おかめ、いきまーす

自分の記録。

スケッチ

2013年11月20日 | 介護
秋の穏やかな日。

ホームでは外出のアクティビティの日、母は美術館と公園にお出かけ。

父はまだ入居間もないのでお留守番。お昼が1人で寂しかろうと

たまたまスケジュールがあったので私達家族と父とでランチを一緒にする事になった。


ホームの近くのカフェ。

緑の中にある一軒家で、お菓子が人気のお店だ。

庭の石段の階段があるので、両親は普段は来られないのだが、娘や息子が手を引いてくれて

階段の昇り降りをしながらなんとか辿り着ける。

暖炉の前の席で、大きなテーブルを囲みながら前菜、メインのお魚料理、美味しい焼きたてパン。

食後の香りのいいお茶。

テイクアウトも出来るケーキはお客さんがどんどん買って行くので

シュークリームを食べようと思ったら最後の一つになっていた。

みんなで一口ずつ齧るシュークリーム。

ランチが終わった頃母も外出から帰ってきた。

赤く染まった桜の落ち葉がお土産だった。

まぶしい秋の陽射し、額縁にいれておきたいうつくしい一日。

親と月夜はいつもよい

2013年11月20日 | 介護
高額ではないけれどいわゆる有料老人ホームに入居した両親。

二人分だとやはり高額…。年金では足が出てしまう。

それでも自宅は残してあるので、週に何回かは二人で家に外出する。

変な表現だが、帰る、と言っていいものか、一応ホームからの外出になる。


今日は両親揃っての初外出。

公園の紅葉を車の中から眺めながら家を目指す。

小さな車に歩行器とシルバーカーを載せて三人座ったら窮屈だ。

両親宅で大量の病院から持って帰った洗濯物を干す。

二回の洗濯で廊下の物干しスペースは満杯だ。


洗濯機が回って、両親が揃って、猫が日なたぼっこして。

ちょっと前までは当たり前の風景が今は懐かしく心温まる風景に変わっている。


見方が変わるだけで今迄の幸せに気付く。

ホームの食事はまずかったと、以前短期入所した時に父は言っていたが

病院の食事を経験した父は、今ではなんでも美味しいと言っている。


お金がかかっても、両親には安心して楽しく生活してほしい。

今晩は月が美しい。夜空にぽっかり空いた穴のようにも見える。



他人おそろし、やみ夜はこわい
親と月夜はいつもよい
(子守唄)