居酒屋~通りすがり~

今の我々に出来る事から始めましょうや。
明日を信じて始めましょうや。小さいことでいいからさ。困った時はお互いさま…ねっ

【九】日曜日の救急外来にて…。

2012年07月21日 02時44分36秒 | 【九】店主の独り言…
7月に入ってすぐの、5日から9日まで…
二人で示し合わせて『ささやかな夏休み』を取った店主と女将


時期的にいよいよ来たる夏本番を前に『ゆっくり休養を取ろう』という魂胆と…
6日から8日まで行われる【成田祇園祭】をゆっくり見ようか〓
との思惑で示し合わせて取った夏休みなのでありました。( ̄∀ ̄)



夏休み初日の5日(木)には…
女将の勤める会社の福利厚生を使って
数年ぶりに幕張の【QVCマリンフィールド(千葉マリンスタジアム)】にてナイター観戦
相手は『闘将・星野監督』率いる 楽天ゴールデンイーグルス

対する我が『千葉ロッテマリーンズ』は当日、誕生日登板で成田高校出身のエース・唐川

ビール売りの『可愛いお姉ちゃん』に誘われ、幾度もビールをお代わりしてるうち、
我が『千葉ロッテ』も勝利して 久々のナイター観戦を満喫した次第の店主と女将


翌日の6日(金)には…
ハッキリしない空模様に散々悩んだ挙句、お祭りに出掛けた店主と女将
小雨パラつく中、数多くの人手で賑わう参道をビール片手にぶらぶら。


1年振りに聞く手子舞の杖の響き…。

威勢のいい引き手の若い衆の掛け声…。

鐘や太鼓、笛の奏でるお囃子に乗って目の前を通過してゆく大きな山車…。


お祭り気分を堪能していたが、雨がだんだんと強くなってきてしまい
仕方なくお祭り見物を切り上げて、近くの居酒屋で女将と一献

と、まぁ…
『夏休み』らしくノンビリ過ごしていた訳なんでございます。


★★
そんな『ノンビリムード』で過ごしていた8日の日曜日の事。

『時間を気にせず寝てよう〓』と 前夜の夜更かしもあってベッドで丸まってる店主の腕を揺すって起こす女将

『どうしたの〓』と聞く店主に 女将が顔を歪めながら『脇腹から背中が痛い!!』と言う。
何でも店主より早く目覚めた女将が軽い朝食を食べてる途中で急に痛くなってきたとの事。

最初は『寝違えて体のスジでも痛めたか?』と笑っていたのだが…
それにしては痛がり方が尋常ではなく、右脇腹から背中を必死に擦っているのである。

時計を見ると朝の10時半を過ぎた頃。

とりあえず横にさせて様子を見ていたのだが、落ち着くどころか ベッドで何度も身体を捻って痛がる有り様なのである。


『コレは…? ただ事ではないな!?』


すぐに女将に保険証を用意させ、医者を探す段になってハタと気付く。
【本日は日曜日じゃないか!?】(°□°;)
さすがに日曜日でもやっている内科の町医者はない。


成田には救命救急の中核病院として【日本赤十字 成田病院(日赤病院)】が有るのだが、
ここは緊急性の高い患者優先であるし、普段は町医者からの紹介状がないと受診出来ないシステムになっている。
成田に限らず、最近の中核病院はこういうシステムなのは店主も理解はしていた。

だが、目の前の女将は 『今までに見たことがない程』の痛がり方をしているのである。

【いっそのこと、救急車を呼ぶべきか?】そんな思いが ふと頭によぎる。
もし、女将が痛みの余り『意識を失った状態』だったりしたならば…!?
迷わず店主は救急車を呼んだだろう。

だが、激しい痛みを訴えるものの 意識はハッキリしており、『この状態なら自力で移動できそうだ』と判断した上で
成田市の健康保険施設が平日夜と土日祝日だけ開いている【診療所】へ女将を連れて行ったのであった。


