使用しないで長く押し入れに入っていた、TS-520X及びTV-502を動作テストを行ないました。友人からQSYしてもらった時から28MhZは送信、受信が出来ないのが判っていましたがいよいよ修理しようと思い各バンドのテストを行いましたが、やはり28MhZだけがダメでした。
先ず各バンドの水晶がうまく発振しているか確認、12.395MHz(3.5M)~36.895MhZ(28.0M)まで7個の水晶(内3個は28MhZ帯)回路図TP3をオシロスコープで確認した所、21MhZまでは問題なく発振、29MHzは3バンド共発振していませんでした。
オシロ波形が出ているのが、21MhZ 出ていないのが29Mhz帯です。
回路図からL6のコイルを疑いコアを回そうとしても回りません!!良く見るとコアが割れていました。割れたコアを取りだすべくネジ釘を何度も入れて破戒、次にジャンクのコアを探しましたがネジ部分がつぶれているので接着材で止めるべく、コアに釣り糸を接着!!コアを出し入れして一番発振の強い所で接着しました。(他のバンドとほぼ同じ1.7V)
写真左が破戒したコア 中はコアに釣り糸を取付 右は28Mhzのコイルに紐付のコアを入れた状態です。出力はこの修理で各バンドとも10Wを確認しました。最後は今まで火を入れた事のない50MHzアップバーターTV506を接続しての総合試験を行いましたが約8Wの出力を確認して今回の修理は完了です。
写真は試験の状態ですケースを閉めたら発信が止まらないか心配でしたが、OKでした。また押し入れに入れて保管です。
By JA3TMJ