イギリスの作家「ディック・フランシス」の長篇ミステリ作品『勝利(原題:Shattered)』を読みました。
「ディック・フランシス」と「フェリックス・フランシス」の父子共著の作品『祝宴』に続き、競馬シリーズの作品です。
-----story-------------
真冬の寒い日、レース場で起きた惨劇に観客たちは凍りついた。
目の前で騎手が落馬し、馬に押しつぶされて死亡したのだ。
友の突然の死に、哀しみにくれるガラス職人の「ローガン」だったが、まもなく彼のもとに一本のビデオテープが届く。
それは友が命を賭して彼に遺したものだった。
が、中身をたしかめる間もなく、押し入った何者かにより、テープが強奪されてしまう。
謎を秘めたテープをめぐり、熾烈な争奪戦が今はじまる。
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競馬シリーズの第39作目で2000年(平成12年)に発表された作品… 2007年(平成19年)に発表された第41作目の『祝宴』以降は次男の「フェリックス・フランシス」との父子共著ですし、本作の6年後の2006年(平成18年)に発表された第40作目の『再起』は「ディック・フランシス」単独名義とはなっているものの「フェリックス・フランシス」の協力を得て執筆されたことになっているので、「ディック・フランシス」単独の作品としては、『勝利』が最後の作品になるようですね、、、
本作の主人公はガラス工芸作家の「ジェラード・ローガン」、彼の親友で騎手の「マーティン・ステュークリイ」から託されたビデオテープが原因で、ある事件に巻き込まれてしまいますが、ビデオテープを入手しようとする「ローズ・ロビンズ」の一味等から生命を狙われながらも、刑事の「キャザリン・ドット」や、「マーティン」の義母「マリゴールド」の運転手「ワージングトン」、ガラス工房の隣人「トム・ビジョン」と彼の愛犬3匹(ドーベルマン・ピンシャー)、運転手の「ジム」の協力を得ながら、難局を乗り越えて事件を解決する… というスリルたっぷりの作品で、感情移入しながら愉しめました。
1999年(平成11年)の大晦日に騎手の「マーティン・ステュークリイ」が大障害レースの事故で死亡… ガラス工芸作家の「ジェラード・ローガン」は、「マーティン」の介添人「エディ・ペイン」から、「誰かが、あんたに渡してくれ、と言ってこれを「マーティン」に渡したんだ」と、一本のビデオテープを託される、、、
新年を迎えた、その夜、「ローガン」の工房に賊が押し入り、訪問中の馬主「ロイド・バクスター」がてんかんで倒れるという事件が発生し、大晦日の売り上げである大金の入ったバッグとビデオテープが盗まれていた… 「マーティン」が「百万ポンドの価値がある」と語っていたビデオテープには何が写っていたのか?その内容も行方もわからないまま、「ローガン」は、ビデオテープを狙う競馬場の賭け屋「ノーマン・オスプレイ」と「ローズ・ロビンズ」等の一味からの襲撃に晒される。
ビデオテープの謎を追い、真相を探る「ローガン」だったが、調査を進めるうちに、医師の「アダム・フォース」や、呼吸器科教授の「ジョージ・ローソン・ヤング」もビデオテープを探していることを知り、調査は混迷を極める… 古代のネックレスの制作過程を記録したビデオテープとガンの研究成果を記録したビデオテープの二つのビデオテープが存在していたことや、ビデオテープの内容を誤解していた人物のせいで、読者の方も「ローガン」と同じように混乱させられちゃいますが、最後はパズルのピースが嵌るようにスッキリと整理できて納得できました、、、
クライマックスのガラス工房での悪党一味と入り乱れた対決は、なかなかの迫力でした… でも、ガラス加工のことを知り尽くした「ローガン」の方が一枚も二枚も上手でしたね。
巻き込まれ型のスリラーで、ハッピーエンドは、本シリーズのパターンなのかな… 面白いですよねぇ、、、
古書店になかなか置いてないのですが… 機会があれば、他の競馬シリーズも読んでみたいです。
以下、主な登場人物です。
「ジェラード・ローガン」
ガラス工芸作家
「ヒッコリイ」
ローガンの助手
「アイリッシュ」
ローガンの助手
「パメラ・ジェイン」
ローガンの助手
「マーティン・ステュークリイ」
騎手
「ボン・ボン」
マーティンの妻
「マリゴールド」
ボン・ボンの母親
「ワージングトン」
マリゴールドの運転手
「エディ・ペイン」
マーティンの介添人
「ローズ・ロビンズ」
エディの娘
「ヴィクター・ヴェリティ」
ローズの甥
「ジナ」
ヴィクターの母親、ローズの姉
「アダム・フォース」
医師
「ノーマン・オスプレイ」
賭け屋
「ブライアム・ジョーンズ」
調教師
「ロイド・バクスター」
馬主
「ケネス・トラブショウ」
チェルトナム競馬場のトロフィ委員
「ジョージ・ローソン・ヤング」
呼吸器科教授
「トム・ビジョン」
ローガンの隣人
「ジム」
運転手
「キャザリン・ドット」
刑事
