野営無線用(兼災害時非常用)として導入した三代(台)目「発々」(発動発電機)、YAMAHA EF900iS。導入から1ヶ月目にして、ようやくフィールドデビューいたしました。今回は、大雨警報が出される中、長野県大町市(JCC#0912)某山山頂付近へ移動して野営移動運用しました。
朝から降ったりやんだりの怪しいお天気で、新品発々を運転するのはすこしはばかられたのですが、雨が直接かからないように、車のリアバンパーの下にパネル面を押し込め、スハネフ14状態(^^)で運用いたしました。もちろん、排気方向は車外後方にむけましたが、若干臭かった、、危ない危ない^^;)[注:よい子はまねしてはいけません]。(写真は、撮影のため、発電機を引っ張り出しています)
今回導入の三代目発々君は、先の記事でも紹介したとおり「インバータ」方式。もっとも懸念されたのがインバータノイズの妨害ですが、7MHz~24MHzまで、約70局と交信した結果、車床下で運転したにもかかわらず、従来のアナログ発電機と比べても、発々自身のノイズは、皆無と言っていいほど気になりませんでした。むしろ、イグニッションノイズ含めると、EF900iSの方が低ノイズかもしれません。
アンテナはいつもの、ATE-350+SG231で、車のルーフキャリアに取り付けていますので、その距離2m程度。まだ運用一回目ではありますが、ローバンドから50MHzや144MHzなどもさらっときいてみましたが、インバータノイズと思われる妨害はほとんど感じられませんでした。ノイズ対策(関連記事参照)が功を奏したか?!。ノイズとしては、24Vバッテリー運用時(潜行モード)に使用しているDC/DC(DT-830M)のスイッチングノイズの方が高い感じです。ただし、DT830には、スイッチング周波数をシフトする機能がついており、これがVY FB!。ノイズもスポットでしか出ませんので、ほとんどのケースで問題になりません。
運転音AFノイズですが、こちらは初代(2スト混合)、二代目(4ストアナログ)と比べ、まさに比べものにならないほど静か、申し分ないです。さすがに、車のアイドリング音よりはうるさい感じですが、スクーターよりは静か、というところ。小鳥さえずる高原の駐車場で運転していても、ハイカーの皆様から、なんとかひんしゅくをかわずにすみそうです。二十数年前、山岳信仰の山、御嶽山で1.5kWの発々を轟音とともに焚いていたことを考えると。。。^^;;)
エコモードで無負荷運転時は、本当に静かです。ところが、このエコモード(負荷に応じてエンジン回転数を上下する制御)、若干難あり。FMモードなど、負荷がある程度一定であれば、それなりに発々エンジン回転数が落ち着いて追従してくれるのですが、CWで50W運用すると、スロットル制御が追いついてくれません。スイッチング電源(AC100V/DC13.8V)だと、しばしばアラート(AC入力電圧ドロップエラー)が起きてしまいます。たまたま持参していたトランス式の電源(AC100V/DC13.8V)では、スイッチング電源ほどクリチカルではありませんでしたので、CW運用される方はトランスドロッパ式の安定化電源の方がよいかもしれません。スイッチングノイズの心配もないのでFBでしょう。外付けリニアアンプのばたつき対策みたいに、発々のスロットル(エコスイッチ)とスタンバイスイッチを連動すればいいかもネ。
あと、特筆すべきは、ずばぬけた「低燃費」。満タンだと、25%負荷で12時間運転可能、ということで、予備のガソリンタンクは持ってきませんでした。3時間ほどの運用をおこないましたが、見た感じガソリンはほとんど減っていません。さらに発電機本体の軽さ。従来機ならそれなりの決心が必要なところ、今回の移動でも、物置から出して車に積み込む作業、全く苦になりませんでした。総じて、インバータ発電機、野営無線運用には非常にFB、という結論に至りました。
当日はこの後、某OMさんのリクエストを受けて、道の駅「おがわ」に移動しましたが、さすが大雨警報、雨脚が強まり、発々運転は断念して、潜行モード24Vバッテリー運用をおこないました。大町市、小川村、中条村、各ポイントからQSOいただきました各局、ありがとうございました。
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by taniyan
※旧ブログサイトから記事移動(2017/06)
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