メラニア夫人、サウジ訪問でスカーフなし 「二重基準」と非難 【動画・写真】
トランプ米大統領に同行してサウジアラビアを訪れたメラニア夫人が、頭部を覆うスカーフを巻いていなかったこ
とが話題になっている。
20日、リヤドの空港に到着したメラニア夫人は、幅広のベルトを巻いた中東風の黒の衣装を着たが、スカーフを着用せ
ずに公式行事に参加した。トランプ氏は2015年に同国でスカーフを着用しなかったミシェル・オバマ前大統領夫人をツ
イッターで批判したため、「二重基準」という批判声明が出ている。
President Donald Trump in Saudi Arabia with the first Lady 2017
サウジ訪問のメラニア夫人とイヴァンカ氏、ヒジャブ着用せず
Posted May. 22, 2017 08:40, 東亜日報
米国のトランプ大統領とサウジアラビアを訪問中のメラニア夫人と長女のイヴァンカ氏が、ヒジャブを着用せずに公式日
程を消化した。ヒジャブはサウジの現地女性が頭と顔を隠すために巻くスカーフのような布で、現地女性には欠かせな
い。トランプ大統領は、オバマ大統領のミシェル夫人が2015年にサウジを訪問した際、ヒジャブを着用しなかったことに
対して、「彼ら(サウジ)は侮辱感じるかもしれない」と非難したが、自分の夫人は責めなかった。
20日、英紙ガーディアンは、サウジのリヤドに到着したメラニア氏が、黒の長いパンツ姿で現れたと報じた。普段、メラ
ニア氏は体にフィットした服を好んで着るが、同日は体の線が出ないワイドパンツを着用した。イヴァンカ氏も、足首まで
の暗い色のワンピースを着た。メディアは、「アバヤ(イスラム圏の女性が着る黒い服)」を連想させるこの姿について、
「スカーフ(ヒジャブ)は巻かなかったが、サウジの厳格な規定に従った」と解釈した。
サウジ王国の規定によると、女性はアバヤを着て必ずヒジャブを着用しなければならない。ただ外国人は例外が認めら
れる。2015年にミシェル氏も青の色の上衣に黒いズボンを身に着けた。トランプ大統領は当時、「多くの人がオバマ夫
人がスカーフの着用を拒否するのを見て素晴らしいと言った」と話した後、問題の非難発言をした。
一方、トランプ大統領は今回の訪問で、サウジのサルマン国王から最高勲章を受けた。このことが伝えられると、トラン
プ大統領の最側近のロジャー・ストーンは、「サウジの人々に会うのではなく、彼らが財政支援をした9・11テロに責任を
負って賠償を要求しなければならない」とし、「正直に言ってこれを見て吐き気を催す」と批判した。ロイター通信と世論調
査機関のイプソスが発表した最近の世論調査によると、トランプ大統領の国政支持率は38%で就任後最低の水準だ。
サウジ訪問のメイ英首相、かぶり物を着用せず
2017.04.06 Thu posted at 16:09 JST CNN
(CNN) 英国のメイ首相がサウジアラビアを公式訪問した際、同国の宗教的かつ伝統的な厳しい定めである女性が頭
を隠すかぶり物の着用を拒み、会談などに臨む一幕があった。
イスラム教を国教とするサウジは厳格な戒律で知られ、女性が公の場に現れる際は保守的な服装規定への順守が求
められている。全身を隠す衣服「アバヤ」、頭部や頭髪を覆い隠す「ヒジャブ」や目の周囲だけを外に出す「ニカブ」と呼ば
れるベールを利用している。
ただ、サウジには外国人女性にもヒジャブ着用を求める法律はないとされる。
メイ首相はペルシャ湾諸国歴訪に出発し、サウジには4日に到着した。欧州連合(EU)からの離脱を決めた後、湾岸諸
国との貿易関係の強化を探る訪問となっている。サウジでは皇太子らと会談した。
サウジには同じく女性のサッチャー元英首相も1985年に訪れていたが、ファハド元国王と会談した時はロングドレスに
帽子の姿だった。
外国の女性指導者らがサウジ訪問時にスカーフなどのかぶり物などを使わない事例は過去にもあった。2015年のオ
バマ前米大統領夫人、12年のクリントン元米国務長官、07年のローラ・ブッシュ元大統領夫人や10年のメルケル・ドイ
ツ首相はいずれも着用せず、要人らとの会談に臨んでいた。
女性首脳や女性要人がサウジアラビアを訪問した際「ヒジャブ=スカーフ」の件が問題にされますが、
サウジアラビアでは外国人が同国の規律に従う法律もないし強制もしていない。
訪問に際し、ヒジャブの着用はないものの肌を露出しない服装で礼を尽くしているので、いつも問題視することではないと思います。