初めて訪問したバイク屋でトリシティ125を衝動買いをしてしまった。保険のために印鑑がいるということで取りに帰ってくることにした。手付金のようものは必要ないのかと聞くと大丈夫ですよと返事。初めての客にそういうのでいいのかと思いながらも、一応、一万円だけ渡すことにした。
ヤフオクの2輪の売買欄をよく見ていたが、注意事項が多すぎる。悪質な買い手も多いのだなぁと思った。もしも手付金も払わずナンバーがついたあとにキャンセルします、などと言ったらどうするのだろうとこちらが心配してしまった。
感じのいい店のオーナーから、1週間後に納車ときかされた。「ワンワンショウ」を見に行った翌日が納車でウキウキの一週間であった。
バイクを取りに行くと、前2輪のタイヤ交換に、ブレーキパッドの交換、ローラーとベルトとオイルも交換しましたよとの声。良心的な店だなぁとちょっと感動して、乗車開始。第一印象、重い! 曲がり方に癖がありすぎ!ちょっと後悔の念がわく。どこかの口コミに一週間も乗れば慣れてくるとあったが、一週間もかかるのかと暗くなった。
翌日、畑貯水池から河内貯水池へドライブ。新しく車やバイクを購入すると必ず通る山道である。黄色のアルテッツァでとばすと必ず前の車が道を譲ってくれた。しかし、125ccのスクーターでは、そうはいかない。前を走る軽自動車についていくのがやっと。157㌔の思い車体とコーナリングに癖のある前2輪のバイク。衝動買いしたことに再び後悔する。
とはいっても数年間は自分の愛車になるのだからあちこち行ってみようと毎日用事を作ってバイクにまたがる。重いので駐輪場などからの出入りはしんどい。低速コーナーはアクセルオンで曲がる変な癖がある。坂道は軽自動車と同じスピードしかでない。足元は狭い。シートは滑る。ウー。何が楽しいのだ、このバイク!
毎日このスクーターに乗っているとだんだんと楽しくなってきた。弱点と言うか微妙な部分も多いが、重いので安定した走り、道路の状況をあまり気にせずに走る余裕。前2輪なので、道路の工事あとなど注意深く走っていたのがウソのような気軽さ。段差のある駐車場入り口など気にせずに斜めに突っ込める簡単さ。一番の喜びは、ブレーキがよく効くこと。前2輪と後1輪ともディスクブレーキという豪華さ。この効き方は、レクサスのブレーキの効きかたに匹敵すると感じた。
(妻と2人乗り記念撮影)
結局、毎日乗るのが楽しくて仕方がない状況なのだが、人はなぜこのバイクを買うのだろうかと思った。4気筒のバイクも乗った。カウル付きのかっこいいバイクにも乗った。大型バイクで高速も走った。アメリカンバイクのとことこ走りもらくちんだった。ミニバイクの便利さも知った。オフロードバイクでジャンプもした。トライアルバイクで崖も登った。ビッグスクーターで通勤もした。50cc原付で周りの風景を見ながら走る楽しさも知った。
だから、ちょっと変わったバイクに乗りたいという人がこのスクーターに手を出すのだと個人的に納得した。まだ、ツーリングという距離を走っていないが、いくのが楽しみだ。
「前2輪の3輪スクーターですね」なんて声をかけらると笑顔が出る。
<思い出のバイク>
タイのチェンマイでレンタルバイク。
小雨の中、こけてクラッチレバーを壊し、弁償した。
ラオス、ルアンパバーン。レンタルスクーターで妻と遠出。
夜になりホテルまでの帰り道がわからなくなる。
なんとかグーグルマップで帰ることができた。ヒア汗ものだった。
<主夫の作る夕食>
白菜と豚肉でミルフィーユ鍋をつくった。美味しかった。