永遠の楽しみ
【エンドウ】
「いつまでも続く楽しみ」
食べておいしいエンドウ豆ですが、
目にも美しい花を咲かせます。
そろそろ「春野菜」として、
八百屋さんやスーパーで見かけ始めるころでしょうか。
メンデルの「遺伝の法則」発見に
寄与した植物としてもおなじみです。
さて、今日の花「エンドウ」。
マメ科のつる植物。一年草。
原産地は、
ヨーロッパから、中近東など西アジアにかけてと見られていますが、
「野生種(原種)」が、発見されていないそうです。
およそ5000年前(青銅器時代)の、
現在のスイス周辺で生活していた民族の住居跡から、
種が発掘されていることから、
人類がとても古くから利用していたことがうかがえます。
古代エジプト・ツタンカーメン王の棺からも、
エンドウの種が見つかったことも有名ですね。
ちなみに「ツタンカーメンのエンドウ」のさやは、
紫色をしています。
多くの品種があり、
高さは、20センチ~2メートルくらい。
花期は、4月が中心。
白または赤紫色の花をつけます。
日本には、16世紀ごろに渡来し、
明治時代になってから、
ヨーロッパからさまざまな品種が導入され、栽培が広まりました。
「サヤエンドウ」という「野菜」としての利用は比較的最近で、
13世紀ごろから。
それまでは、豆を完熟させて「穀物」として扱っていたようです。
(大豆や、小豆と同じような使い方)
中の豆が小さい内に収穫する「サヤエンドウ」
豆を大きくして、むき身にした「グリーンピース」
「完熟用(穀物として利用)」など、
用途に分かれた品種があります。
最近の人気は「スナップ(スナック)エンドウ」でしょうか。
パリパリした歯ごたえと、
甘みが魅力ですね。
「マヨネーズのお友だち」って感じ。
クーミンは、いくらでもいけてしまいます。
11970年代に、アメリカから入ってきた種類で、
正式には「スナップエンドウ」だそうです!
(東京ガス「食の生活110番」より)