結ばれたあったかいファミリーの中で、すくすくと成長するんだろうな、と思いました。
松下幸之助さんの名言については、みなさま各々で…。