「先生、ちょっとしんどい」
直前に連絡がありました。
「今どこですか?家から?」
「高槻駅です」
教室まであと4分です。目の前まで来ている。
行く気でいても身体が思うように行かないこともあります。
近くまで来たけど、どうも身体がしんどい。(教室でちゃんと集中していられるだろうか。出来なかったら先生たちに対しても失礼になるかな)
「そうか、しんどかったら無理しないほうが良いよ。でもそこまで来てるんやね。
家に帰るか、それか、近くまで来てるんやったら教室で休んでいくか、どうする?」
「…行きます」
「一時休んどき」「はい…」
ソファに座って一時無言でスマホをいじる。
学校での授業も増え、そろそろ体力的にもしんどくなって来る時期です。
本来まじめなので、『適当に、いい加減に、まあいいか、、』でスルーするのが難しい。
脳内活動を休める。切り替える。ブレーキとアクセルで調整する。
それができるとだいぶ楽になるとは思いますが、それが難しい。
「どう?少しは楽になったかな?もう少し休みますか?」
「…いいです」
「いつもの学習か、それか、ゲームでもしてのんびりしようか、どうする?」
(UNOが目に止まって)「UNO、します」
先生二人と彼、3人でゲームです。
「久しぶりやから忘れたなあ」
「ルール全然知らないよ、教えてな」
カードの意味やルール、ルールは幾通りか変更もできる、など。
「このカード、どう使うん?何で??」
ルールのわからない大阪のオバチャン相手に、ゲームをしながら端的に適切な説明をしてくれます。
終了時間頃には、スッキリさっぱり、リセットできたかな。
ゲーム途中でマスク越しの笑顔が垣間見れました。たぶん大丈夫でしょう。