おかめ、いきまーす

自分の記録。

娑婆世界

2013年11月18日 | 介護
退院の日、父は人気者であった。

まず、手土産に30個入りの饅頭の箱を6箱買って持って来いと言う。

6箱?!
(看護婦さんとリハビリの先生とホームとあれこれ、重かったっす)

病院では看護婦さん10人ほどを前に訓示と感謝の言葉と病院の改善すべき点を述べ
(あんただれ?)

患者さんと又会いましょうと携帯の番号を交換し
(又ってどうなん?)

リハビリの若い先生からはツーショットで撮った写真を写真立てにいれてプレゼントいただき
(女性の先生なので一番奥にしまったよー)

うちの息子が車で迎えに来てくれて晴天の午後、車に乗り込んだ。

高速を走っていると紅葉が、そして富士山が夕陽に映えて美しい。

夏にふらふらになって療養入院し、二ヶ月の入院。

本人は早く退院したいと言っていたが入院中はいい交友関係が持てたようだった。

同病相哀れむ。


娑婆の飯、それも肉を70g以上摂取したいとの父の希望で

ホームに行く前にステーキ屋さんへ行く。

「美味いなー、何食っても美味いなー。」ペロリと食べられた。

良かったね、本当に良かった。

娑婆世界におかえりなさい。