CASIOの腕時計、Baby-Gの電池交換を依頼されました。当方素人ではありますが、いくつかの腕時計の電池交換はしておりますので、お引き受けいたしました。
裏蓋は4本のプラスねじで留まっています。時計の中心部が外れます。黒いゴムは、ショック吸収用のクッションです。
時計によって構造が異なるので、壊さないように注意して電池の交換方法を探っていきます。ボタン電池は、ステンレスの電池押さえで留まっています。押さえバネは、この部分で本体の爪と噛んでいるのでマイナスの精密ドライバーを使い注意深く外します。
全部外した方が作業はしやすいです。
ボタン電池は、CR1220です。ちょうど手持ちがあったので、交換します。
分解と逆の順で組み立てていきます。防水カバーは、ボタンの部分をきちんと合わせて、表示部が水平になるように微調整しながら組み上げます。
電池代のみで交換が完了しました。メーカーに依頼すれば、防水ゴムの交換も別料金で可能と思われますが、当然交換用ゴムは持っていないのでそのままとします。
傷付けるだけで結局開かなかったというのも何回も経験しました。
ところでケンちゃんの山形工場に数え切れない程出張に行ったのですが(無線機専門工場、一時期携帯電話も製造)、30年くらい前にはCASIOのGショックも作っていました。
OEMではありません。山形CASIOから部品を受け取ってケンちゃんの工場で組立ていたのです。
とても小さなラインを組んでいたのですが、検査工程の最後に熱帯魚用サイズの水槽があって、そこに全数入れて防水チェックをしてから出荷していました。
このラインのライン長は「かなり利率の良いバイトだよ。」と笑っていました。
そしてケンちゃんは山形CASIOに金型製作依頼を出していたので持ちつ持たれつ、という事だったようです。