まず咲く 魁
俳句 まんさくの黄のなみなみと 暮れにけり
古舘 曹人
俳画 離山房
霊感 花言葉
さて、今日の花「マンサク」。
マンサク科。落葉高木または低木。
原産地は、中国・日本です。
花期は、2月~5月にかけて。
花色は、黄色・赤茶色。
高さは3~7メートルほど。
日本には、葉の形によって区別されている
「オオバ(大葉)マンサク」「マルバ(丸葉)マンサク」などが
自生しています。
中国原産のものは「シナマンサク」。
良い香りがし、
紅葉した葉が花の咲くころまで残っていることが特徴。
日本のものと比べると、
花びらのちぢれが少ない感じ。
もっと、「火花」っぽいでしょうか。
マンサクは「まず咲く」が由来というほかに、
花の姿を、「輪になって豊年踊りを踊っている人に見立てた」とか、
枝いっぱいに咲く姿を「豊年万作」にたとえた、という説も。
「マンサクの花が上向きに咲いた年は豊作になる(山形、福島)」
「マンサクが咲かない年や、花が少ない年は凶作(山形、宮城)」
といった言い伝えもあるようです。
春一番に咲く花として、
今年の気候を占う、重要な役割を担っているんですね。
特に、東北地方で「地位が上」っぽい。
やはり、「春」に対する想いは、
寒ければ寒いほど、ひとしおになるもの。
ちなみに、NHK朝の連ドラに「まんさくの花」
という作品がありましたが(昭和55年)、
舞台は秋田県横手市だったそうです。
不思議な花の形と、
豊作を願う人々の祈りが託された存在。
特別な花として、「霊感」という花言葉がつけられたのでしょう。
クーミンの花言葉より