九州ブルートレインで最後に残った「はやぶさ」「富士」号。2009年春には廃止が予告されています。今回商用ではありますが、時間と空間を贅沢に使った寝台列車の旅、名古屋→熊本(のはずが徳山で無念の下車)を楽しんできました。
7月海の日、世間では夏休み突入。しかも三連休最終日ということで、それなりに混んでいるかと思いきや、名古屋から乗車した時点で、Bネ乗車率は約50%。下段はひととおり埋まっているけど、上段はほとんど空き、といった感じ。この時期北斗星だったら、発売即完売状態なのに、、、。公私ともに40年近くお世話になった九州夜行ともこれでお別れかと思うと寂しい限りです。
出発の日、ともに鉄の道を歩んできた(?)旧友HY氏(現在中京地方在住)が突然現れ、おみやげにみかんをもってきてくれました。昔は、旅の定番といえば「みかん」だったのに、最近は売ってないですね。あの、網に入って、プラスチックのフックみたいなやつで止められたやつ。伝説の「冷凍みかん」は記憶にありませんが^^;)。そういえば、ブルートレインのテーブル下には、いまでも「せんぬき」が付いています。「王冠」式の飲み物、いつの日か缶入り飲料に取って代わられてしましました。時代遅れの列車、あと半年でお別れです。
熊本までの優雅な旅が楽しめるはずだったのに、トラブル発生。スハネフ14のディーゼル発電機の音も聞き納めかと思うとなごりおしいなぁと、うつらうつらしていたら、「醒ヶ井」駅にずいぶん長いこと停車している。もしかしてと、JR西のサイトを確認したら、「JR京都線で人身事故。運転見合わせ中」 あらら。明日は鹿児島で仕事ですが、余裕をみて2本後のつばめをとっているので、ま、ぎりぎり間に合うかな、と軽く考え睡眠。ところが翌朝、広島1時間30分延着。山陽本線でも別の列車で事故(鹿と衝突?!)があったらしく、遅れは拡大。これは遅刻かとおもいきや、新幹線への振り替え乗車の案内が。富士号日豊線大分以南乗り継ぎは広島から、はやぶさ号鹿児島方面乗り継ぎは徳山から新幹線でいくようにとのこと。こだまへの便宜乗車が記された業務連絡書をもらって徳山駅新幹線ホームへ。在来線ホームに横たわる「はやぶさ」「富士」、名残惜しかったが乗り換え時間がわずかだったため、写真も撮れずにお別れ。仕事でなければ、このまま熊本まで乗りたっかったのだけど、残念ながら徳山からこだま627で博多まで移動。
徳山での乗換は初めてだし、こだまも久しぶり。せっかくだから、こちらもお別れが間近に迫った「0系新幹線」だったらいいなぁ、とおもったけど、残念ながら300系。16連のこだまはがらがらでした。とおもっていたら、小倉駅上りホームに「0系」発見!。懐かしい塗色にもどされています。この形式も子供の頃からよくお世話になりました。徳山から1時間ちょっとで博多到着。1時間40分近く遅れていたのに、はやぶさ定刻より12分早く博多到着。予定より3本はやいリレーつばめで鹿児島へ。新幹線併走区間の在来線、これでは活躍の場が無くなってしまうのも無理ありません。たった1時間で2時間分の遅れを取り戻してしまうとは、新幹線恐るべし。
猛暑の鹿児島での仕事を終え、帰路ももちろん鉄路。2010年度内全通をめざす九州新幹線、博多-新八代。沿線の工事も順調に進んでいる様子。新八代駅の同一ホーム乗り換えもまもなく見納めです。そういえば、新八代駅の在来線と新幹線の連絡線上にあった、フリーゲージ実験区間と思われる部分、レールが取り外されていました。長崎新幹線も標準軌で建設されるとなれば、もうフリーゲージ実験は不要、ということでしょうか。
新旧入れ替えが続くJR各社ですが、100系新幹線も絶滅危惧種になりつつあります。京都、名古屋通過の新大阪=東京ノンストップ「のぞみ」、なんて列車が走っていた時代はよかった。。ブルートレインばかりでなく、新幹線0系、100系はじめ、16連500系も見納めとは、時の流れを感じます。博多駅前も、九州新幹線開業に向かって大きく景色を変えていました。
九州最後はN700で博多→名古屋。最近では、通常700系の方が少ないのではと思うほど増殖してきたN700系ですが、今回はJR西所属N6編成。コンセントから電源をもらい、GPS+カシミール3Dで300km/h運転区間を確認しつつ、「いい日旅立ち」を聞きながら、今回の九州業務報告を終了いたします。
by taniyan
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