自己満足的電脳空間

完全自己満足主義。テーマはない。自分の趣味・関心事を偏った嗜好と思考でダラダラと書き綴る自分のための忘備録。

外国人支配下捕手誕生なるか?

2019-06-05 00:05:00 | 野球、その他スポーツの話
果たしてNPBの歴史でも珍しい外国人キャッチャーが、1軍の舞台に立つことはあるのだろか。昨年、中日はキューバ人のアリエル・マルティネス捕手と育成選手契約を結んだ。




マタンサスでプレーしていたキューバ国内リーグの2017-2018シーズンは68試合に出場し、打率.256、6本塁打、30打点の打撃成績をマークしたキューバ期待の強打の捕手である。



過去NPBに在籍した主な外国人捕手は以下のような選手たちがいる。 
バッキー・ハリス(1936~1938年 名古屋軍、イーグルス) 
チャーリー・フッド(1953年 毎日) 
チャーリー・ルイス(1954年~55年 毎日) 
ドン・ブッサン(1955年 トンボ※外野手) 
ロン・ボトラ(1960、1961年 近鉄) 
ニック・テスタ(1962年 大毎) 
エイドリアン・ギャレット(1977年~1979年 広島※外野手)
マイク・ディアズ(1989年~1992年 ロッテ/千葉ロッテ※外野手) 
フランシスコ・キャブレラ(1994年 オリックス※内野手)
デービット・ニルソン(2000年 中日)
 

バッキー・ハリスはNPB史上初の外国人選手として知られ、捕手として1936年に中日の前身である名古屋軍に入団したロサンゼルス出身のアメリカ人。1937年に後楽園イーグルスへと移籍し、同年秋にはMVPに輝いている。チャーリー・ルイスは2年間、毎日で活躍して2年連続でベストナインに輝いている。 

ボトラは捕手として入団し、1960年からは投手に転向した異色の選手。ブッサン、ギャレット、フランシスコ・キャブレラは本職は他のポジションだったが、緊急時に捕手を守っている。また、田中義雄(1937年~1944年、阪神)、広田順(1952年~1956年、巨人)、藤重登(1956年~1961年、南海、阪神)といったハワイ出身の日系人捕手もいた。 

投手とのコミュニケーションが欠かせず、扇の要として「グラウンド上の監督」とも言われる捕手。それだけに、言葉の壁が立ちはだかり、やはり外国人が担うのは難しい。戦前、戦後はそれなりの数の外国人捕手がいたが、1970年代以降はめっきり減少している。中日に加わったマルティネス捕手には支配下登録を勝ち取り、19年ぶりの捕手登録外国人選手となって欲しい!

異例の外野手→投手転向

2019-05-31 00:05:00 | 野球、その他スポーツの話
「令和最初の日」となった、2019年5月1日。この日、台湾出身のひとりの若者が人生の新たな一歩を踏み出した。同日、オリックスは育成選手だった張奕(ちょう・やく)投手を支配下選手登録することを発表。レアケースともいえる野手から投手へのコンバートを成功させた25歳の右腕はパ・リーグで存在感を示しつつある台湾出身選手たちと共に活躍が期待される。


台湾代表の中心選手として活躍する陽岱鋼(巨人)のいとこでもある張奕投手は、その陽岱鋼選手と同じ福岡第一高校に入学し、投打にわたって活躍を見せる。その後、日本経済大学を経て、2016年の育成ドラフト1巡目でオリックスから指名を受けてNPB入りを果たす。

張奕投手がプロとしてのキャリアをスタートさせたポジションは、陽岱鋼と同じ外野手だった。だが、1年目の2017年は2軍で59試合に出場して打率.091。続く2018年も2軍の15試合でノーヒットと、プロの壁に直面して打撃面で力を発揮できず。支配下登録に向けて、いばらの道が続いていた。

そんな中で行われた大胆なコンバートが、張奕投手にとって大きな転機となった。高校時代は投手としても活躍していたこともあり、2018年6月に外野手から投手へ転向。投手から野手というコンバートの例は多いが、逆のパターンで一軍戦力となったのは萩原淳氏(元オリックス、日本ハム・ヤクルト)や嘉勢敏弘氏(元オリックス)といったごく一握りの例しかないという、かなり珍しいケースだ。

しかし、張奕投手は2018年に2軍で5試合に登板してわずか1失点、防御率1.80という快投を披露。投手としての非凡な才能を示すと、翌2019年も6試合で1勝1敗、防御率2.03と結果を残した。そして、その活躍が認められ、5月1日に支配下選手登録を勝ち取った。


