『tokotoko』

Fortune comes in at the merry gate.

『離婚してインド/とまこ』

2012-10-18 | 
<人生は、出会いでできている。>

ある女性に、とまこさんを紹介していただいた。

出版社に席をおくその女性は、
自分の作った<本>の話をする時、ものすごく幸せそうな顔で微笑む。

その<ほほえみ>をみる私の心もあたたかくなって、
私は、彼女の作る本を楽しみにしている。

そして、最近出されたその本が、
とまこさんの<<離婚してインド>>だった。



案内を受けていたとあるお店で、とまこさんと会ったとき、

<<生きる>>をつかむ、
握力の強さを感じるその瞳は、

強さと同時に、繊細なひかりを持っていて、

普段なら、最初に出す握手するための手を、動かすことができなかった。



離婚してインド(赤字)より。

インドでひとり、2ヶ月間の旅をした。
携えたカメラはペンタックスK10D。


12月某日・・・ときは突然訪れた。
「そろそろ、離婚しよっか」


ぐっちゃんぐっちゃんのとこ、行きたい。

そぅして、ぐっちゃんぐっちゃんのとこ=インドへ。ちなみに、

<超ポジティブ変換マシーン>を持っているというとまこさんが、
元ダンナさまとの<<放浪ハネムーン@南米>>を描いた本がコチラ



『離婚してインド』を最後まで読むと、
せつなあたたかくて、たまにキュンがやってきて・・・そして、前を向ける。

本屋さんで、チラッと開いて、
その色彩や単語に、楽しくなって買ってしまうのもいい。

離婚して傷つくのは、人と別れて哀しくなるのは、誰だって同じ。
ただ、その<時間>からの立ちあがり方が違う・・・。

ポジティブで元気な<とまこさん>の立ちあがり方は、

人生のいろんな曲がり角で立ち往生している人に、
振り返ってばかりになってしまった人に、

ヒントをいっぱいくれるような気がします。



わたしのココロは、穴開きです。

夢ばっかり、追いかけました。

ばかだね、この人。もう、それでいい。

ゼロでゆこう。


ページを進ませる毎に、言葉が変わっていきます。



最近は、夢をみるひとが少なくなって、
10代なのに、20代半ばを過ぎるか過ぎないか、な、年なのに、
<なに、夢ばっかみてんですか。現実をみてくださいよ>とか言われることがある。

そういう人に、片っぱしから反論してきたけれど、
最近は疲れて、<<なんで>>そうなったのか聞くようになった。
けど、その<聞く>ことが、そもそもダメだと、ダメダシをもらう

そんな私に、とまこさんは<<嬉しい>>言葉をいっぱい投げかけてきた。

別れを経験し<ばかだね>と、
自分に放ったことのあるとまこさんだからこその言葉を、

夢を持てない、夢を追う、どちらの人たちにも、
読んでほしいと思いました。



とまこさんがファインダー越しに出会う人たちの笑顔が素敵。
とくに印象的だったのは、49ページの難病をもち包帯をまいている子供。

やっぱり前向きって楽しい。
でも、・・・わたしは、愛を、失ったんだよ。

ハッピーな、はずが、ない、じゃない!


ちゃんと、認めてもらえない感情は、落ち着く場所を知らなかった。
あるがままを、認めて、噛み締めて、味わって。




<<悲しみ>>が起きてしまったとき、その悲しみで自分が壊れてしまわないように、
ひとは、一生懸命に、心にふたをしようとする。

でも、ふたをしただけの傷は、そのふたの下で生きたままになっていて、
ある時は血(涙)で、ある時は痛みで、容赦なく場所を選ばず、

まだまだ傷はふさがってないんだよ~っと、気づかせてくる。

だから、その傷のもとのところ(場所)に気づいて、
カサブタにして、ただの、ただの、傷あとにしてあげないといけない。

<<とまこさんの旅>><<とまこさんの出会い>>は、
きっと、そんな人の処方箋にもなってくれます。

ちなみに、おいしいものを食べて元気になる方法も、
別の本だけどで。



「恋愛って、ふたりの意見が一致しないとはじまらないけど、終わりね、違うんだ」
ダンナは、そう言った。
ひとりが、決めれば、THE END。


ひとりでいてもひとりじゃなかった。
そう気づいたとまこさんが旅先で食べたもの。
ココナッツケーキとレモンシェイク。(59ページ)

