気の向くままに junne

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2012.アルガルベ・カップ 決勝戦に相応しい「どんでん返し」の幕切れ

2012年03月08日 | なでしこ

 決勝戦の対ドイツ戦、「なでしこ」は決して良い入り方をしたとは言い難い。さすが、相手はユーロ圏で実力ナンバー・ワンを誇っていたわけではありませんでしたね。最初から「なでしこ」を圧倒した入り方をして、思う様な試合展開をさせてはもらえませんでした。ワールド・カップに負けたせいも有って、ロンドン・オリンピックの出場権を失ってしまったことも有り、今回は徹底的に研究・分析をして臨んできた様です。ペース、リズムを取り戻し始めたのは前半30分頃からでしたが、それでもなかなか本調子には遠かった様です。永里を除けばほぼベスト・メンバーで有った筈でしたのに。2点先取された事がその要因の一つになっていたのでしょうか? 

 そんな中でも『これぞ・なでしこ』というプレイが有りました。35分、梢さんの強行的なドリブルでの突破から奈穂ちゃんへのパスがもたらした、如何にも奈穂ちゃんらしい『ここしかない』という所への正確なシュート。二人の息の合ったナイス・プレイでした。さあここから・・・というところで前述した様に後が続かなかった。ベストに近いメンバー構成でも、噛み合わない時っていうのは有るものなのですね。

 今日の試合の見所は何と言ってもエンドの変った後半戦。まさに「どんでん返し」が連続したシーンでしょう。前半戦では20分と22分に点を奪われ、35分の奈穂ちゃんのゴール。後半戦では梢さんに替って投入された田中明日菜が10分にゴールを決めタイに持ち込むも43分には何とPKから得点され、そのすぐ後、永里のまぐれのゴールで再び同点に。ロスタイムに入り、あとはPK戦か・・・と思っていた矢先、なんとエムダビのこの日ハットトリックとなるゴールを決められ、結果3-4で敗退。

 ドイツといえばアルガルベ・カップでは06年に優勝、11年2位、ワールド・カップは03,07年優勝、04,08年3位、おまけに女子ユーロ大会では5連覇を含む7回の優勝チーム。こんなチームを相手にここ迄激戦を繰り広げ戦えたというのは、去年のワールド・カップがフロックではなかった事の証し。それに去年は勝っているのでもあるし,力量的には決して引けを取るものでは有りません。それらの事を考え合わせるとこの準優勝という結果は、決して悲観すべきものではないものだと思います。勿論優勝は望んでいましたし、期待していました。しかしオリンピックをにらんでのこの試合の意義は大きなものが有ったというのも事実です。

 その前にキリン・チャレンジ・カップが有りますが、そこでは、今回の大会で幾つか見えてきた課題を解決しておく事が必要となってきます。今や世界が認め、一目置く様になった「なでしこ」のこれからに大きな期待が寄せられます。「なでしこ」ならそれらの課題を克服していけるでしょう。また、そうであって欲しいです。次の大会はかなりハードなものになりそうですが、彼女達を信じましょう。研究されるならそれはそれとして、それ以上の進化を目指してくれる事でしょう。なにしろ「なでしこ」達は、『只今進化中』なのですから。頑張れ、な・で・し・こ !!!

 1位 ドイツ、 2位 日本、 3位 アメリカ、 4位 スエーデン、

 MVP・・・宮間あや、 フェアプレー賞・・・スエーデン

 宮間あや(新キャプテン)がMVPに選ばれたのは本当に嬉しい事ですね。

 


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