2桁の背番号「98」を手にした張奕投手は、今季のパ・リーグにおける8人目の台湾出身の支配下登録選手となった。現在のパ・リーグ各球団に所属する、現役選手の内訳は以下の通り。

・北海道日本ハム:王柏融外野手
・東北楽天:宋家豪投手
・埼玉西武:廖任磊投手、郭俊麟投手、呉念庭選手
・千葉ロッテ:チェン・グァンユウ投手、李杜軒選手
・オリックス:張奕投手

福岡ソフトバンクを除く5球団にそれぞれ1名以上の台湾出身選手が在籍している。リーグ最多の3選手が所属する埼玉西武では、14年間にわたって日本球界でプレーを続けた許銘傑氏も昨季から二軍投手コーチとして在籍。他の球団でも王柏融、宋家豪、チェンはそれぞれ一軍の貴重な戦力として存在感を発揮しており、今や「台湾出身選手」がひとつの勢力となりつつある。

そんな流れの中で、晴れて支配下登録を勝ち取ってオリックス唯一の台湾出身選手となった張奕。日本の高校と大学を経て、ドラフト指名を受けてのプロ入りであるため、外国人枠の影響を受けないのも追い風だ。5月16日に千葉マリンスタジアムで行われた千葉ロッテ戦では8回途中から登板し1軍デビューも果たした。


パ・リーグは混線状態。オリックスも張奕投手の活躍いかんではまだまだチャンスはあるとファンシーな妄想が膨らむ。

スチュワート投手と田澤ルールと外国人枠

2019-05-30 00:05:00 | 野球、その他スポーツの話
福岡ソフトバンクは今年6月のMLBのドラフト会議で1巡目指名が確実視されていたカーター・スチュワート投手(19)と6年契約で入団合意したと先日発表した。


同投手は昨年の同会議でブレーブスから1巡目(全体8番目)指名を受けたが、故障もあり、契約合意に至らなかった。米国のアマチュアトップ選手が日本の球団と契約するのは極めて異例。米球界には衝撃が走っている。

背番号は投手としては異例の「2」に決定。


過去に台湾人プレーヤーや韓国人プレーヤー等では事例はあったがアメリカのトップ選手がプロのキャリアをスタートするリーグとしてNPBを選んだことはかなりの驚きであることと同時に人材流失に対し今後のMLBの動向にも注目される。

MLB側もこのような優秀な人材流出が何度か起こればそれを阻止するルールを作成してくるだろうが、現状のままであれば、今回のスチュワート投手の契約に関してはNPB側が見直さなければならないルールの方が注視される。


2008年に新日本石油ENEOSの田沢純一投手がMLB挑戦を表明し、指名回避を要望するファクスを12球団に送付。全球団から指名を見送られた上で、同年12月にレッドソックスと3年総額400万ドル(当時約3億6800万円)で契約を交わした。その結果、海外への人材流出を避けるためNPBはドラフト前にNPBはドラフト指名を拒否した場合、海外球団を退団した後に高校生は3年間、大学・社会人は2年間指名凍結するという、いわゆる「田澤ルール」を策定。

この田澤ルールに関しては概ね否定的な意見が多い。そして、今回のスチュワート投手獲得のようにNPB側は特に縛りもなく日本国外から優秀なアマチュア選手がNPBと契約を結ぶ一方で「田澤ルール」により日本から優秀な人材の移動を制限するというのは大きな矛盾が生じる。あまりにもアンフェアである。


また、話は変わるがカーター・スチュワート投手がNPBでキャリアをスタートさせるということは契約満期のMLB入団を目指し、そのための経験を積むということで3軍制を敷く福岡ソフトバンクなら充分その機会は得れるであろう。またマイナー契約とは比較できないほどの多額な収入も保証されている。

但し、デメリットとしてはなんと言っても外国人枠の問題であろう。個人的には日本国籍所有者以外でもNPBでプロのキャリアをスタートさせる選手には外国人枠を適用しないというルール変更もありなんじゃないかと思う。そのことで更に海外から優秀なプレーヤーがNPBでキャリアスタートという選択がより現実的になると思う。

なんにしてもスチュワート投手の件は前例がないのでどのような展開になるのか注目していきたい。

MLB 2020年よりナイキがオフィシャルサプライヤーに

2019-05-24 00:05:00 | 野球、その他スポーツの話
以前言及した通り、ナイキがMLBと公式ユニフォームサプライヤー契約を締結。

本契約は、2020年シーズンより10年間に渡るものとなるが、ナイキが現公式サプライヤーマジェスティック アスレティック社の後任という形で、選手がフィールド上で着用するユニフォームやウォームアップなどを独占的に供給することになる。

