G20ウェブサイトの日本地図 ロシア保有4島も日本の領土に
2019年07月01日 17:14 SPUTNIK
大阪で開催されたG20サミットでは、同サミットの公式ウェブサイトに日本地図入りの動画が
公開された。この地図には、ロシアが保有するクリル諸島の4島も含まれている。
動画では、ロシアのクナシル島やシコタン島、イトゥルップ島、ハボマイ島が日本の領土として
示されている。 動画は、サミットのさまざまなエリアで放送された。
この動画は、今年2月19日に日本の安倍晋三首相のユーチューブチャンネルで公開されていたもの。
動画冒頭の部分です。
ロシアと日本の関係は長年にわたり、平和条約の締結で進展が見られずにいる。
ロシアのウラジミール・プーチン大統領は、2019年の国民との直接対話の後にジャーナリストの
質問に答え、6月末の安倍晋三首相との会談で平和条約を含め、対話を継続していくことに期待
していると述べた。
また、その後プーチン大統領は、テレビチャンネル「ロシア1」でのインタビューで、
日本が領土問題についてどう主張しようとも、クリル諸島でロシア国旗が降ろされることはないと
表明した。
ロシア、南クリル関連でG20大阪サミット資料に抗議
ロシア外務省のザハロワ報道官は、主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)関係資料で
南クリル諸島(北方領土)が日本の領土に含まれていたとして、ロシアが抗議の意を表したと発表した。
G20のサイトではG20大阪サミット関連資料として、大阪を紹介する映像が公開された。
映像ではロシア領であるクナシル(国後)島、シコタン(色丹)島、イトゥルップ(択捉)島、
歯舞(歯舞)諸島が日本の領土に含まれていた。
ザハロワ報道官によると、抗議文には、第2次世界大戦の結果を固定する関連文書に矛盾する
ロシアへの根拠のない領有権の主張推進を目的にした、日本側によるG20議長国機能の悪用が
指摘されている。
日本とロシアとの間の領土問題、第二次世界大戦の終結後からいまだ解決に導かれていないこの問題は、
二カ国の間の障害となっている。
ロシアと日本の間にはすでに70年以上も平和条約が存在しておらず、日本は1855年に結ばれた
日露通交条約に基づいて国後、択捉、色丹、そして歯舞群島を要求している。
1956年、ソ連と日本は共同宣言に署名。その中でソ連は、日本との平和条約が締結した後に、
日本へ歯舞と色丹を引き渡す可能性を検討することに同意している。国後・択捉の扱いについては
そこでは触れられていない。
しかしソ連は、1960年に日本が米国と日米安全保障条約を締結した後に、日ソ共同宣言での約束を
拒否した。その後に行なわれた協議の数々はどんな結果ももたらさず、第二次大戦終結にからんだ
平和条約が締結されることはなかった。
ロシアの立場は、島々は第二次世界大戦の結果としてソ連領になったのであり、ロシアがこれらの
島々に対して主権を有していることは疑いがないというものだ。