地方の個人塾から難関大学へ合格させるメソッド

塾長が、ホンネをつぶやきます

僕が塾を始めた理由とは?

2022-01-13 18:12:16 | 日記

進学校に通っている子たち、

キミたちは

今の高校に合格したとき

最低でもMARCHくらいには

合格できると

信じて疑わなかっただろう。

 

でもね、

例えば栃木県のトップの宇高でさえ

毎年現役でMARCH以上に合格する子は

50人程度しかいない。

 

一学年は280人ということは、

5人のうち1人しか

MARCHには手が届かない

ということになる。

 

どの進学校でも

入学後

2つのグループに分かれる。

 

一つは

優秀な成績を取り続けるグループ。

 

もう一つは

勉強する道にはぐれて

成績が低迷しているグループ。

 

私のような塾関係者が気になるのは

成績の低迷しているグループの子たち。

 

高校受験は

突破しているのだから

素質はあるはず。

 

じゃあ、なぜ、

成績が低迷してしまうのか。

 

第一の要因は入学後の衝撃だ。

 

進学校に合格する子たちは

それまで通っていた

学校でも塾でも

ダントツで成績優秀だったはず。

 

ところが、高校に入ると

自分以上に優秀な生徒が

ゴロゴロいる。

 

それまで特別だった自分が

いきなり平凡になるわけだから、

その衝撃は相当大きいよね。

 

そしてここに

第二の要因の根っこがある。

 

平凡であることに

慣れていない子たちは

自分が特別な存在であることを

他の子たちに示したくなる。

 

ただ、

周囲が優れた人間ばかりだから

何かに秀でることによって

目立つのはなかなか難しい。

 

ところが、

「勉強しない」

という無頼を気取ることは、

それに比べればかなり容易いす。

 

これは思春期特有の、

斜に構えるという姿勢も

影響しているかもしれない。

 

勉強のような

世俗にまみれたことは

自分はしない、

それでも動じない人間だって

示すことで、

周りから一目置かれる。

 

そういう自分を心地よく感じると

勉強しないことが

その子のアイデンティティになる。

 

そして、これが第三の要因、

いつまでも

その状況から抜け出せない理由になる。

 

人間というものは

ある集団の中で

一度固定的なイメージができると

それを打破するのは難しい。

 

それこそ

中間試験の前に

勉強でも始めようものなら

周りから笑われる。

 

皆と同じ塾に通っても、

勉強している姿は見せられない。

 

寧ろ授業をサボることで、

自分の既存のイメージを

確保せざるを得なくなる。

 

こうなってしまうと

ある日、突然、勉強に目覚めても

簡単に成績を伸ばすことは難しい。

 

というのも、

怠けている間に

周囲との能力格差は広がってしまい

周囲が理解できている話が

理解できなくなっているからだ。

 

そういう場合、

本来なら

もっとレベルを下げて

やり直す覚悟が必要だが、

周囲の目のあるところでは

それも難しい。

 

私の塾が

そういう人たちが

勉強を再度挑戦する

きっかけになる可能性は

かなり高いと思う。

 

一から解説を聞くことで

各科目が

コントロールできるようになれば

本人にとって大きな自信になるはず。

 

そういう子たちの

最初の問題点は

自信の喪失にあることが多いので

一つの教科で自信が取り戻せれば

それが他の勉強の起爆剤にもなる。

 

また、ある日突然

できるようになって

良い成績が取れるようになれば、

周囲のイメージも変わっていき、

別の意味で

一目置かれる存在になれる。

 

そうやって

自分の「肯定的な居場所」が

見つけられれば、

もともとのポテンシャルが高いのだから

大きな成果も期待できると思う。

 

そう思いながら

今日も教壇に立っている。