NPBでは2008~2015年まで埼玉西武ライオンズのサプライヤーだったが、右胸にはswooshロゴがあったのは正直ガッカリした。

野球のユニフォームには企業ロゴを前面に押し出すのは醜悪以外何者でもない。

しかし、MLBは2020年から胸の位置に企業ロゴを入れることを承諾したという噂もある。今後もユニフォームの気品が保たれるのか、気になるところだ。

当初、2016年にアンダーアーマーが10年間の公式サプライヤー契約を締結していたが、同ブランドのマーケティング戦略の見直しの末、この取引から辞退した模様。これにより、ナイキはアメリカ4大スポーツのうち、NBA、NFL、MLBという3分野の公式サプライヤーとなることに。

※他にもユニフォームのこと、球場のこと、ゴチャゴチャ言ってます(笑)

史上最高の投手

2019-05-17 00:05:00 | 野球、その他スポーツの話
あくまでも私見ではあるが、史上最高の投手といったら間違いなく江川卓さんであろう。




伸びのあるストレートなんて表現は生ぬるい。ホップするというのはこーゆーことだと魅了された江川さんのストレート。


基本的に球種はストレートとカーブだけ。プロ入り時点ではすでにピークは過ぎていたというが…こんなにも圧巻の投球は以後見たことがない。江川さんはまさしく怪物だった。

イチローさん引退試合について

2019-04-26 00:05:00 | 野球、その他スポーツの話
結果としてイチローさんの引退試合となった3月21日のOAK戦@東京ドーム。この試合に関して一部金儲けの道化に過ぎないなど一部から批判があったが、非常に的を得た反論記事があったので、記事を全文引用した。





ネットが大炎上したお笑いタレント、ダンカンのブログ発言(後で撤回)に代表されるように一部のファンの間では感動的なマリナーズ、イチロー(45)の東京ドームでの“引き際”がマリナーズのビジネス優先の“引退興行”だったのではないか、という批判的な疑念がある。だが、答えはノー。大きな誤解だ。

 そもそも今回の東京ドームでのアスレチックス対マリナーズの2試合は、マリナーズではなくアスレチックスの本拠地ゲームだった。MLBは、今季、世界への拡大戦略のために日本、メキシコ、英国の3か所で公式戦を開催するが、その戦略に沿って読売新聞社が、アスレチックスから、本来はオークランドで行われる興行権を買ったのである。アスレチックスは、本拠地では、お客さんが入らず興行に苦戦しているため、平均観客動員数以上の興行収入想定の値段で2試合分の興行を買ってくれるのならば、渡りに船なのだ。

 過去に日本でのメジャー公式戦は2000年のメッツ対カブスを皮切りに4度行われているが、アスレチックスは2008年、2012年、そして今回と3度、日本で公式戦を行っているのは、そういう理由だ。
 2008年はアスレチックス対レッドソックスで松坂大輔が先発した。前回の2012年もアスレチックス対マリナーズ。3番を任されていたイチローは開幕戦で5打数4安打と大爆発している。
 
 ただ興行権の売買に関しては、リーグビジネスが徹底されているメジャーでは、MLBを通じて行われることになっていて、今回、読売新聞社は、プレシーズンマッチを含めて6試合分の興行権料としてMLBに対し10億円以上を支払ったとされている。

 さらに専用機での移動費用、滞在費など15日に来日して21日深夜に離日するまでの一切の経費を読売新聞社が負担した。もちろん、東京ドームの使用料もだ。その代わりカジノ法案成立を受けて日本進出を目論むMGMリゾーツがメインスポンサーとなったスポンサー料、チケット収入、国内の放映料、関連グッズの一部ロイヤリティのすべてが主催者に入る。それらを合わせると、今回は、10億円以上で興行権を買ったが、連日の“イチロー祭り”で十分に黒字が出たと推測されている。

 少し話が長くなったが、その読売新聞社から支払われた金額をMLBがアスレチックス、マリナーズに配分するが、基本アスレチックスの興行なので、ほとんどはアスレチックスへ行く。マリナーズには、海外でプレーする特別手当として選手一人につき推定約7万ドル(約770万円)が支払われたとされているが、チームへの補填金を含めて日本で試合を行うことへの金銭的なメリットはそうはない。

