レンツィ氏は労働市場や銀行に変化をもたらそうとしてきた。改革の旗振り役が退場することになり、今後の経済政策は見通せなくなった。3600億ユーロ(約43兆円)に上る銀行の不良債権の処理が急務だが、大手銀行の増資計画の実現が危ぶまれている。
欧州では、英国の欧州連合(EU)離脱決定で経済の先行き不透明感が強まっている。ギリシャの財政問題もくすぶったままだ。来年にはフランスやドイツの大型選挙を控え、結果次第では政治や経済が流動化する可能性がある。
2016.12.5 11:08 産経新聞より抜粋
5日、ローマで記者会見するイタリアのレンツィ首相(ロイター)
国民投票は恐いな~国家の運命を左右する。英国のEU離脱の時もそうでしたが、得てして予想外の結果がでますね。
いずれ日本も改憲の為の国民投票があると思いますが、国民が十分に理解するよう綺麗ごとではない説明を丁寧にしてもらいたいですね。
国家がどの方向に進めばよいか良く考えなくてはならない、国民の一人一人の責任は重いと思います。
<自然の脅威>
そして年が明けてから、ヨーロッパ全体を大寒波がおそい凍り付きました。
ヨーロッパを襲う寒波で、難民が危機的状況に 死者65人
Refugees in Greece and Serbia forced to endure sub-zero temperatures
ヨーロッパ各地が記録的な寒波に見舞われ、1月11日現在で死者が65人に達しました。これまでギリシャ、イタリア、ポーランド、セルビア、
ブルガリアなどヨーロッパ中部や南東部で低体温症による死者が相次いでいる。温暖な地中海やエーゲ海沿岸地域まで寒波の被害を受けて
いました。イタリア中部、南部ももれなく雪に覆われました。
ローマ
人気の世界遺産バーリ県アルベロベッロ歴史的街区(レプッブリカ紙より)
そこに地震
2016年8月24日にマグチュード6.2の地震がイタリア中部に発生。この地震の余震が現在も続いています。
イタリア地震の2016年8月からの余震の数が「4万8000回」を超える
昨年 8月24日にイタリア中部で発生した、最大マグニチュード 6.2の地震では 247人の方が亡くなりましたが、その後も、昨年10月にはマグニチュード 5クラスの地震が何度か発生し、2017年になっても 1月18日に、やはりマグニチュード 5クラスの地震が発生して、被害が拡大しています。
これらが意味するところは、「本震から半年近く経っても、まったく収束の気配が見えていない」ということになりそうです。
1月18日の地震も、昨年の 8月と 10月の地震と同じエリアで起きたものでした。
そのイタリア中部の昨年8月からの「余震」の回数が、今年 1月21日までに、何と 4万 8000回を超えたことがわかりました。
48200回の地震の内訳は、ほとんどがマグニチュード3未満のものですが、
・マグニチュード3から4の地震 960回
・マグニチュード4から5の地震 57回
熊本地震が4ケ月半で余震2000回でしたから、イタリアの余震は凄いです。
そして
この地震が原因で雪崩が発生
雪崩でホテル倒壊、30人行方不明 イタリア地震
2017.01.20 Fri posted at 09:52 JST CNN
イタリア(CNN) イタリア中部アブルッツォ州で地震に続いて雪崩が発生し、リゾートホテルが巻き込まれて宿泊客など30人あまりが行方不明になっている。現場では19日夜に入っても懸命の捜索が続けられ、これまでに2人の遺体が見つかった。
イタリア災害対策当局によると、倒壊したホテル内にはまだ宿泊客らが取り残されていると思われる。エアポケットに生存者がいたとしても、寒さのために生存が危ぶまれる。
イタリアでは18日に相次ぐ地震が発生し、首都ローマから約135キロ北東のグランサッソ山麓にある4つ星ホテルが同日夜、雪崩にのみこまれた。
19日夜までには除雪や倒木の除去作業を終え、捜索救助活動のための重機がホテルに到達できるようになった。現場では除雪車やヘリコプター、捜索犬も出動して山間部の捜索を続けていた。
当局はホテルの宿泊者名簿や従業員数から行方不明者を約30人と推定しているが、雪崩に直撃される前に脱出した人がいる可能性もある。
雪に埋もれたホテルを空から撮影した映像から
旅行情報サイトによると同ホテルの客室数は43室。消防署の広報は現場でCNNの取材に対し、ホテルの建物は雪崩で完全に倒壊して残骸が跡地から100メートル先にまで散乱していると語った。
災害対策当局によれば、ホテルのあった場所からはこれまでに2人が救助された。しかしほかに生存者は見つかっておらず、同国のANSA通信によれば、捜索隊の呼びかけにも返事はないという。
妻と2人の子どもと共に休暇で訪れていたという男性は、自分の車に向かって歩いていたところで雪崩が起き、危うく難を免れた。妻と子どもたちの行方は19日になっても分かっていない。
ANSA通信によれば、ホテルは雪崩に押し流されて深い雪に埋まり、現場には倒木やがれきが散乱している。死亡した2人は雪崩の発生から24時間以上経過した後に遺体が発見された。
アブルッツォ州では18日に農場の小屋が倒壊して高齢の男性1人も死亡している。
捜索隊が撮影したビデオには、雪や残骸が窓や壁を突き破ってホテルのロビーになだれ込んだ様子が映っている。
地震と雪崩が相次いで発生したことから捜索救助活動は難航し、被災者にも混乱が生じているという。捜索隊員は暴風雪に阻まれながら、スキーやヘリコプターを使って現場入りしている。
豪雪の中を現場に向かう救助隊
ほかにも雪崩で孤立した地域があり、捜索隊が救助に向かっている。停電も発生して約9万人が極端な寒さにさらされているという。
イタリア中部は18日、10回を超す地震に見舞われた。米地質調査所によれば、うち4回はマグニチュード5以上の地震だった。
⇊ ⇊
1月20日現在10人が救助されました。
関連記事
ハンガリーの学生さんたちが死傷したバス事故なのですが、北イタリアの高速道路で起きました。
伊北部でバス衝突事故、16人死亡
2017年01月21日 20:18 発信地:ローマ/イタリア APF
イタリア北部ベローナで、高速道路を走行中に衝突事故を起こし炎上したバスの消火活動にあたる消防隊員。伊消防当局が提供(2017年1月21日)
【1月21日 AFP】イタリア北部ベローナ(Verona)付近の高速道路で20日夜、ハンガリーの10代の若者たちを乗せたバスが事故を起こし、16人が死亡し、36人が負傷した。消防当局が21日、明らかにした。
消防当局によるとバスは柱に衝突して炎上した。バスには乗客約50人が乗っており、大半は16~18歳のハンガリー人だったという。
イタリアのAGI通信は、バスは学校の旅行で訪れたフランスから帰る途中で、運転していたフランス人とその家族も死亡した恐れがあると報じている。