台湾のホテル、マリオットとの契約解除へ 「中国」表記に抗議
2018年8月16日 20:34 発信地:台北/台湾 AFP
中国・北京マリオット(2010年6月1日撮影)
【8月16日 AFP】台湾・台北のホテル「フォーポイントバイシェラトン(Four Points By Sheraton)」は16日、
米ホテルチェーン大手マリオット・インターナショナル(Marriott International)とのフランチャイズ契約を
解除すると発表した。マリオット側が中国からの圧力に屈し、台湾を中国の一部として表記したことへの抗議と
説明している。
中国当局は今年1月、マリオットが自社ウェブサイトに台湾とチベット、香港を「国」として掲載したことを
強く非難し、1週間にわたって同社の中国版ウェブサイトを閉鎖。マリオットは謝罪した上で、「中国・台湾」と
表記を変更した。
これを受けてマリオット傘下のホテルチェーン、スターウッドホテル&リゾート(Starwood Hotels and Resorts)
ブランドの一つであるフォーポイントバイシェラトン台北は、地元紙自由時報(Liberty Times)の1面に広告を出し、
マリオットが中国本土で使われる簡体字の会員向け予約サイトで「当ホテルを『中国・台湾』と一方的に記載したことに
厳重に抗議」し、契約を「解除する」と発表した。
フォーポイントバイシェラトン台北の広報担当者はAFPに対し、ホテル名が近く変更される予定で、
今後マリオットのシステム経由の予約は受け付けないと明かした。「ある程度の影響が出るのは必至だが、
われわれの主な顧客は法人や台湾の人々、他の予約サイトだ」と述べた。
これについてマリオット側は、コメントの求めに応じていない。