 マリナーズブランドを高めるなど、ビジネス面でのプラス効果は計り知れないが、「イチローの引退興行で金儲けをした」という見解は誤解なのである。むしろ、アスレチックスの方が“おいしかった”わけである。もちろん興行主の読売新聞社なども。

 またイチローのスタメン起用に関してだが、基本、メジャーリーグに忖度はない。過去にサッカー界では日本人プレーヤーの欧州移籍の際にスポンサーがバックにいて、その出場に対しても忖度が行われるケースがないわけではなかったが、そういう忖度や差別的起用に対して厳しい目のあるアメリカのプロスポーツでは、徹底した実力主義が貫かれている。その実力主義をあいまいにしないために、代理人が権利を主張して、あらゆる契約で縛られているわけだ。
 
 イチローはオープン戦で24打席ノーヒットの大不振のまま20日の開幕戦に「9番・ライト」でスタメン起用された。
「エンジンがかかってきた。打ってくれると思う」と、前日の会見でサービス監督は語っていた。もちろんイチローの引退は知っていて、「シアトル・マリナーズの組織として(起用に)意義がある」と、偉大なるレジェンドに対するリスペクトの意味をこめて、スタメン起用したが、そこにはメジャー3089本を打ってきたイチローの潜在能力への期待もあった。特別に28人枠に拡大される東京での2試合のロースター復帰については契約にあったようだが、試合出場までが契約にあったわけではない。

 イチローは「2打席限定」でヒットを打てないまま交代。その試合後、サービス監督は「明日も使うが、スタメンがどうかわからない」と語っていたが、蓋をあければ翌日も、スタメンで使い、前日のような「2打席」ではなく「4打席」立たせた。

 実は、その開幕戦では一塁のボーゲルバックが、左肘に死球を受けて、翌日の第2戦に出場することができなかった。外野と一塁兼用のジェイ・ブルースを一塁で起用したが、もしもの事態に備えてベンチに人を置いておかねばならないという事情もあった。この日は、イチローがフル出場するチーム事情があったのである。あの感動的な試合と、真夜中の会見でイチロー節が炸裂したため、それらの事情は、すべて忘れ去られてしまったが、「客寄せの引退興行」あるいは、「公式戦を引退興行に使って失礼」の指摘は、的外れである。そもそも、マリナーズは、この開幕カードで2連勝したのである。

 アスレチックスは、遠くアジアの地まで来て敗れたが、ビジネス的には旨味を得てマリナーズはイチローの引退を劇的に演出してチームの“株”を上げ、しかも2連勝した。興行権を買った読売新聞社も含めて、誰もが“ウインウイン”の東京ドームでの開幕2連戦だったのである。
 ちなみに関係者の間では早くも「次は大谷翔平を公式戦に呼べないか」との話も飛び交っている。そもそも、今回、エンゼルス招聘案もあったが、大谷の手術と同時にメキシコ系オーナーのアルトゥーロ・モレノ氏が、メキシコでの公式戦を選択したという事情もあったという。

NPBにも縁があった人種の壁に立ち向かった男たち

2019-04-21 00:05:00 | 野球、その他スポーツの話
先の4月15日、MLBで2004年に制定され完全に定着しつつあるジャッキー・ロビンソン・デーが開催された。








ジャッキー・ロビンソン氏の功績、偉業を今更述べるまでもないので、今回はジャッキー同様人種の壁に立ち向かい、さらにNPBとも関わりがあった偉人を少数ながらピックアップしてみた。

●ドン・ニューカム



1944年から1945年までニグロリーグ「ニューアーク・イーグルス」でプレーした後、1946年にブルックリン・ドジャースと契約。1949年5月20日にメジャーデビューを果たし、MLB初の黒人投手となった。同年はリーグ最多の5完封を含む17勝8敗・防御率3.17で新人王に輝いたほか、ジャッキー・ロビンソン、ロイ・キャンパネラ、ラリー・ドビーと共に黒人選手として初めてオールスターゲームにも出場。打撃も良く、MLB10年間の通算成績は878打数238安打で打率.271、15本塁打。

1962年、ラリー・ドビーと共に中日ドラゴンズへ外野手とし入団。81試合に出場、279打数73安打、打率.262、12本塁打、43打点という成績を残した。1試合だけだが投手としての登板もあった。


●ラリー・ドビー



左がラリー・ドビー 右はドン・ニューカム(1962年 中日ドラゴンズ)