「ディック・フランシス」と「フェリックス・フランシス」の父子共著の作品『祝宴』に続き、競馬シリーズの作品です。
-----story-------------
真冬の寒い日、レース場で起きた惨劇に観客たちは凍りついた。
目の前で騎手が落馬し、馬に押しつぶされて死亡したのだ。
友の突然の死に、哀しみにくれるガラス職人の「ローガン」だったが、まもなく彼のもとに一本のビデオテープが届く。
それは友が命を賭して彼に遺したものだった。
が、中身をたしかめる間もなく、押し入った何者かにより、テープが強奪されてしまう。
謎を秘めたテープをめぐり、熾烈な争奪戦が今はじまる。
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競馬シリーズの第39作目で2000年(平成12年)に発表された作品… 2007年(平成19年)に発表された第41作目の『祝宴』以降は次男の「フェリックス・フランシス」との父子共著ですし、本作の6年後の2006年(平成18年)に発表された第40作目の『再起』は「ディック・フランシス」単独名義とはなっているものの「フェリックス・フランシス」の協力を得て執筆されたことになっているので、「ディック・フランシス」単独の作品としては、『勝利』が最後の作品になるようですね、、、
本作の主人公はガラス工芸作家の「ジェラード・ローガン」、彼の親友で騎手の「マーティン・ステュークリイ」から託されたビデオテープが原因で、ある事件に巻き込まれてしまいますが、ビデオテープを入手しようとする「ローズ・ロビンズ」の一味等から生命を狙われながらも、刑事の「キャザリン・ドット」や、「マーティン」の義母「マリゴールド」の運転手「ワージングトン」、ガラス工房の隣人「トム・ビジョン」と彼の愛犬3匹(ドーベルマン・ピンシャー)、運転手の「ジム」の協力を得ながら、難局を乗り越えて事件を解決する… というスリルたっぷりの作品で、感情移入しながら愉しめました。
1999年(平成11年)の大晦日に騎手の「マーティン・ステュークリイ」が大障害レースの事故で死亡… ガラス工芸作家の「ジェラード・ローガン」は、「マーティン」の介添人「エディ・ペイン」から、「誰かが、あんたに渡してくれ、と言ってこれを「マーティン」に渡したんだ」と、一本のビデオテープを託される、、、
新年を迎えた、その夜、「ローガン」の工房に賊が押し入り、訪問中の馬主「ロイド・バクスター」がてんかんで倒れるという事件が発生し、大晦日の売り上げである大金の入ったバッグとビデオテープが盗まれていた… 「マーティン」が「百万ポンドの価値がある」と語っていたビデオテープには何が写っていたのか?その内容も行方もわからないまま、「ローガン」は、ビデオテープを狙う競馬場の賭け屋「ノーマン・オスプレイ」と「ローズ・ロビンズ」等の一味からの襲撃に晒される。
ビデオテープの謎を追い、真相を探る「ローガン」だったが、調査を進めるうちに、医師の「アダム・フォース」や、呼吸器科教授の「ジョージ・ローソン・ヤング」もビデオテープを探していることを知り、調査は混迷を極める… 古代のネックレスの制作過程を記録したビデオテープとガンの研究成果を記録したビデオテープの二つのビデオテープが存在していたことや、ビデオテープの内容を誤解していた人物のせいで、読者の方も「ローガン」と同じように混乱させられちゃいますが、最後はパズルのピースが嵌るようにスッキリと整理できて納得できました、、、
クライマックスのガラス工房での悪党一味と入り乱れた対決は、なかなかの迫力でした… でも、ガラス加工のことを知り尽くした「ローガン」の方が一枚も二枚も上手でしたね。
巻き込まれ型のスリラーで、ハッピーエンドは、本シリーズのパターンなのかな… 面白いですよねぇ、、、
古書店になかなか置いてないのですが… 機会があれば、他の競馬シリーズも読んでみたいです。
以下、主な登場人物です。
「ジェラード・ローガン」
ガラス工芸作家
「ヒッコリイ」
ローガンの助手
「アイリッシュ」
ローガンの助手
「パメラ・ジェイン」
ローガンの助手
「マーティン・ステュークリイ」
騎手
「ボン・ボン」
マーティンの妻
「マリゴールド」
ボン・ボンの母親
「ワージングトン」
マリゴールドの運転手
「エディ・ペイン」
マーティンの介添人
「ローズ・ロビンズ」
エディの娘
「ヴィクター・ヴェリティ」
ローズの甥
「ジナ」
ヴィクターの母親、ローズの姉
「アダム・フォース」
医師
「ノーマン・オスプレイ」
賭け屋
「ブライアム・ジョーンズ」
調教師
「ロイド・バクスター」
馬主
「ケネス・トラブショウ」
チェルトナム競馬場のトロフィ委員
「ジョージ・ローソン・ヤング」
呼吸器科教授
「トム・ビジョン」
ローガンの隣人
「ジム」
運転手
「キャザリン・ドット」
刑事
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