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Blog☆HiloⅡ

アメリカの政党政治:岡山裕著

アメリカの大統領選挙の仕組みは複雑ですよね。
前回のトランプさんとヒラリーさんの選挙の時にもわかりにくいなあと思ったけど,今回のバイデンさんとトランプさんとの選挙でその複雑さがよりはっきりしましたね。
そもそもアメリカの民主党と共和党の二大政党は、世界の中でも極めて異質ですよね。
そこで今回は少し勉強しようと思ってタイトルの本を読んでみました。
読み始めて「へ~」と思ったのが,最初に奴隷解放に取り組んだのは共和党だったということ。
今でこそ保守の民主党、リベラルの民主党という印象ですが、実際には紆余曲折があったのです。
その他にもね,まだ選挙人が選出されていない州があるにもかかわらず勝者が決まってしまうということがあったそうです。
大統領選で選挙人を選出する日程が州によってばらばらだったからそんなことが起きたというウソのようなホントの話です。
それで1845年にその日程を11月の第1月曜日の次の火曜日として統一されて今日に至るのです。
大統領の就任日も1937年までは3月4日でした。
当選からのタイムラグが問題視されて現在の1月20日になったということも,なるほどなあと思いました。
さらにそもそも論になりますが,この二つの党は地域の政党組織の連合体に過ぎないということ。
そして党首、綱領、党議拘束もないということ。
一方、地方の政治家、政府高官、裁判官などは、いずれかの党派に所属すること等々。
日本の制度とは大きな違いがありますね。
著者は二大政党の成り立ちから現在の姿までを綴っています。
学者さんが書いた本なので,論文的でわかりにくいところもありますけど,興味深く読ませていただきました。
お勧めの一冊です。
さて,バイデンさんが本格的に大統領の仕事を始めて一週間。
世界の指導者として,そして何よりも日本とよりよい関係を築いていただくことを願いたいですね。

ところで,先日オリパラに必要な医師,看護師の確保について書いたけど,今日の予算委員会で,橋本聖子五輪相が、「東京五輪・パラリンピックの開催に必要な医療スタッフについて「1人5日間程度の勤務をお願いすることを前提に、1万人程度の方に依頼をしてスタッフ確保を図っている」と答弁していますココ
よくそんな悠長なことを言うことができるなあと思いました。
もし奇跡が起きて外国選手が入国するまでにCOVID-19が収束に向かったとしても,医師は国民のワクチン接種に回すべきだと思いませんか。
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