★★★
受付に行き 問診票には女将自身が記入した。
痛がっているが、いつもと変わらぬ少しクセのある字を書く女将の様子 は落ち着いている。

診療所のお医者さんの見立てでは、
『症状としては 痛みも激しい様ですし、もしかしたら…【膵炎(すいえん)】の疑いもありますから
至急、日赤に行って精密検査を受けて下さい。
今すぐに紹介状を書きますから』との事。


実は店主もこの医師と同じ心配をしていた…。

女将を横に寝かせている間に症状からくる病気をネットで検索した際、ヒットしたトップに この【膵炎】が入っていたのである。
しかも食事中から痛みが出てる事も【膵炎の発症事例】として挙げられているのであった。

しかも女将は 若い頃に一度 軽い膵炎にかかったことがあると言うのである。(・_・;)

正直、不安だ…。

しかしながら 今は具体的な検査結果と 冷静な対応が何より必要
頂いた紹介状を手にすぐさまクルマを成田日赤へと走らせた店主。

診療所を出る時には 既に痛み出してから1時間半が経過していた。


★★★★
日曜の日赤成田病院の総合受付ロビーは閑散としていたが…

やはり救急病院らしく、具合の悪そうな人や怪我をした人の来訪はそれなりにあり、2名の受付スタッフは忙しそうであった。

必要事項を書類に記入し、紹介状を添えて受付に提出する。
程なく名前を呼ばれ、『救急外来受付へ行って下さい』と指示された窓口へ廊下を進んだ。


さして広くない救急外来受付前のロビーは人で『いっぱい』なのである

店主のような付き添いの人もいるから、皆が皆『具合の悪い人』って訳ではないのだが…
ざっと見ても20人以上の人がいるのである。

手に巻いた布が血で真っ赤な若いお兄ちゃんがいた。

椅子に持たれて苦しそうに目を閉じる女性がいた。

ぐったりしている赤ちゃんを抱っこしながら、声を掛けている若い夫婦がいた。


皆、苦しく辛い思いをしながら順番を待っているのである。


我々も書類を提出し、順番を待つ。ひたすら待つ…。
だが、なかなか名前を呼ばれない…。苛立ちが募る


女将はこの頃が一番の【痛みのピーク】だった様子で
必死に痛みに耐え、声を殺しているものの 漏れる呻き声に
前の椅子に座っていた具合の悪そうな奥さんに付き添いっていた初老の旦那さんが 通りすがった看護師さんに
『この人 かなり具合悪そうだよ。早く診てあげてよ』と声を掛けてくれる。

自分の奥さんも具合が悪くてグッタリしているって言うのに…。

『ありがとうございます。大丈夫です…。お気遣いさせて申し訳ありません。』
思わずお礼を言い 頭をさげる。m(_ _)m

これだけ苦しがっている女将を早く診て貰いたいのは山々。

でも、皆が辛い思いをしてる同じ場所で
【自分達だけ早くしてくれ】とは どうしても言えなかったし、言いたくもなかった…。

痛がる女将の身体を支え 擦りながら、心の中で女将に『励まし』と『詫び』を入れる店主。

【この判断は正しかったのか??。 間違っていたのではないか?。】


ひたすら 順番を待っていた…。
時間はもうすぐ午後2時になろうとしていた…。


★★★★★
ようやく名前を呼ばれ、診察を受ける順番が来た。

穏やかな口調の男性医師は 症状を丁寧に聞き取りながら 手際よく『触診』『問診』『カルテ作成』を進めてゆく。

採血する段になり、医師がカーテンを開けたその中にあった物…
それはなんと【分娩台】であった(-o-;)
女将はその上で横になり 採血。
緊急時に不謹慎だが、何だか妙に可笑しかった事は記憶に残っている店主。

その後、1部屋たたみ1畳ほどの5人部屋に通され 点滴を受けながら次の検査の順番を待つ事になった…。


痛がる女将を車椅子に乗せて看護師さんが検査に向かう。
やがて、CTや超音波などの検査を終え、部屋に戻ってきた。

痛みは多少落ち着いた様子だが、やはり時々 痛みで身体を捻る…。
少し『うつらうつら』と眠る女将…。


寝顔を見つめ、手を握りながら…
とにかく、『大病で無いこと』を祈っていた。


ただ それだけだった…。


★★★★★★
検査の結果は…
原因は不明だが、『急性の胃腸炎ではないか?』との結論であった。

【症状的に膵炎に類似しているが、血液検査やCTの画像では それらに該当するデータや痕跡は見当たらず すい臓やその他臓器の異常も認められない】
それが医師の所見であった。


