一般社団法人数理暦学協会 への問い合わせ
昨年末に金生遺跡での冬至の日の出、日の入りの観測についてお知らせしました。
今年の2月に金生遺跡において四立の立春に通称茅が岳の峰からの日の出を観測しました。
一般的に縄文遺跡では二至二分を祭りとしてみていたとされているようですが、この金生遺跡の縄文人は冬至、夏至、春分、秋分の二至二分を見ていたばかりでなく四立をはっきり意識していたものと考えます。
縄文人は麓からの冬至の日の出を見た後、稜線を上ってくる日の出を追い太陽の回復を確認し、そして立春に茅が岳の峰から出る太陽を見て新年の初日を祝ったものと推察しました。
縄文人は365日、夏至までの182日、春分の91日、立春の45日を計算していたものと考えます。
ということからこの縄文後期から晩期の金生遺跡は暦を意識しており、天文台であると考えます。
時期的には西周の四立に先んじるものでは無いかと思います。
2021.02.15