前十字靭帯損傷、膝の致命的な怪我である。黒い保護具を
装着して試合に臨んだ広田彩花を、相手の中国ペアが集中的
に狙うのは闘いの常套手段であろう。
バドミントン女子ダブルス準々決勝、世界トップレベルの
試合を勝ち抜くには、やはり少なからぬハンディキャップで
あった。2セット目で決めたかったに違いない。
結果は1-2と逆転されたが、広田にも福島にも悲壮感は
なく、逆に、始終爽やかな表情で闘っていた。その闘いぶり
こそが世界ランク1位である。
試合後の通路で、勝った中国ペアがフクヒロに何か言葉を
かけたようだった。報道によれば「リスペクト(尊敬)」と
言って労ったという。フクヒロは感動したに違いない。
日の出散歩の前半は当たり前だがまだ夜である