「トランプ大統領、韓国費用負担発言覆したマクマスター氏に激怒」
2017/05/11 08:10 朝鮮日報
ドナルド・トランプ米大統領が「韓国は終末高高度防衛ミサイル(THAAD)の費用を負担しなければならない」という自
身の言葉を覆したハーバート・マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)=写真=に激怒した、とブルームバーグ
通信が9日(現地時間)、報道した。同通信のコラムニスト、エリー・レイク氏は「ワシントンはマクマスター将軍のことが好
きだが、トランプは違う」というコラムで、複数のホワイトハウス関係者の話を引用し、「トランプ大統領は先月30日、韓
国の金寛鎮(キム・グァンジン)国家安全保障室長とマクマスター補佐官が電話で協議した内容が書かれた(米紙)
ウォール・ストリート・ジャーナルの報道を知って激怒した。トランプ大統領はマクマスター補佐官に電話で怒鳴り、『韓国
に適正な費用を負担させようとした私の努力をけなした』と批判した」と報道した。
トランプ大統領は先月27日、就任100日にあたりロイター通信のインタビューに応じ、「『韓国がTHAADの費用を出す
のは適切だ』と韓国側に通知した。THAADは10億ドル(約1143億円)のシステムだ」と述べた。しかし、その3日後、マ
クマスター補佐官は金寛鎮室長との電話協議で「従来の合意を再確認した」「トランプ大統領のインタビューは米国の正
式見解ではない」と言った。トランプ大統領が激怒すると、マクマスター補佐官は発言の翌日、「THAAD費用再交渉の
可能性」をほのめかし、THAAD費用問題を再燃させた。
ブルームバーグ通信は「軍人出身のマクマスター補佐官はトランプ大統領の心の内を読むのに失敗した」と書いてい
る。側近らによると、トランプ大統領は「マクマスター補佐官は私の政策全般を過小評価している」として、同補佐官との
対面報告時間も減らしているとのことだ。トランプ大統領は4日、オーストラリア首相との首脳会談でもマクマスター補佐
官を排除し、マクファーランド米国家安全保障会議(NSC)副補佐官を同行させた。トランプ大統領のある側近は、ブ
ルームバーグ通信に「トランプ大統領はマクマスター補佐官の起用を後悔している」と語った。