ケニアでダム決壊で44人死亡、40人行方不明 豪雨被害続く
2018.05.11 Fri posted at 09:40 JST CNN
ケニア北部で降り続いた豪雨のためにダムが決壊した
ケニア・ナイロビ(CNN) ケニア北部で降り続いた豪雨のためにダムが決壊し、少なくとも44人が死亡した。
当局者が10日に明らかにした。ダム周辺の住民は被災地から避難したが、今も40人が行方不明になっているという。
地元当局者によると、北部リフトバレー州ナクル近郊にあるパテルダムが9日午後9時ごろ、豪雨のために決壊し、
周辺の住宅が押し流された。
ケニア赤十字は、最大で500世帯が被災したと推定している。ダムは農場に面していて、被害に遭ったのはほとんどが作業員や
小規模農家だったという。
ナクル郡当局は赤十字と連携して捜索救助活動を続けるとともに、避難所を開設して食料の提供や負傷者の手当てなどの支援に
当たっている。
東アフリカはここ数カ月で豪雨や洪水に見舞われ、特にケニアとルワンダでは大きな被害が出ている。
赤十字によると、ケニアでは今月に入り、洪水のために少なくとも100人が死亡、約26万人が避難していた。
何週間も続く豪雨や土砂崩れで孤立する集落も続出、ケニア当局や人道支援団体は、取り残された住民を空から救出したり、
孤立した集落に支援物資を届けたりする活動を行っている。
ケニア・リフトバレー州の州都ナクルの近郊で発生したダム決壊の現場で捜索活動にあたるケニア軍の兵士ら(2018年5月11日撮影)
ダムの決壊で被害に遭った住民ら(2018年5月11日撮影)。
ケニア・リフトバレー州の州都ナクルの近郊で発生したダムの決壊を受け、食料の配給を受けに赤十字の施設を訪れた住民ら(2018年5月11日撮影)