米南部警戒、７日夜にハリケーン「ネイト」上陸か 中米で２１人死亡
2017.10.07 Sat posted at 11:15 JST CNN
熱帯低気圧「ネイト」が発達しながら米メキシコ湾岸に近づく
（ＣＮＮ） 熱帯低気圧「ネイト」がハリケーンに発達して今週末にメキシコ湾岸地帯を襲うと予想されるなか、米南部ルイジアナから
フロリダにかけての各州は警戒態勢に入った。ネイトは５日、コスタリカとニカアグラ、ホンジュラスの中米３カ国を通過。
大規模な鉄砲水や土砂崩れを引き起こし、当局によると少なくとも２１人が死亡した。
米国立ハリケーンセンター（ＮＨＣ）は６日、ルイジアナ州ニューオーリンズに出していた熱帯低気圧警報をハリケーン警報に
引き上げた。ニューオーリンズから同州ポンチャトレイン湖やグランドアイランド、アラバマ・フロリダ州境にかけての地域が対象と
なっている。
ネイトは７日深夜ごろ、ニューオーリンズ東部に上陸する見通し。ニューオーリンズは１２年前、ハリケーン「カトリーナ」により
壊滅的な被害を受けた。ネイトがハリケーンとして米本土を直撃すれば、「ハービー」と「イルマ」に続きこの６週間で３つめとなる。
ＮＨＣによれば、ネイトは６日にメキシコ東部ユカタン半島に接近するなかで、カリブ海北西部の温暖な海域の上空で勢力を強める
ものと予想されている。メキシコ湾岸地帯北部に到達する際にはハリケーンに発達する見込みだという。
６日午後の時点での最大風速は約２９メートル。ユカタン半島近くにあるメキシコのコスメル島の北東約１４５キロの位置を、
時速約３５キロの速度で北北西に進んでいるという。
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