( 北口本宮富士浅間神社 から続く )
富士急行線富士山駅に到着すると、遅いお昼を食べようと店を探す。
せっかく山梨県内に来ているので、ほうとうを食べて帰りたいと思ったのだが、たいていの店は午後2時にランチタイムの営業時間を終えて、夜の営業時間まで閉店してしまう。困ったことに時計の針は午後2時を少し廻っていた。
駅前の観光案内所に行ってみるも、ほうとうを食べられそうな店は駅周囲になさそうである。その代わり、といっては何だが、富士山駅ビルショッピングセンター「Q-STA」の地下にフードコートがあって、その中にあるうどん屋で吉田うどんを食べることができるとのこと。さっそく行ってみることにした。
エスカレーターで下に下りると、小さいながらもフードコートがあり、2店が営業をしている。フードコートはカウンター席が10席設けられている他、12人掛けのテーブル席が2卓と8人掛けのテーブル席が1卓、6人掛けのテーブル席が4卓、4人掛けのテーブル席が5卓、3人掛けのテーブル席が2卓、2人掛けのテーブル席が1卓、1人掛けのテーブル席が4卓配されている。
向かった先はうどん屋「吉田うどん とがわ」である。
店の正面左手に注文口がある。
注文口の脇の柱にはメニューが貼られている。
注文口で注文したのは人気No1の「富士山うどん大」である。ちなみに麺の量は並盛が240g~250g、大盛が390g~400g、特盛が540g~550gとなっている。
注文したうどんにトッピングもつけることができる。
また、替え玉(1玉170g)もあるとのこと。ご飯ものも注文したかったが、売り切れとなっていた。
代金の精算は現金のみとなっている。料理の注文を終えると、番号が書かれたレシートを受け取った。
注文口の右側には冷水のサーバーがあり、その右側に重ねたコップが並べられている。コップを1つ手に取り、サーバーから冷水を注ぐと、その場で一杯飲み干した。再びコップを冷水で満たすと、柱に面した3人掛けのテーブル席に運んだ。
しばらくして、レシートに書かれた番号が呼ばれたので、再び注文口に向かう。注文口でうどんの載ったトレーを受け取ると、重ねたコップの右脇に置かれた箸立てとレンゲ立てから箸とレンゲを1つずつトレーの上に載せた。箸立ての所にはアルコール消毒液や楊枝が置かれており、その右手には「RED天かす」「天かす」「揚げ玉」「すりだね黒」「すりだね赤」「しょうが味噌」といった各種トッピングや七味、一味、すり胡麻、ソースが置かれている。ちなみに「すりだね黒」は自家製の山椒の辛味で、「すりだね赤」は自家製の辛味とのこと。初めて食べるうどんなので、薬味は載せずに席に戻った。
あらためてお冷やで喉を潤すと、「富士山うどん大」を食べることにした。そもそも吉田うどんとは山梨県富士吉田市周辺の郷土料理で、ごつごつとした固めのうどんと醤油と味噌を合わせたつゆにキャベツや肉などの各種具材が入ったうどんである。
丼の中には極太のうどんが味噌と醤油をブレンドしたダシに浸かっていて、キャベツとニンジン、薄切りの豚肉、ワカメ、刻みネギと味付玉子が1個載せられており、その上に薄い富士山型の天ぷらが載せられている。天ぷらはニンジンとタマネギの天ぷらである。
丼を後ろから見ると、天ぷらの下に味玉が隠れていた。
さっそく箸を取ってうどんを食べる。天ぷらを汁に浸しながら少し丼の脇に避けると、うどんを箸でつかんで持ち上げた。うどんは幅広の極太麺で、非常にコシが強く、しかももちもちとした歯応えで美味しい。うどんを噛んでいると、顎が疲れるくらいに固いうどんである。
うどんを食べながらうどんに載せられた具材を食べる。ワカメはダシを吸って、ジューシーながらもシャキシャキとした歯応えが美味しい。甘いキャベツにニンジンの歯応えがアクセントになっている。味玉は黄身が濃くて、ちょっとした箸休めである。豚肉の旨みを楽しみながらうどんを食べた。
富士山型の天ぷらを食べる。ダシに浸した天ぷらはジューシーながらもサクサクとした歯応えで美味しい。タマネギの旨みとニンジンの歯応えが感じられる。
麺は1本1本がかなりのボリュームで、食べていると体が熱くなってきた。うどんをおおかた食べてしまうと、丼を傾けてダシを飲み干す。美味かった。満腹で、満足である。
最後にコップに残った冷水を飲み干すと、身支度を調えて席を立つ。食器を店の脇の返却口に持っていき、フードコートを後にした。
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