蔡総統、TPP参加への意欲強調「今が好機」=日本の対台湾窓口会長と面会
2019/12/03 16:47 中央通信
(台北中央社)蔡英文総統は3日、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の大橋光夫会長と
台北の総統府で面会し、台湾が参加を目指す環太平洋経済連携協定(TPP)について、台日双方の
話し合いは「今が好機」だとの考えを改めて示した。
蔡総統は台湾と日本の貿易構造は互いに与え合い、補い合う関係だと言及。台湾のTPP参加は
パートナー関係を深化できるだけでなく、日本の海外市場均衡・開拓にも助けになるとし、
大橋会長に対し、台湾のTPP参加という目標達成に向けた支持と協力を求めた。
日本統治時代の「ハヤシ百貨店」開業88年 台南で祝賀パレード
2019/12/03 17:50 中央通信
(台南中央社)南部・台南市で1日、日本統治時代の「ハヤシ百貨店」創業88年を祝うパレードが
開催され、25団体、500人近くが思い思いの扮装で市内を練り歩いた。
ハヤシ百貨店は1932(昭和7)年12月5日に開業。台湾南部で最大規模を誇る現代的なデパート
として話題を集めたが、戦後に廃業した。1998年に市の古跡に指定されたのを機に、同市政府が
老朽化した建物の修復に着手。同市が地元企業に運営を委託する形で2014年に「林百貨」として
リニューアルオープンした。それ以来、ハヤシ百貨店の周年記念としてレトロ感あふれる
「モダンパレード」を毎年実施している。
今回のテーマは1930年代の台湾で流行した音楽。流行音楽の父と呼ばれる作曲家、トウ雨賢や
台湾語歌謡の歌姫、純純らに扮した劇団員らが雰囲気を盛り上げ、地元の人々もレトロな服装に
身を包んで隊列に加わった。また、埼玉県本庄市の吉田信解市長が同市のマスコット、
はにぽんと共に日本から駆け付けた。(トウ=登におおざと)
参加者にあいさつした黄偉哲市長は、同市のランドマークというだけでなく、文化、歴史を人々の
心に刻み付ける存在になってほしいと林百貨の役割に期待を示した。
その上で、1624年にオランダ人によって開かれた台南の歴史が、2024年で400年になることにも
言及。これに向けてモダンパレードをさらに盛り上げ、外国人も訪れるイベントにしていきたいと
意気込んだ。
創業当時の林百貨店(左側)