あぁ・・・おいしそう



この本の中には、女性がぶつかる大きな問題にも触れている。
<こども>

子供はできて当たり前ではない。
欲しくてもできないひと。欲しいと思えないひと。

人間の数だけ心があって、その心は、いろんなことを思ってる。
センシティブなこの問題にも、彼女は旅先で向き合っている。

同じように、どうしようもない感情に向き合っているひとに、
その言葉をみてほしい。

そして、自分で結論を出せる心の<握力>をつけてほしい。



歩いた分だけ道画に出会えるハンピに行ってみたい。
かぁさんたちの笑顔に会いに行きたい。
<98ページ>

とまこさんの本で知った場所。



とまこさんは、出会って、出会って、また出会う。

夕暮れどき、アディの友だちと合流、3人で映画に行くことにした。
バイクに3ケツ、とことこ走る。


でも、その分だけ、別れも・・・

しみじみ、しんどかったりする。
ちょっと、別れが多すぎる。


それでも出会うソノサキニ、開かれる場所が、ココロがある。

わたしは、つるっぱげのストレンジャー、
エンゾーを信じることにした。


すごく素敵な景色の文章が並んでます。

いつだって、再スタートできるんだ。



旅をして、人と景色と出会うことで、寂しさの意味を知るとまこさんの、
超A級強がりがほどけていくところが、言葉に正直にアラワレテいて、

そこが好きです。

お互いに、妥協して、なにかをぐっと飲み込んで、
納得して、触発されて・・・
そして、ひとつになるんだね。


そして、とまこさんは、旅のゴールをみつけます。

「さみしい」を自覚している。
さみしい。さみしいなんて、イヤだ。イヤだ。
けど、「さみしい」を、認めている自分が、うれしい。




私は、この本をきっかけにとまこさんに会うことができて、よかったと思っている。

人間は、いろんな<顔>でいろんな<言葉>を使って、人と出会う。

本音にたどり着くのに、時間のかからないひともいれば、
時間が必要なひともいる。

私の場合は、ほとんどの場合、初対面で、
<その先>があるかないかを、それもあまり会話もなく決めてしまう場合が多い。

とまこさんのように、たくさんの言葉を持っているけれど、繊細なひととは、
言葉をたくさん投げかけ合っても、本音に辿り着くまで時間のかかる人が多い。

それは、きっと、お互いがお互いの痛みに気づき、
遠回りで近づくためなのだと思う。

でも、今回は、とまこさんの<強がり>と繊細な<やさしさ>を、
本を通して知っていたから、

ナントカカントカ風焼きそばとか、イカのなんとかとか、サラダで、
充分にほぐれてしまった。ありがたかった



最後の<<失うことを、怖がらなくていい>>の部分は、
まるで、映画のなかにいるようです。

とまこさんが出会う、
様々なひとの<こころの温度>があたたかいのは、

とまこさん自身が、素直に、まっすぐ、手をのばしているからだと思いました。

だから、最後に、ガッチリと握手できました。

どうも、ありがとう



このブログのタイトルは、

2年と少し前に、大きな病気とかいろんなナントカがあって、
<生きる>って儚いなぁ・・・<終わる>って簡単だなぁ・・・と思ったとき、

とりあえず笑っていようかな・・・と、
仕事ではなく、プライベート用に書きはじめたものでした。

でも、生き<残ってる>

きっと私は、いろんな<<出会い>>に生かされているのだと思います。

またひとつ、いい出会いをしました。



『OKINAMERICA/ROACH』

2012-10-18 | 音楽
今日は、力強い1枚、
ROACHの<OKINAMERICA>を聴いています



2003年沖縄にて結成。

沖縄に生まれ、米軍基地に囲まれて育った、
そこでしか知りえないアイデンティティーをそそいだ、
<OKINAMERICA>が10月3日に発売されました。

ハードロック+沖縄。
独特の世界観で立っています。

彼らだからこそ、伝えられるものがある。
彼らだからこそ、言葉にして歌えるものがある。



LINE-小さな島の国境線-
HIGH FIVE!!
耳ヲ澄マセバ
LONE★STAR
テイスト・オブ・ザ・デビル .ウィシュガー
ウィシュガー
Don’t U Remember

ほかに、ライブの映像が12曲!!入っています。



とくにすごいのは、
1曲目の<LINE-小さな島の国境線->です

あなたが信じる場所であれ
誇れる場所であれ