1942年から1944年、および1946年から1947年シーズン途中までニグロリーグ・ニューアーク・イーグルスでプレー。同年7月2日にクリーブランド・インディアンスと契約し、7月5日にMLBデビュー。同年4月15日のジャッキー・ロビンソンに次いで黒人としては2人目のMLB選手で、アメリカンリーグではドビーが初めてとなった。

1952年に本塁打王のタイトルを獲得。1954年には本塁打王と打点王のタイトルを獲得し、アメリカンリーグのMVP投票ではヨギ・ベラに次ぐ票を集めた。1956年にシカゴ・ホワイトソックスに移籍するが、1958年にインディアンスに復帰。しかし、翌1959年にデトロイト・タイガースに移籍し、シーズン途中にホワイトソックスに移籍と、晩年は移籍を繰り返し、1959年限りで現役を引退した。

現役引退後は酒類の小売業者として働いていたが、1962年にドン・ニューカムとともに中日ドラゴンズに入団し、日本を訪れた。3年ぶりの現役復帰となり年齢的な衰えは隠せず1シーズン限りで退団したものの、元メジャーリーガーということで話題になった。


ドン・ニューカムやラリー・ドビーのような偉人がかってNPBでプレーしていたことを認識しているファンはどれぐらいいるのだろうか?中日ドラゴンズはこのような偉大なる先人が在籍していたことをもっとアピールしてほしい。


●レオ・ドローチャー


ジャッキー・ロビンソン氏がBROデビュー時の監督。チーム内でも黒人選手と共ににプレーすることに対し拒否反応を示す白人選手に対し、この白人監督は「肌が黄色でも黒でも、シマウマみたいなしま模様でも構わない。オレが監督で、チームのためになる選手を起用する。従えない奴は去ってくれ!」と一喝。ジャッキーのデビューをバックアップした(しかし、このシーズン途中にライバルチームのニューヨーク・ジャイアンツに引き抜かれBROを退団したが…)。

1976年にはNPB・太平洋クラブライオンズが監督に招聘。契約までこぎつけたものの、直後に病気で倒れ、結局来日することはなかった。用意されていた背番号は2。




かってNPB・ロッテに在籍したレロン・リーは来日した1977年の試合後にチームメイトに風呂に誘われ、全員で背中を流し彼にもお湯をかけてくるのを体験し「この国には差別が無い」と感激したというエピソードがあった。


1987年に近鉄に入団したパナマ出身のベン・オグリビー氏も「黒人の自分と差別なくチームメイトは一緒に風呂に入ってくれた」と喜んだという。

15年以上にわたってMLBの第一線で活躍、本塁打王を獲得し、オールスターゲームにも3回出場した名選手である彼でさえ、MLBではこのような経験は皆無だったというから根深い差別には驚きである。

ジャッキーのデビューから40年以上経っても根本的な偏見は根強く残ったMLB。これが世界最高峰の野球リーグだぁ?ちゃんちゃらおかしいわ。NPBで外国人に対し全く偏見がなかったわけではないだろうが…両氏のエピソードのようにNPBはMLBのような露骨な差別は殆どなかったと思われる。これは世界に誇ることができ、更に如何に素晴らしいリーグであるという証であろう。

カラバイヨ選手引退

2019-04-14 00:05:00 | 野球、その他スポーツの話
昨年2年ぶりの独立リーググランドチャンピオンに輝いた我が故郷・群馬の誇り「群馬ダイヤモンドペガサス」。2年連続の日本一に向け4月6日の開幕を迎える1ヶ月ちょっと前に衝撃的なニュースが…。打撃の顔だったフランシスコ・カラバイヨ外野手が引退との報道…。

球団はその功績を称え第2次&3次群馬時代の背番号「42」を永久欠番と定めた。


今後はアメリカで自動車ディーラーの仕事をしながら少年野球のコーチをする。カラバイヨは「まだ野球をやりたかったが、アメリカで仕事を頂き、家族と一緒に過ごしたいこともあり決断した。またいつか群馬に戻りたい」とコメントした。

「フランキー」のニックネームで選手やファンに親しまれた。BCリーグ通算成績は368試合出場、497安打、151本塁打、420打点。打率は3割6分4厘。リーグシーズンMVPとベストナインをともに5度受賞している。

