ハミなし頭絡で楽しい馬生活!日本ビットレスブライドル協会

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蹄病を理解するー2 

2020年02月09日 | 裸蹄管理

 蹄病について書かれている内容を読むと、とても不思議なことが書いてあるんですよ。例えば挫跖。「薄い蹄底、平らな蹄、蹄踵が低い蹄で発症しやすい」とあります。って、これ、要は「削蹄されている・装蹄されている蹄のこと」なのではないか?つまり、削蹄や装蹄そのものに問題がある、という事なんでしょうか?
 装蹄師や削蹄師という仕事は、かつては国家資格だったわけで、今だって相当な技術が必要とされているし、試験も易しいものではない。技術的なことを言われると、獣医だって「へえ~~」になっちゃう、んですけども。

 でもねえ、一方では、「装蹄師のせいで蹄がおかしくなった」という話もよく聞くんです。あちこちから装蹄師を呼んで、合わない、下手だ、と言いつつコロコロ装蹄師を変えているクラブも結構あるし。っていうか、どの装蹄師さんを呼んでも、最終的には「この人もダメ」で終わっちゃってる場合が多いんじゃないかなあ。

 装蹄師側はどうかというと、「クラブの衛生管理が悪い。飼料管理が悪い。運動のさせ方に問題がある」なんて言う、といいますか、黙っている方が大半でしょうけども、腹の中ではこういう風に考えてて、だから、クラブやオーナーの文句にイライラすると。

 ちなみに、当方の自馬ですが、引き取って以来、ずうっとやれ蟻道だ・白線病だ・挫跖じゃないか・とずるずるした挙句、昨年6月には「蹄葉炎だ。このままだと蹄が脱落して安楽死だぞ」と馬の獣医に言われましてね。この獣医師は、どうやらオーナーである、当方の蹄管理が悪いんだ、と言いたいらしかったんだけど。

 けどねえ、オーナーったって、連日連夜自馬のところに行って蹄を24時間管理なんかできるわけないし。じゃあ結局乗馬クラブの管理が悪いんじゃないか、と言っているオーナーも山ほどいます。ま、図にするとこんな感じですかね。

  

 蹄病の管理について、だれもが「獣医・装蹄師・管理者で協力し合って」とか言ってるくせに、このありさまでは、どうにもなりませんよね。