『胃腸炎はある程度ストレスも重なると起きやすいので、溜めないようにして下さいね
医師からのアドバイス。


薬を頂き 会計を済ませ帰宅。


女将は 帰りのクルマの中でも 家に着いてからも
『せっかくの休みなのに… ごめんね。』と何度も繰り返す。

だから言った。

『そんな事で謝る事はない…。この程度で済んだんだから 良かったよ
店主だって何時 そうなるか分からないんだから…。』



人間 歳を取れば取る程、身体にガタは来て あちこちが『痛いのカユいの』言うのである。


いつか人間は…
この世とおさらばする宿命ではあるけれども…

願うならば 病気で苦しい時間を過ごす事なく、
やりたい事やって バカ言って笑って 酒呑んで酔っ払って…

程々の歳になった時に『ポックリ逝く』のが一番の理想だと思っている店主。

だけど 連れ合いには…
少しでも 僅か1日 1時間でも長生きして貰いたいとも思っている店主。

わがままだけどね…。


ただ、今回の女将の一件で
『連れ合いが苦しむ時に 一体 何をしてあげられるのか?。
ああすれば良かった…。
こうすれば良かった…。』
そういう後悔だけはしたくないと強く感じた店主。


40代後半や、50代後半はある意味『生死の境を綱渡り』している時期なんだろうと思う。


だから尚更…
一緒に人生を歩いてくれる連れ合いに
『してあげられる事』とは何なのか?
『しなきゃいけない事』とは何なのか?


そんな事を思わせ 考えさせられた『夏休みの1日』なのでありました…。


あ…? 今ですか?
ご心配なさらないように

すっかり『元気』になりまして…

『私の季節が来たぁー』と35℃の猛暑に喜び、今は店主の隣で爆睡しておりますのでね


皆さま…。
身体も心も 大切にお過ごしくださいね


駄文長文にお付き合い頂き ありがとうございました。m(_ _)m
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【三】似合って…ますぅ? ( ̄∀ ̄)

2012年07月16日 01時52分30秒 | 【三】お通しの小鉢です
えーっと…。(^_^;)


すっトボけて ブログを放置する事… 数ヶ月。
(°□°;)


皆さまに置かれましては如何お過ごしだったでしょうか〓

店主でございます。m(_ _)m
しぶとく『生きて』おりました…。


さて…
そんなトボけた『ブログサボり月間』の間にも時間は どんぶらこ~ と流れまして
早くも暦は7月も半ば。

そんな7月には 店主の【誕生日】なる日も1日ございましてね…
(^。^;)

今年もまた、確実に【ジジイの階段を登る日】がやってきたぁ…!?となるんでありまして。


そんな昨日…
いつもより暑い中、更に『余計な残業』を終え ヘロヘロになって帰宅した店主に
女将が こんな『ステキでオサレな』プレゼントを用意してくれていたワケなんでありますよ~







どう〓 似合いますぅ〓
夏の定番【甚平】でございます
一応、『〇トー〇ーカ堂』辺りのチラシを意識してポーズを取ってみました。(*^o^*)


サイズも色彩も
女将がイロイロ考えて買ってくれた代物でございます。!(b^ー°)

ゆったりと余裕があり、風が至る所から入って涼しいったらありゃしない逸品。


女将は 『スゴ~い似合う』と褒めてくれましたが…
皆さまの目にはどう映るのでしょうか〓



歳を取る事は 決して目出度いばかりではないんだけど…

この歳になってようやく、甚平みたいな『和装物』が似合うと言われると

【歳を取るのもあながち悪くないかも〓】などと思ったりする…
今年 『齢47』になる店主なのでございました。


今年は…
『渋い路線』で攻めてみるかな…〓



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