英フリゲート艦、南シナ海を航行へ 中国の反発必至
2018年2月13日 11:11 発信地:シドニー/オーストラリア AFP
アラブ首長国連邦アブダビに寄港した英海軍の対潜フリゲート艦「サザーランド」
【2月13日 AFP】英国のガビン・ウィリアムソン(Gavin Williamson)国防相は12日、英海軍のフリゲート艦が来月、中国と周辺国が
領有権を争う南シナ海(South China Sea)を航行することを明らかにした。「航行の自由」を示す狙い。中国の反発を招く可能性が
高い。
対潜フリゲート艦「サザーランド(HMS Sutherland)」が週内にオーストラリアに到着し、そこから南シナ海を航行する予定。
ウィリアムソン氏は2日間のオーストラリア訪問を終えた後、同国の全国紙オーストラリアン(The Australian)に対し、
「サザーランドは(帰途に)南シナ海を通過し、我々の海軍にそうする権利があることをはっきりさせるだろう」と述べている。
ただ、中国が主権を主張する海域や人工島から12カイリ(約22キロ)以内に入るかどうかは明言していない。
その一方で、南シナ海での航行の自由をめぐって英国は「米国を完全に支持している」と表明。南シナ海で英豪など米国の
同盟国が「われわれの価値観」を示すことは重要だと強調している。