今日は、Suffolk University の説明会に出席した。
日本では、殆ど知られていないが、100年の歴史があるボストンの大学である。
日本人の卒業生の方で、私の父親くらいの年齢の方だった。
第二の人生の準備として、55歳で早期退職されて、ビジネススクールへ進まれた
と言われていた。
今までお会いしたビジネススクールの卒業生の方の中で、一番丁寧に説明して頂いた、
という印象があった。
卒業生やアドミッションの方の印象で、大学の印象を決めてしまう事もある。
日本では、有名ではなく、同じレベルの英語力であれば、ボストンの他の有名大学に、
日本人は行く傾向にある、と、wikipediaでは解説してあった。
要求されるスコアは、
TOEFL Average 95(これ以下でも可能性あり)
GMAT Average 518
Median 510
スコアは決して高くないが、ボストンで勉強したい人にとっては、朗報である。
1年制のHultよりも、魅力的で、場所も、ダウンタウンの近くで街の真ん中にあり、
環境も整っている。
ボストンで勉強したい私にとって、万が一の時の為に、魅力的であり、
説明会に参加して、良かった。
素晴らしかったのは、この方が留学生活について、80ページにも渡って本にまとめ
られている事だった。カラーで、授業の時間割からボストンでの生活の様子まで、
非常にわかりやすくまとめてあり、非売品で配られている。
今後、ゆっくり読ませてもらおうと思う。
説明会で、印象的だったのは、今後、MBA留学を考えている人へのエールとして
言われた内容で、私自身、そう感じていたので、非常に共感できた。
MBAは、日本の大学院でも取得できるが、海外で取得する事をおススメするという事だった。
その理由としては、ノーベル賞を受賞されたパデュー大学の根岸先生も、受賞インタビューで
言われていた言葉だった。
日本を外側から見る必要がある。
日本は、アメリカと並ぶ経済大国で、貨幣価値も、同じレベルなので、大ざっぱに言えば、
一万円が100ドルに相当する。
しかし、他のアジア諸国やアフリカなどから留学している人達にとって、米ドルは、貨幣価値が
高く、生活費も、日本人以上に切りつめて、アメリカで生活しながら勉強している事と思う。
そんな苦学をしながらも、必死で高等教育を受け、将来の自分の人生、自分の国を豊かなもの
にしたい、という情熱は、日本人をはるかに超える、熱いものだと思う。
その意気込みは、平凡で、不自由ない快適な暮らしをしている、日本人には、頭では理解しても
なかなか、実際には想像できない、強いもので、勉強でも、圧倒されてしまうと思う。
私が個人的に怖いのは、中国人やインド人の存在である。MBA取得に対する情熱や、今後の
人生観に於いても、腹が据わっている事だと思う。彼らの英語力も高いし、負けてしまわない
ようにしないといけない。
余談だが、最近では、日本人の英語力よりも韓国人の英語力の方が、高い。
そんな中で、日本を外側から見る事で、日本に対する考え方が変わってくるはずだ。
日本が抱えている問題や、今後、日本がどの様な方向に向かっていけばよいか、そのヒントが
わかるはずである。
世界には、留学して、人生を変えたいと思っている人が、たくさんいるという事、それに気が付く
だけでも、日本人としての意識が変わってくると思う。
最近の話題として、アメリカで勉強する日本人留学生の数が、年々減ってきている事が上げられる。
世界ランクでは、6位で、1位は、もちろん、中国だ。
Harvardで勉強する日本人より、中国人の方が、多いのが現状で、つまり、優秀な人材は、今後
中国に集中する可能性があるという事だ。
2位以下は、インド、韓国、カナダ、台湾、日本、サウジアラビア、メキシコ、ベトナム、トルコ・・・など。
日本人留学生のうち、約50%が学部生で、約20%が大学院生だが、中国はその逆で、学部生が
約30%に対し、大学院生は約50%で、インドでもその傾向にある。(朝日新聞より)
グローバル化が益々進む、今日、人、物、金や情報がインターネットを通して、容易に行き来できる
ようになり、地球が1つになってる、という環境が整ってきているのに、日本人の国際競争力は
年々、低下する一方だ。
これからの若者は、もっと米国留学を目指してもらわないと、日本は、いつまでも、いろんな意味で、
島国のままになってしまう。
余談だが、高校を卒業してからの留学で要求されるTOEFLのレベルは、大学院よりも低く、
羨ましい。勿論、大学のレベルにもよるが、大体、満点の中の50%もスコアが出ていれば、良い
のではないかと思う。
なので、もっと多くの人が、学部への留学のチャンスはあるし、卒業後のチャンスも広がる。
高校の先生は、何も教えてくれなかった・・・多分、その意識すら、ない時代だったと思う。
それが、非常に残念だ。
今回、お話をお聞きした方は、30数年間の社会人としてのキャリアを持っておられ、経験豊富なので、
他の若い学生にとって、非常に興味深く、又、その人の存在自体が、勉強になったのではないかと
思う。
若いうちに、留学する事は、勿論、今後の長い人生において、非常に有意義だが、ある程度キャリアを
積んでから、大学院に進学するという事も、意義は深い。
ビジネススクールの、ケーススタディに於いては、教授よりも実務での知識が豊富なので、逆に
教授のレベルを測れてしまうというお話が、興味深かった。
熟練されたビジネスマンから見ても、この大学の教授陣は、レベルが高い、と言われていた。
授業では、Listening力が大事だという事で、十分な睡眠がないと、講義を集中して聞く事ができないので、
睡眠も大事な仕事だと言われていた。
いつも、クラスの真ん中で、前の席に陣取り、必死で講義を聞いておられたそうで、質問のレベルが
若い学生とは、違った目線なので、いつも、クラスメートから注目される存在だった、という事だった。
私も、平均的な留学生の年齢からみると、30代なので、高い方だと思うが、果たしてそこまでの
存在になれるか、と、想像しても、簡単な事ではない。
今回のお話を聞いて、英語でのハンデがあるので、人一倍、授業は真剣に取り組んで、クラスでの
貢献度も高いものにしたいと、思った。
可能な限り、今後も色んな質問をしていきたいと思う。
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