今回もATE350のテストをかねて、HF野営無線局運用してきました。
2007年2月10日、17:20頃~18:00頃、移動地は、JCG09011:長野県諏訪郡富士見町、道の駅「蔦木宿」。東西両サイドに小高い丘があり、谷の底のような余りよいとはいえないロケーションですが、戦果は、1.9MHz CW : 11局、3.5MHz CW : 21局、合計:32局。かなりぎりぎりの局もありましたが、ATE350、受信性能もそこそこのようです。
Xが買い物をしている合間を見計らって、わずか40分ほどの運用でしたが、悪コンディションにもかかわらず多くの局とQSOしていただけました。こんな短時間の運用でも、設営撤収がさくっとできるATE350なら苦になりません。また、以前使っていた黒塗りのグラスポールに比べ、パイプ径も細く、アルミ地色のためか、あまり威圧感が無く、さりげなく野営運用ができる気がします。グラスポールですと、ステーなしで上げられる限界長さ(7m程度)でも、道行く人のほぼ100%が思わず立ち止まり見上げていましたが、ATE350の時は、気がつかずに通り過ぎる人の方が多かったとおもいます。
今回は、塩ビパイプで上げ底はせずに、QQSでシステムキャリアに直接装着、エレメント下端で地上高約2mh、ATUはいつものSG-231+TS2000SX(50W)でセッティングしました。写真は、サンルーフを開け、車内から見上げているATE350です。左下にあるのがシステムラックに固定してある塩ビパイプ用ソケット、その穴に、あらかじめUボルトで固定してある塩ビパイプ(VA25)を、文字どおりサクっと差し込むだけで設置完了です。ケーブル先端にはナイロンコネクターがつけてあり、これもATUへサクっと差し込むだけ。
実は今回、1.9MHzへQRVするための実験その2として、ATE350エレメント先端に、1mほどのピアノ線(Sagant CM144W7用3.5MHzオプションコイルに入っていた予備の先端エレメント)を取り付けています。構想3分、製作30秒。金属製の書類クリップをナイロンバンド2個で止めただけ、超軽量「スペシャルエレメント」の完成です。とりあえずテスターで測った限りではDC導通があるので、まずは実地試験ということで、本日望みました。なお、ATE350の先端エレメントは、素人実測値で、外径8mm、内径5.5mmです。もっと良い延長方法を思いついた方は、是非アイディアください。
さて設営ですが、ご覧のとおり、ATE350の一番細いエレメント先端についているキャップの下にはさむだけ、取り付けはわずか3秒。もちろんATE350本体の改造は一切不要。この「スペシャルエレメント」を追加しても、ATE本体の伸縮作業には一切影響はなく、アンテナ設営は従来どおり1分程度でできます。これでエレメント長は公称7.5m、ATUの、1.9MHzにおける要求長7mを満たしています。結果、SWRは1.5程度におさまり、チューンが外れることもなく安定して運用することができました。ほぼ同じ機械長なのに、塩ビパイプによる上げ底方式より、よい結果がでています。給電部付近(電流腹?)がATE350の太いエレメントにすぐつながっているのがよいのかもしれません。
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ATE350、この日まで絶好調だったのですが、実使用3回目、本日の移動で思わぬトラブル発生。一番太いエレメントと、二番目に太いエレメントの段固定機構がロックして動かなくなってしまったのです。伸ばした状態のまま、それ以上伸びも縮みも、また回転もしなくなってしまいました。直前まで何事もなく使えていたので、おそらく異物(アルミのバリ?)か何かが挟まってしまったのではと思われます。いかんせん、ユーザーではエレメントが分解できないため、販売店さんとも相談した結果、一回メーカーさんにみていただくことにしようと思います。連休中はメーカーお休み、とのことですので、来週結果がわかったところでまたレポートしたいと思います。しばらくATE350レポートはお休み(;;)いたします。。
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