埼玉県秩父市と山梨県甲州市の境にある標高1,953mのお山です。
お盆の時期ですから、中央高速自動車道の渋滞に巻き込まれないように早朝に出発しました。
中央高速勝沼IC―フルーツライン―国道411―林道―作場平駐車場というルートで作場平の登山口には7時半前に付きました。
登山口はこちらです。
まずは一休坂分岐に向けてヤブ沢沿いの緩やかな道を登ります。
爽やかな沢のせせらぎをBGMにのんびりと行きましょう。
つい先ほどまで熱帯夜の東京にいたことが信じられないくらい爽やかな風が吹いています。
車中のラジオで聞いた天気予報では、東京の予想気温は37度だといっておりました。
一休坂分岐からヤブ沢峠までは何度か沢を横切りますが、次第に沢が細くなっていきます。
前方に青空が見えてきたらヤブ沢峠に到着です。
ベンチがありますが、そのまま笠取小屋に向かいます。
小屋の近くには立派なトイレやテント場もあります。
数年前からこの小屋周辺にはシカが住みついています。
餌をあげる人がいるんだろうね。
こうしてみると可愛いけど、シカの生態系にはきっとよくないよね。
この先ルートが分かれるので、看板で確認しておきましょう。
ボクたちは雁峠分岐から直接笠取山に直登するルートを選択しました。
出だしはきれいに整備された木道を歩きます。
左手には満開のマルバダケブキが群生していました。
鹿はこの花を食べないので残っているんですよ。
以前はヤナギランなど、たくさんのお花が咲いていたんだけどね。
このあたりまでは快晴でした。
途中に分水嶺があります。
ここに降った雨は多摩川、富士川、荒川の三つの川に注ぎ込むということですね。
最後の登りは結構きつい傾斜があります。
でもね、実際に登ってみれば20分ほどです。
休憩せずにゆっくりと一気に登りきることがコツです。
汗びっしょりになって登り切ったのですが、残念ながらご褒美の景色がありませんでした。
薄く富士山が見えるのですが、南アルプスは雲の中でした。
時計を見ればまだ9時50分。
でもおなかがすいたのでここでランチとしました。
実際の山頂はここから5分ほど東にあります。
出発しようと思ったら、先に出て行った人たちが戻ってきました。
道がわからなかったので戻ってきたというので、水干まで一緒に行くことにしました。
山頂付近はシャクナゲの群生地で6月にはシャクナゲのトンネルを歩くことができます。
山頂から水干までは約20分。
多摩川の最初の一滴にしずくを見ることができる場所です。
近くに釣鐘ニンジンが咲いていました。
かわいい高山植物だよね。
笠取小屋まで下りて、コーヒータイム。
小屋のすぐ下に水場があるので、お土産にテルモスに入れて持ち帰ります。
この水で淹れたコーヒーがすごくおいしいんです。
一気に駐車場まで下りたら、まだ12時半。
汗びっしょりなので、温泉で汗を流して帰りましょう。
ここからだと「道の駅たばやま」にある「のめこい湯」が一番。HP
アルカリ性の温泉なので、肌がぬるぬるします。
疲れが一気にとんだ気分になります。
さっぱりしたら、併設されたレストランでお蕎麦をいただきましょう。
帰りは奥多摩湖経由で東京に戻ったので、中央自動車道の渋滞にも巻き込まれずに、すいすいと帰宅することができました。
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