2010年に高知ファイティングドッグスから群馬へ移籍。

第1次群馬時代の背番号は15。ちょっと不思議な感じかも。

シーズン途中にNPBのオリックスへ移籍。



球団初のNPB入り選手となった。13年にペガサスに復帰、翌年はリーグ初の30本塁打を達成し三冠王に輝いた。

15年に再びオリックスに移籍。


16年にペガサスに戻ると「ミスターペガサス」井野口祐介(桐生商高出身)と超強力打線を形成。リーグトップの打点、本塁打数を稼ぎ、チームを初の独立リーグ日本一へ導いた。2度目のチーム日本一に輝いた昨シーズンも、ともにリーグトップの27本塁打、86打点を挙げた。

兼任コーチとしても貢献した。オフに若手とともにアメリカでトレーニングすることもあった。2度の日本一を一緒に経験した平野謙監督は「全力でプレーし、選手に手本を示してくれた。非常に大きい存在だった」と感謝した。

ありがとう、フランキー。キミが群馬に残してくれた数々の思い出、決して忘れない。

北海道日本ハムはオープナーではなくショートスターター

2019-04-10 00:05:00 | 野球、その他スポーツの話
昨年からMLBの一部チームで本格的に導入されたオープナー

MLBのやることに右に習えのNPBも近々導入してくる球団が現れるのは安易に想像できた。最初に導入したのはオープナーに肯定的だった栗山監督率いる北海道日本ハム。

4月2日 東北楽天○3-1●北海道日本ハム(@宮城球場)

北海道日本ハムの栗山英樹監督が楽天戦でMLBの投手起用法オープナーをアレンジした“1試合2先発制”を導入した。「先発投手→先発投手」は北海道日本ハムの新アイデアでショートスターターと呼称するらしい(MLBのオープナーは通常はセットアッパーの投手が先発し、2番手は本来のスターターで北海道日本ハムのように先発投手を連続して登板させることはない)。


#14 加藤貴之

先発左腕の加藤貴之投手は3回1安打無失点ながら、4回からはジョニー・バーベイト投手をマウンドに送る新継投策。2人で1失点も、打線が東北楽天先発の辛島に7回まで3安打に封じられ、開幕3連勝を逃した。

栗山監督は温めてきた「1試合2先発制」を解禁したものの、勝利には結びつかなかったが「常識を疑って新しいものが生まれるはずだと思って野球をやっているだけ。批判覚悟で行っている」と淡々と言葉を並べた。加藤、バーベイトに3回ずつを任せ、狙い通り6回を1失点に抑えたのはショートスターターの戦略がハマったと言ってもいい。


球場がざわついた。無失点だった先発・加藤を3回46球で降板。4回からバーベイトに切り替えた。どちらも開幕前の登板では5回以上を投げ、先発として調整してきた。雪が舞う過酷な環境で1回に22分間試合が中断するアシクシデントもありながら、2投手は役目を果たした。木田優夫投手チーフコーチは「先発した加藤の3回で交代は予定通り。2人でしっかりゲームを作れて頑張ってくれた」と振り返った。

開幕前に先発ローテの軸として期待していたマルティネスが故障離脱。開幕3連戦で延長2試合と中継ぎ陣を酷使したことも新投手起用法を使った理由の一つであろう。

先発、中継ぎの概念をぶち壊す。「先発とかっていうよりも2人がリリーフで最初から投げているって考えたら、その分を補っているってだけ」と指揮官。先発5イニングの概念に固執せず9回を分業制にすることで、143試合の投手起用に幅が生まれる。右腕から左腕などタイプの違う投手につなぐことで、敵打線の目先を変える効果もある。翌4日の東北楽天戦でも斎藤佑樹投手がオープナーとして起用された(但しこの日は斎藤佑樹投手が1回2/3で3失点となりオープナーは失敗)。


既存のルール内であれこれやりくりする頭脳戦は野球の面白みである。今後は北海道日本ハム以外の球団もショートスターターないしはオープナーを採用するのか?弱者の戦略ほどアイデアに満ちあふれエキサイティングなものはない。

アトランティック・リーグ(ALPB)が実験台に…

2019-04-04 00:05:00 | 野球、その他スポーツの話
3月上旬に米大リーグ機構(MLB)から配信されたニュースリリースによると2月末に3年間の業務提携をした独立リーグのアトランティック・リーグ(ALPB)が、今季開幕戦から新ルール7項目を試験的に導入すると発表。その内容は…まさにMLBの「実験台」とする内容だった…。


①球審はストライク、ボールの判定に弾道測定器「トラックマン」の補助を受ける(一部で“ロボット審判”と揶揄されている弾道測定機器)


②投手交代と負傷以外でコーチ・選手がマウンドへ行くのは禁止(ピンチでマウンドに集まれない)

③投手は負傷を除き、最低3人の打者かイニング完了まで投げる(ワンポイント禁止)

