小さな幸せ |
今日の花「スミレ」。 花言葉は「小さな幸せ」 スミレ科。多年草。 世界の温帯地域を中心に、 およそ450種が確認され、 日本の自生種は、60種とも100種以上とも言われており、 結構な「スミレ大国」。 花期は、3~6月。 花色は、紫の濃淡のほか、白・黄色など。 高地に生えるものは、黄色が多いようです。 草丈は、10センチ前後。 すべての葉が一枚一枚根元から生えるタイプ(茎なし)と、 短い茎の先に葉をつけるタイプ(茎あり)があります。 大工道具の一種「墨入れ(墨壺)」に形が似ているので、 この名になったとされています。 ちなみに「墨入れ」は、 墨をつけた糸を使って、材木に直線を引くための道具。 パチンと糸をはじくようにして、 あっという間に直線の目印をつけることができます。 開いた花の後ろにある 「距(きょ)」という部分の形を見立てました。 繁殖方法が特徴的です。 可憐な外観から見ると、なかなかパワフル。 「何が何でも、増えまっせ~!」という、 「ど根性」すら感じさせてくれます! (最近はやりの「ど根性野菜・果物」に続け!?) 「閉鎖花(へいさか)」という、 実をつける専用の、花びらが未発達の器官を持ち、 花期の後、秋まで次々に種を作り続けます。 「自家受粉」できるので、 必ず種が作れるというわけ。 さらに「種飛ばし」の機能もついています。 種によっては、5メートルも飛ばせるものも。 さらに、種には、 アリが好む「エライオソーム」という脂肪分がついていて、 食糧とするため、アリはスミレの種をせっせと巣に運びます。 エライオソームが食べられた後、 種本体は残り、運ばれた巣の近くでの発芽がねらえます。 結果的に、種が遠くまで運ばれて、 新しい場所での繁殖の可能性をつかめるのです。 消炎などの薬効があり、 新芽、若葉は食用にも利用されます。 花も「エディブル・フラワー(食用花)」。 砂糖漬けが、お菓子の飾りに使われたりしますね。 「ニオイスミレ」は、香料・アロマテラピーの精油に。 美しさだけでなく、 様々に役立ってくれる花で、 「小さな幸せ」以上のものを、与えてくれます。 |