支援学校卒業後、福祉事業所に移行する子どもは多いですが、
家族会の無い事業所を探す、あるいはあっても参加を望まない保護者が今は多いそうです。
会費は掛かる、役員の仕事も回って来る、行事には参加せなアカン。
家族会に入ることで何かメリットがあるのか。
情報や要求は直接スタッフさんや事業所に聞いたり、言えば済むのだから、
そこに自分の時間を費やすことには何のメリットもない。
お金を払ってわざわざ煩わしい人間関係を作っていく必要はないではないか。
家族会の基盤が脆弱なところで起こる害は何でしょう。
答えは明らか。
事業所任せになってしまうことから内部の状況が外部からでは把握できなくなる。
第3者の目が届かないところでは、何か問題が生じたときにどちら側の力が働くかは明らかです。
自らSOSを発することが難しい当事者は弱い立場にあります。
親個人も弱い立場にある。
何か問題が生じたとしても、他に行くところが無いから、お世話になっている立場だから、
面倒を見ることが出来ないから、だから事業者側にお任せするしかないと。
しかし、問題が生じるにはそれなりの原因があります。
行くところがないのだからと我慢を強いるのは虐待に当たるでしょう。
しかたが無いと放棄するのは無責任。
誰が一番しんどい思いをするのか。
誰もがしんどい思いをしないように、誰もが生き生きと過ごせる環境であるには、
何か問題生じたときには誰かに責任を負わせず、連携を取り打開策を考え共有していくのが最善の道です。
そのために、きちんとモノ言える家族会の存在があります。