④本塁以外のベースのサイズを15インチ(約38センチ)四方から18インチ(約46センチ)四方へ拡大

⑤二塁ベースの左右に内野手2人ずつを配置(守備シフトの禁止)

⑥攻守と投手交代の時間を2分5秒から1分45秒に短縮

⑦7月の後半戦から投手プレートの位置を24インチ(約61センチ)後方へ下げる。


同じ野球とは呼べなくなり、記録の比較さえ難しくなるような内容なので、あえて7項目すべてを列挙した。

①について…ポール際のホームラン判定をリプレー検証によってジャッジすることは賛成だが、ストライクゾーンの判定まで機械が下すのは、ちょっと違和感がある。機械に委ねすぎると、野球の醍醐味が失われるような気がする。

③について…自分の持ち味を出して一人の打者を抑えることに全力を注ぐというのが野球ならではの面白さだったのだが…そういった駆け引きがなくなれば野球の魅力は間違いなく失われていく。

④について…アホすぎて言葉が出ない…

⑤について…投手と捕手以外はフェアゾーンであれば守備位置は制限されない。故に様々なシフトが生まれる。そんな想像力を潰すようなルールなどクソだ!!!

⑦について…そんなことしたらもう野球じゃねぇよ!!!


MLBのマンフレッド・コミッショナーは就任時から試合時間の短縮に熱心。今季オープン戦で投球間の秒数を表示する「ピッチ・クロック」をテストしたものの、投手の猛反発により公式戦では見送りとなった。

次なる手としてALPBを利用。経営の安定を保障する代わりに「毒見役」を担わせ、選手やファンの反応をみて判断するつもりなのだろう。

そもそも近年のMLBで観客動員数が減り、人気が落ちているのは、本当に試合時間の長さが原因なのだろうか。野球から独特の駆け引きや間を奪ってしまうコミッショナーの迷走ぶりの方が、悪影響を与えているようにも映る。

MLBでありえないことが現実となる…

2019-04-03 00:05:00 | 野球、その他スポーツの話
3月中旬、大リーグ機構(MLB)と選手会(MLBPA)は投手の打者3人との対戦を義務とすること、つまりワンポイントを禁止することが合意されてしまった。2020年シーズンから適用される。

これまでにMLBは試合時間の短縮を求め、同ルールについては2月上旬に選手会と議論していることが報じられていた。投手交代は試合進行を遅らせるだけに試合時間短縮へ大きな効果を与えることとなるが、ワンポイントのリリーフ投手への影響は必至。各球団は戦術やチーム編成の見直しが迫られることとなりそうだ。

これまで捕手と走者の衝突を防ぐためのコリジョンルール、外野フェンス沿いの打球判断やクロスプレーの判定で映像を使ってリプレー検証するチャレンジ制度(日本ではリクエスト)、申告敬遠についてはMLB導入後にNPBも実施してきた。“ワンポイントリリーフ禁止”が日本球界へも影響を与えるのだろうか戦々恐々してしまう…。


コリジョンルールなどは選手の安全を守るために必要なルール変更だったと思うがが、果たして試合時間の短縮というのが野球の面白さを削ってまで取り組むべき課題なのだろうか?

正直、これで短縮できたとしてせいぜい10分ぐらいだろうし、むしろ長引く可能性だって否定できない。投手交代の時間を減らすことだけが理由で、野球を変えるのはある意味すごい。こんなことするなら、9回じゃなくて7回にすればいい。2ストライクでバッターアウトにすればいい。2アウトで攻守交代すればいい。といちゃもんを付けたくなるレベルの話だ。

また、ナ・リーグで試合後半で登板した投手が打者1人ないし2人と対戦して攻撃時に打席が回ってきても代打は出せないということになってくるのか?そもそもナ・リーグもDH制を導入することが前提のルール改正なのか?


