エンタメPの独り言

海外20年。エンタテインメント業界(小売、音楽、ゲーム、旅行、教育、料理)を転々とする1プロデューサーの独り言

自分を取り戻す

2020-03-19 19:08:00 | 日記

「お前、変わったよなー」って、学生時代からの知り合いに言われることがある。でも、変わったのではなく、本来の自分を取り戻したんだと思う。経験を積めば積むほど、しかも多種多様なほど、今までの環境では押さえつけられていた、そのため忘れていた「生まれもった特徴」に気付く、を思い出すんだと思う。こういうことに幸せを感じるんだな、こういうことが実は嫌いなんだな、など。

動物(人間)は護身のため、環境に順応する習性がある。親に嫌われたくない、先生に怒られたくない、友達から仲間外れにされたくない、先輩にいじめられたくない、好きな子にふられたくない、上司に怒鳴られたくない、など。この環境に順応する頑張りが、自分が本来持って生まれたものを忘れさせることになる。順応が必死なほど、しかもその期間が長いほど、思い出すのが大変だ。環境は、その人にものすごい影響を与えるものだ。本当の自分を忘れてしまうほど。

それを思い出す方法は、まずこのループから抜け出すことだ。それは、自立すること。「誰々のために」「何々に合わせる」を一旦捨て、自分(だけの場合)は本当は何がしたいのか?したくないのか?何が好きなのか?嫌いなのか?を自問自答する。

「挫折」がその良いキッカケになる。例えば、夢を諦めるのはすごく辛い挫折だ。でも、その夢が本当にやりたいことだったのか?好きなことだったのか?人にどう見られたいか、無理してないか?本来の自分を見失わせる夢(ループ)から抜け出す良いキッカケになる。夢を叶え、成功した人でさえ、その環境にのまれ自分を見失い、どん底へ落ちるケースはよくある。果たしてその成功は、本当に自分がやりたいことだったのか?自分に合っていたのか?運が良かっただけじゃないか?維持するのが辛くないか?

挫折の後、這い上がった人が強いのはこのためだ。本来の自分を取り戻せたから。本当の自分が分かれば、これ以上強いことはない。環境に影響されることもなくなる。自立だ。

ちなみに、自分探しの旅も影響が強い環境から離れる行為だと思うが、偽物の自分が行く先を決めている以上、環境は変わらない。風景が変わるだけだ。挫折は偽物の自分が選んでいないからこそ、効果がある。