最近、私の中で「人新世の資本論」(斎藤幸平)という本が「お金2.0」(佐藤航陽)以来の大ヒット!常に、様々な問題の原因は資本主義では?と思っていたので、しっかりとした研究をもとにここまではっきりと書いてくれると気持ちがいい。
あまりにも資本主義が我々の血となり肉となっているため、これをやめることは不可能だと思う。私もやめられない(笑)でも、例えば「お金はこれくらいで十分」と決めることは出来るのでは?
その金額は人それぞれではあるが、不自由なく生きていけて、好きなことを(たまに)楽しめるレベルがちょうどいいと思う。が、この「不自由なく」や「好きなこと」の基準もまた個人差がある(汗)それでも、少なくともみんながこの意識を持てれば、本にも書いてある通り、過度な経済成長(=地球破壊)は必要なくなるはず。足るを知るってやつだ。
そこで大事なのが、人と比較しないことだと思う。競争をしないこと。人は人、自分は自分。でも、この競争がまさに資本主義の原動力。もっと働けば(稼げば、儲ければ)もっと幸せになれる!あの人のように幸せになれる!
でも、本当にその追いつこうとしている人は自分より幸せなのだろうか?その人のことをどれだけ知っているのだろうか?大抵、人は自分の良いところ(幸せ)しか表には出さないものだ。あなたも(私も)不幸なことは人には言いませんよね?なので、相当その人に近い人でないと、本当にその人が幸せかどうかは分からないはず。幸せそうに見えている、見せている、見せられているだけでは?そんな不確実な比較に果たして意味はあるのだろうか?
それより自分の幸せを自分なりに定義して(上限を決めて)それに達するまでは頑張りつつ、そこまで行ったら維持することにギアを変えた方がいい。例えば、あなたは幸せになるために10億円必要ですか?その大きな家は必要ですか?その高級車は必要ですか?1億持ってる人は10億を欲しがり、10億持ってる人は100億欲しがり、100億持ってる人は1000億欲しがる。そんなに必要ですか?本に書かれている通り、そのために地球が破壊されているとしたら、程々にしろ!だと思う。地球を破壊してまで必要なものか?そんなに今の自分は不幸か?
少し興奮したが(笑)資本主義がなくならないとしても、多くの人が足るを知れば、地球は改善すると思う。いや、そうしないと改善しない。