あの時ああすれば良かった、と後悔することがあります。
後悔することはマイナスのイメージに取られてしまいますが、後悔しないのもあまり良くありません。
「あの時出来なかったから自分は駄目なのだ」は確かに自己否定になってしまいますが、後悔から次に、「あの時どうすれば良かったんだろう」とその時の状況を振り返ると、またそのような状況になったときどうするかを客観的にイメージすることができます。
しかし神経発達症から来る思考の違いで、イメージすることが難しい人もいます。その場合、自己否定だけが残ってしまうのではないかと思われます。
本人からすれば、それを避けるために、「ひきこもり」という自己防衛の手段を取らざるを得ないのかもしれません。
「あの時もっとまじめに勉強しといたら…」「あの時感情的にならずに子どもに接しられたら…」「あの時ちゃんと気持ちを伝えていたら…」「あの時相手の気持ちを分かっていれば…」
人生も中盤を過ぎると、だれでも沢山の「あの時」が積み重なります。
でも大概の人はそこを引きずらない。
「あの時」でもう終わっているので前に進めるのです。
「スミマセン、お財布取りに帰りますので預かっといてください!」
レジでお財布を忘れたことに気が付き家まで走って取りに行く私は、
もっと「あの時」(それまでにも何度かあった…)ことを終わらせてはいけないのかもしれませんが。。。