ちょっと固く重い話を書こうと思う。
普段と違う口調になるのは 柄ではないのだが、どうかご容赦いただきたい。
★
もうすぐ暮れてしまう2011年だが…
『今年のすべて』を象徴する出来事と言えば あの【3・11 東日本大震災】である事は 日本人であるなら誰しも異論はないであろうと思う。

店主の住む成田でさえ、【震度5強】に見舞われ 女将

共々 怖い思いを味わった。
東北3県を中心とするあまりにも甚大な被害の情報が刻々、明らかになるにつれ 大変、例えは悪いのだが…

店主の脳裏に浮かんだのは 子供の頃、テレビドラマで見ていた故・小松左京氏のベストセラー【日本沈没】の大地震発生のワンシーン

であった。
やっとの思いで職場である空港から自宅に戻り 流れる衝撃的なニュース映像の数々にふと、【日本沈没】の映像が思い浮かんだのである。
東北には

店主や女将

といつもブログを通じて懇意にして頂き 、前年末のオフ会にも参加して下さったブロ友ご一家が住んでいて
震災直後、一時はメールやブログでも『安否の確認』が取れず 次々に映し出される被災の実情を横目に 無事を祈る気持ちを抑えらなかった事を思い出す。
あの大震災から9ヶ月が過ぎ…
一見すると 世間は落ち着きを取り戻している様な『雰囲気』はあるのだが、実は まだまだ何にも解決していない。
現実に『瓦礫の処理』も『原発の収束』も未だに全然進んでいないのだ!
まさに千年に一度の【国難】に巡りあってしまったのではないだろうか。
そう思わざるを得ない1年であった…。
★★
そんな【国難】に敢然と立ち向かったのは
『ウルトラマン』でも『仮面ライダー』でも、ましてや『宇宙戦艦ヤマト』でもなく…
【国を守る事】を任務に働く数多くの自衛隊を始め、治安のプロ【警察官】、防災・救命のプロ【消防官】の皆さまによる献身的な救助活動の数々であった。
特に自衛隊は 震災直後からの人命救助はもとより、損失した『道路・橋の復旧』、食料や生活物資の『輸送・配給』、炊き出しや入浴の提供などを行う『生活支援』まで八面六臂の活躍を見せてくれたのであった。
これは称賛に値する大活躍である!
【陸・海・空】を合わせた自衛隊員は およそ23万人いるそうだが
そのうちの『10万人』を【災害派遣要員】として動員し、被災各県へ派遣され 大震災初期の大混乱からの復旧活動には 本当に頭の下がる思いがするのである。
ニュース映像でも出ていたけれど…
ある被災地に住む『小学生の姉と弟』が現場に向かう自衛隊・警察・消防の車両に【毎日欠かさず敬礼(`∇´ゞ】で見送り
現場から帰ってくる隊員たちにも【敬礼(`∇´ゞ】で出迎える事を日課にしていて 隊員達も笑顔で【敬礼(`∇´ゞ】を返すと言うことが話題になっていた。
小学生の姉弟からすれば 純粋に『ありがとう 自衛隊さん!』の気持ちから出た行為なんだろうと察するが
隊員達から見たら…
不幸な出来事の中での使命とは言え、【自分の職務が人に感謝される喜び】を噛み締めた『敬礼(`∇´ゞ』だったのではないだろうか?
そう愚考する

店主。
誤解を恐れずに言えば…
自衛隊も警察も消防も ある意味【人の不幸を前提にした仕事】であると思っている

店主。
事件や事故、災害など【人を不幸から助ける】のが彼らの任務だが
本当はそんな『不幸』が無ければそれが一番良い訳で、警察・消防・自衛隊それぞれの【出番のない社会】が一番理想なのである。
でも それはあくまで【理想】であるから
現実に起きる『不幸』を想定し 対処する技術と能力を身に付け 訓練を重ねる事によって 彼らの存在意義があり 我々一般の人々は安心して生活を営めるのではないだろうか?
★★★
誰がどう見ても 自衛隊は日本に於ける【軍隊】であろう。
銃を持ち 戦車があり 戦闘機があってイージス艦からミサイルを打てる組織をだれも『平和組織』とは思わないであろうと思う。
自衛隊の根底は【戦う集団】なのだ。
だが…?。
『第二次世界大戦』あるいは『太平洋戦争』の反省から
もしくは 戦後に於ける【資本主義vs共産主義】の世界の力関係から 敗戦国の日本は再び銃を取り、軍備を始めたのは紛れもない事実。
でもそれは 再び他国へ『戦争』を仕掛ける為の軍隊ではなく…
【専守防衛=国を守るためだけの自衛軍】としての軍隊になった事が一番 【大きな違い】なのだ。
『PKOによる海外派兵』も最終的には【日本の国益と財産を守る】ためであり、武器も自分の身を守る必要最低限しか持参していない。
60数年前の敗戦後以降…
『自衛隊』という組織はその成り立ちから絶えず【違憲か合憲か】という政治家の『机上の空論』に振り回されてきた不幸な組織である。
『国』という組織が国民の生命と財産を守る最大の『単位』だとすれば…自衛隊は本来なら その最も重要な位置に居なくてはならない筈なのだ。
ましてや…
巨大で横柄で かつ『領土的な野心』のある隣国がある日本。
国は小さいが『軍事至上主義』を掲げ 武器を見せて脅しをかける隣国がある日本。
そんな隣国がある日本なのに、今まで余りにも自衛隊をないがしろにしていたのではないか?
邪見にしていたのではないか?
少なくとも

店主はそう思っているのである。
★★★★
そんな『歴史と偏見』のある自衛隊だが…
国内で発生した災害に対し 今回の大震災に限らず『いの一番』に現場に入るのもまた自衛隊の皆さまである!
隊員の皆さまも人間であり、家族や恋人がいて、喜びや悲しみもたくさん抱えていることだろう。
いくら職務とは言え、自分の命を危険に晒す現場に命令一つで出動するのは 並の気持ちで出来る事ではない!
自衛隊員ひとり、ひとりの強く高い意志と行動力に敬意を表さずにはいられないのである。
今回の大震災をきっかけにして…
『これからの日本』を作る若い世代に 自衛隊・警察・消防を指向する動きがあるのだという。
【人の役に立つ仕事がしたい】との事だ。
若い世代らしい純粋さと情熱は、なんと素晴らしいものか!? と思う。
今回の大震災が『大きな大きな不幸』である事は間違いない事実だが…
そんな不幸を跳ね返すかの如く 現場で黙々と作業に当たる自衛隊の皆さまを目の当たりにして
【バブルの弾けた閉塞感】の中、生まれ育った若い世代は
【人に感謝される仕事の喜び】を感じ取ったのではないか?
【人の役に立つ仕事の喜び】を感じ取ったのではないか?
人の為に働く仕事の中に【やりがい】を見出だしたのではないか?
そんな風に感じた

店主なのであった。
最後に…
タイトルの【ありがとう自衛隊さん!】は『YouTube』で偶然見た動画のタイトルであります。
興味のある方は 是非ともご覧になって見て下さい。
『報道が報じない』自衛隊の本当の姿が他にも多数 YouTubeにアップされています。
最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。感謝!!
m(_ _)m