5月1日の水俣病懇談会での「マイク切り」問題。最近の政治家や
大臣、官僚なる者たちにロクな奴はいないと思っているので今回も
その欺瞞的な弁明や謝罪の薄っぺらさにはさして驚かない。
ただ、実際にマイクを切った担当職員さんへ。上からの指示とは
思うが「切るには忍びない、後で叱られてもしょうがない」と思う
気持ちは湧かなかったのだろうか。公僕とは国民に仕える者也。
NHKBSのドラマ「舟を編む」の3回目。「手を差し延べる」の
語釈(意味)について。
中型国語辞典「大渡海」の編集メンバーの一人であるアルバイトの
国文科学生の辞書との出会いは小学生の時だった。観るとお菓子が
貰えるというので行った市民センターの映画会。
両手の無い女性の映画だった。足でなんでもやってしまうことに
驚くと共に、何も背負っていないかのように、何とも闘っていないが
如く、ふわっと生きている姿に驚かされた。
しかし、最後の主題歌の「互いに手を差し延べる」という歌詞に
対して、「何も(女性の境遇)わかっちゃいない奴が作った歌」と
憤慨し泣けて来た。
たまたま出会った辞書編纂者(後に「大渡海」の監修者)に憤慨の
理由を訊かれて話すと、カバンから辞書を取り出して引けという。
訳がわからずに去ろうとする少年を「知らないままでいいんですか」と
呼び止める。
まず「手」を引くと語釈4に「その局面において有効なもの」がある。
「差し延べる」の語釈2は「持てる力を有効に生かす」がある。
「手を差し延べる」は物理的な手があるかどうかとは別であることを
知る。そして少年は辞書オタクとなったのである。
昨日の三郷中央「にごどり公園」
熱中症対策で今年は秋開催となる三郷ジャズフェス会場