左キラーの1人であるマーク・ゼプチンスキー(現ARZ 写真はTRO在籍時)

一人の打者に全力で投げるスペシャリストはある意味野球の面白さでもある。そういった駆け引きがなくなると思うと益々野球離れが進む気がする。

いずれにしても、NPBには絶対に採用して欲しくない改悪である。

BCリーグ26歳定年制ルール

2019-03-31 00:05:00 | 野球、その他スポーツの話
元阪神の西岡剛内野手がルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスに入団することが3月12日、同球団から発表された。


元NPB選手の受皿としてBCリーグを含む独立リーグが機能することは悪くない。ただし、独立リーグは若手選手がNPBを目指す場を提供しているという性質もあるため26歳定年制が導入された。

そのルールが導入されたことがきっかけで元新潟の知念広弥投手は活動の場をCPBLに移した。

勿論例外もあるので西岡選手はオーバーエージ枠ということになるのだろうが、導入された26歳定年制が形骸化しないだろうかという危惧も感じた報道だった。

フライボール革命とイチローさん引退

2019-03-24 00:00:05 | 野球、その他スポーツの話
シアトル・マリナーズのイチロー外野手が3月21日、現役引退を表明し、東京ドームで行われた「2019 MGM MLB日本開幕戦」第2戦の試合後に記者会見を行った。



イチローさんは野球界の常識を覆していた。それが使命でもあると感じプレーを続けていたようにも見えた。「50歳まで現役」を公言し、そのためにトレーニング、食事を含めた普段の生活もストイックに取り組んできた。40代になっても体脂肪率は7%台を維持。MLBでは15年から現役最年長野手であり続けた。

しかし、近年は三振が増え、盗塁も17年以降は1つと激減。最大の武器であるバットコントロールとスピードで衰えが目立つようになった。

MLBの野球も変わってきた。もしかしたらこれが最大の原因かも知れない。トレーニング方法の進歩、データ分析や動作解析の進化により、投手の球速は年々アップ。直球の平均球速は01年は88・5マイル(約142キロ)だったが、昨季は93・6マイル(約151キロ)で、全直球の22%が95マイル(約153キロ)以上を計測した。これに対抗するために打者はスイングスピードや打球角度を重視するようになり、「フライボール革命」なるトレンドも生まれた。ある意味、イチローさんが存在価値を見いだしてきた野球とは真逆のスタイル。長打力がある打者が評価され、高齢選手は敬遠されるようになった。

イチローさんは引退会見で「2001年に僕がアメリカに来てから、この2019年の現在の野球は全く別の違う野球になりました。まぁ、頭を使わなくてもできてしまう野球になりつつあるような……。選手も現場にいる人たちはみんな感じていることだと思うんですけど、これがどうやって変化していくのか。次の5年、10年。しばらくはこの流れは止まらないと思うんですけど。本来は野球というのは……ダメだ、これ言うとなんか問題になりそうだな。問題になりそうだな。頭を使わなきゃできない競技なんですよ、本来は。でもそうじゃなくなってきているのがどうも気持ち悪くて。ベースボール、野球の発祥はアメリカですから。その野球がそうなってきているということに危機感を持っている人って結構いると思うんですよね。だから、日本の野球がアメリカの野球に追従する必要なんてまったくなくて、やっぱり日本の野球は頭を使う面白い野球であってほしいなと思います。アメリカのこの流れは止まらないので、せめて日本の野球は決して変わってはいけないこと、大切にしなくてはいけないものを大切にしてほしいなと思います」と述べている。

オレなりの解釈、私見ではパワー重視のベースボールは雑になっている傾向が顕著だ。ベースボールはそれでもいい。しかし、オレが愛するNPBの野球はMLBに追随することなく緻密で頭脳戦を展開するスポーツであり続けて欲しい。


イチローさん、ありがとう…。ちくしょー、涙が止まらねぇや…。

やるのと観るのは趣向が異なる

2019-03-17 00:05:00 | 野球、その他スポーツの話
昔からスポーツ観戦と言えば小学生から自分もやっていた野球がメイン。

が、現在はプレーする機会は皆無。

バンクーバー在住時に関心を持ち始めたバスケットボール(と言うか興味があったのはバンクーバー・グリズリーズだけだが)も現在はB.LEAUGEをアリーナで観戦しているが、実際に自分がプレーしたのは大学時代の僅かな期間でもっぱら観る専門。

同じくバンクーバー在住時に熱中したアイスホッケー(と言うか興味あったのはバンクーバー・カナックスだけだが)もプレー経験はなく観る専門。

東京在住時にFC東京の東京スタジアム(味の素スタジアム)もよく通ったが、サッカーもプレー経験はなく観る専門。


しかし、今夢中になってやっているランニングも卓球も自分がやる分には楽しいのだが、それを観戦することはほぼない。


特に卓球は昨秋Tリーグが開幕し、観戦する機会が増えるかと思ったのだが…マスコミの露出度が低いためか不思議なほど観戦欲がわかない。

野球やバスケットボールはやっても観ても楽しかったが、ランニングと卓球は観るよりやる方がオレにとっては格段に楽しいってことなのかな?