が、無事に終了しました。ご来場くださいました皆様、当協会ブースに来てくださいました皆様、ありがとうございました。
協会がブース出店を始めたのは第3回からなのですが、今回は、前回とは比べ物にならないくらい忙しく、なんと言いますか、同僚と2人合わせてのべ100回くらいは説明をさせていただいたような気がしています・・・・。土日はお昼を食べに行く余裕もなし。大変ありがたいことでございました。
ハミなし頭絡については、その構造についてのご質問を多くいただいております。ハミがないのにどうして馬に指示が伝わるのか?については、この頭絡の構造上の特徴が大きな役割を果たしています。シンプルで動物に伝わりやすい仕組みを使っているので、きちんと理解してもらえる、ということですね。これについては、当ブログでも細かくご説明していこうと考えております。
来てくださいました皆様に共通していたことが、「ハミって、ああいうのを口に押し込まれて、可哀そう、痛そう、大丈夫なんでしょうか?」という疑問です。社会的な常識に鑑みて考えてみれば、極めて当たり前の疑問だと思います。その疑問は正しいです。そうした疑問を踏み潰すように「馬にはハミを付けるもんだ」というよく分からない習慣を押し付けるのが乗馬だとすれば、こんなおかしな話は今どきほとんどない、と思うのです。特に上級者の方は、何も考えていない。そういうのは、「脳が死んでいる」状態で、競技の発展も進歩も望めないでしょう。
同時に感じていることですが、乗馬を習っている方、皆さん非常にまじめで熱心、そして、自信がない状況からいつまでも抜け出せない、ということ。乗馬を教える側は、生徒に自信を付けさせる必要性を感じていないように思います。いつまでも、「うまくならないのは馬が悪い、生徒が下手だから」でオシマイ。教え方が悪いんじゃないの?いや、道具が悪いんじゃないの?というごく普通の疑問が全く出てこないのは不思議です。
今現在、スポーツ界の道具革新はとどまるところを知りません。マラソンシューズ・テニスラケット・フィギュアスケート靴も変革が起きています。4回転がポンポン飛べる理由にはシューズの改良もあるのです。乗馬界だけ全然、というのは、馬と一緒に考えて研究する、気がない、ということなんでしょうか?
当協会は道具の革新を訴えております。物事の改善で一番楽勝なのが道具を変えることだからです。人の考え方を変えるのが一番難しい。しかし、このままでは、どう考えても「乗馬」も「馬術」も衰退するばかり、道具の変革をもっと積極的に考えるべき時期なのではないでしょうか。