各界で信念を貫く人々を紹介する、新聞土曜別刷版の
トップ記事「フロントランナー」。
先週はバックパッカー・紀行作家の斉藤政喜氏(59)。
まさに歩くことが「仕事」だが、その歩き方が変わって
いる。何と愛犬「センポ」の赴くままである。
高3の時に一家離散、東京で一人新聞配達をしながら
大学に通った。押しつぶされるような日々を救ったのが
「旅」だったという。
旅先では生い立ちも年齢もが学歴も財産の多寡も関係
なし。その平等さ、自由さに魅せられた。野営道具を
背負えば地球どこでも我が家になり、見知らぬ人々との
出会いがある。
以来、東京から移住した山梨県の北杜市を拠点にして
各地を歩きながら、紀行作家として生計を立てて三十年
という「信念」の人。
雑誌に連載を始めた時、ちょうどネパール帰りだった
ので「シェルパ斉藤」がペンネーム。
自ら立てた北杜市のログハウスでは二つ年上の奥さん
がカフェや旅人小屋を営む。20キロ以上歩いて行くと、
何と宿泊無料という。
私もロング・ウォーキングが趣味。大学を6年かけて
卒業したことも氏と同じなので興味深く読んだ。
私は川沿いや寺社仏閣を一応の目的地にはするが、
自分の足でゆっくりと風景や「風」を楽しむのが目的。
さて、愛犬「センポ」の気の赴くままのウォーキング
はどうなったのか。ゴルフ場に入ってしまった以降は
アウトドア雑誌に掲載されるという。
雨と強風が納まった昨日の午後、久しぶりに江戸川
の土手に上がった。河川敷の冠水はないがいつもよりは
増水している。
尤も、利根川の上流から流れて来るには1日か2日
かかるるから冠水するかどうかは何とも言えない。
新しい橋の橋台あたりで陽が差し始め、一気に暑くなる
対岸の流山が陽に輝く
土手を下りた早稲田団地のケヤキに涼をとる