禁花ー千利休
千利休が切腹のときにこの花を飾ったことから茶室では禁花。
今日の花「キンセンカ」。
キク科。一年草。
南ヨーロッパが原産地とされます。
日本へは、まず1700年ごろに、
中国から一重咲きの種類が渡来、
その後、現在切り花で主流の八重咲きのものが、
江戸時代なかばに渡来しました。
花期は、3月~6月にかけて。
花色は、オレンジの濃淡、黄色。
花の大きさは、4センチ~10センチを越える大輪まで、
種類によってさまざまです。
草丈は、15~60センチほど。
鉢植え用の「矮小種(小型の種)も出回っています。
一重咲きのものは「ポットマリーゴールド」と呼ばれ、
ヨーロッパでは薬用ハーブとして古くから栽培されています。
胆汁分泌の促進や、止血・傷の治療などに使われたようです。
また、アロマテラピー「ベースオイル」の
「カレンデュラオイル」の原料ともなります。
学名「カレンデュラ」は、
ラテン語の「毎月の1日目」が語源。
この言葉、お聞き覚えがあるでしょ?
そうです、「カレンダー」の語源でもあるんです。
花期が長く、どの月の初めにも
咲いているようにみえることから来たということです。
鮮やかな色は、
ニンジンやかぼちゃと同じ「カロチノイド」。
食用にもされる種類があって、
バターの着色や、サラダなどに用いられます。
花言葉をひもとくと、
「悲しみ」といった悲観的なものが多いのですが、
(花色のせい・・・黄色は欧州ではネガティブなイメージ)
人間の生活に大いに役立つ性質に着目した「慈愛」を
ご紹介させていただきました。
もうすぐ春ですし、
キンセンカの花のように、明るく前向きに!