奥田英朗の連作短篇集『イン・ザ・プール』を読みました。
ここのところ、国内の作家の作品が続いています。
-----story-------------
直木賞受賞作『空中ブランコ』のルーツ。
これが伊良部のデビュー作!
「いらっしゃーい」。
伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。
色白で太ったその精神科医の名は、伊良部一郎。そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。
プール依存症、陰茎強直症、妄想癖……訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。
こいつは利口か、馬鹿か?
名医か、ヤブ医者か?
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2002年(平成14年)に刊行された精神科医・伊良部シリーズの第1作です。
■イン・ザ・プール
■勃ちっ放し
■コンパニオン
■フレンズ
■いてもたっても
第4回大藪春彦賞受賞、「このミステリーがすごい!」で『模倣犯』に次ぐ2位……精神科医・伊良部一郎、彼のもとを訪れる悩める者たちは、誰もが驚き呆れる、、、
どっちが患者なのか? 体調不良のはずが水泳中毒に、ケータイがないと冷や汗がでる、勃起して、ずーっとそのまま直らない。
藁をもつかむ思いで訪れた神経科で患者たちを待っていたのは……とてつもなくヘンな医者だった! カバと見まごう巨体を揺らし、度外れた好奇心で患者の私生活に踏み込み、やりたい放題、、、
でもなぜか病は快方へ……? 現代世相の病理を、コミカルかつ軽妙な筆致で描き出した怪作! 精神科医・伊良部の突出した存在感が笑いを招く!
破天荒な精神科医・伊良部一郎が患者たちの問題を奇抜な発言や行動で解決に導くコメディタッチの物語……患者の方も、下痢と不眠の悩みからプール依存症となった出版社勤務の男をはじめ、陰茎強直症のサラリーマン、ストーカーに追い回されている妄想癖の女優を目指しているイベントコンパニオン、携帯電話依存症の男子高校生、雪だるま式に増大する不安を抱える強迫神経症のルポライターの男 と、一筋縄ではいかぬ人物ばかり、、、
伊良部のユニークなアプローチと、その暴走治療?により患者たちが心の平安を得る過程が笑いと感動をもたらします……伊良部の突出した存在感が印象的ですねー 現代世相の病理を、コミカルかつ軽妙な筆致で描き出した怪作だと感じました。
以下、主な登場人物です。
伊良部 一郎(いらぶ いちろう)
精神科医。35歳。伊良部総合病院の息子。色白でデブでマザコン。
「いらっしゃーい」と甲高い声で患者を迎える。愛車は黄緑色のポルシェ。
注射フェチで、患者が来た時はとりあえず注射を打つ。神経は図太く、遠慮知らず。
破天荒な性格。ボサボサの髪にはフケが浮き出ている。
思ったことは何でも実行に移す主義。父親は日本医師会の理事。
マユミ
伊良部の助手を務める茶髪の若い看護師。
美人だが愛想はない。
ミニスカート等、セクシーなナース服に身を包み、露出狂かと思われるくらい肌(特に胸と太もも)を露出する。
一人でいることを好み、友達もいないらしい。
大森 和雄(おおもり かずお)
「イン・ザ・プール」主人公。
38歳。既婚。出版社勤務、主婦向けの月刊誌の編集部在籍。
運動をするように伊良部に言われ、プールに通い始める。
完璧なフォームとより長距離泳ぐことを求め、仕事中も泳ぐことばかり考えてしまい、やがて泳がずにいられなくなるプール依存症に。
田口 哲也(たぐち てつや)
「勃ちっ放し」主人公。
35歳。サラリーマン。
淫夢を見て勃起していたところ、棚から落ちてきた広辞苑が直撃し、鎮まらなくなる。
安川 広美(やすかわ ひろみ)
「コンパニオン」主人公。
女優を目指すイベントコンパニオンだが、事務所の斡旋で結婚相談所のサクラもしている。
毎日誰かに尾行されている気がして、眠れぬ日々が続き、友人の助言で神経科を訪れる。
友人は自意識過剰だと言う。
津田 雄太(つだ ゆうた)
「フレンズ」主人公。
高校2年生。
どんな些細なことでも携帯電話でメールしてしまい、その回数は1日に200回以上におよぶ
。片時も携帯を手放せなくなり、10分程度触っていなかっただけで、左手に震えの症状が出始め、親に勧められ神経科を受診。
岩村 義雄(いわむら よしお)
「いてもたっても」主人公。
33歳。独身。ルポライター。
タバコの火の始末の確認行為が習慣化し、止められなくなる。自ら強迫神経症と診断を下し、伊良部の元を訪れる。
ここのところ、国内の作家の作品が続いています。
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直木賞受賞作『空中ブランコ』のルーツ。
これが伊良部のデビュー作!
「いらっしゃーい」。
伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。
色白で太ったその精神科医の名は、伊良部一郎。そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。
プール依存症、陰茎強直症、妄想癖……訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。
こいつは利口か、馬鹿か?
名医か、ヤブ医者か?
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2002年(平成14年)に刊行された精神科医・伊良部シリーズの第1作です。
■イン・ザ・プール
■勃ちっ放し
■コンパニオン
■フレンズ
■いてもたっても
第4回大藪春彦賞受賞、「このミステリーがすごい!」で『模倣犯』に次ぐ2位……精神科医・伊良部一郎、彼のもとを訪れる悩める者たちは、誰もが驚き呆れる、、、
どっちが患者なのか? 体調不良のはずが水泳中毒に、ケータイがないと冷や汗がでる、勃起して、ずーっとそのまま直らない。
藁をもつかむ思いで訪れた神経科で患者たちを待っていたのは……とてつもなくヘンな医者だった! カバと見まごう巨体を揺らし、度外れた好奇心で患者の私生活に踏み込み、やりたい放題、、、
でもなぜか病は快方へ……? 現代世相の病理を、コミカルかつ軽妙な筆致で描き出した怪作! 精神科医・伊良部の突出した存在感が笑いを招く!
破天荒な精神科医・伊良部一郎が患者たちの問題を奇抜な発言や行動で解決に導くコメディタッチの物語……患者の方も、下痢と不眠の悩みからプール依存症となった出版社勤務の男をはじめ、陰茎強直症のサラリーマン、ストーカーに追い回されている妄想癖の女優を目指しているイベントコンパニオン、携帯電話依存症の男子高校生、雪だるま式に増大する不安を抱える強迫神経症のルポライターの男 と、一筋縄ではいかぬ人物ばかり、、、
伊良部のユニークなアプローチと、その暴走治療?により患者たちが心の平安を得る過程が笑いと感動をもたらします……伊良部の突出した存在感が印象的ですねー 現代世相の病理を、コミカルかつ軽妙な筆致で描き出した怪作だと感じました。
以下、主な登場人物です。
伊良部 一郎(いらぶ いちろう)
精神科医。35歳。伊良部総合病院の息子。色白でデブでマザコン。
「いらっしゃーい」と甲高い声で患者を迎える。愛車は黄緑色のポルシェ。
注射フェチで、患者が来た時はとりあえず注射を打つ。神経は図太く、遠慮知らず。
破天荒な性格。ボサボサの髪にはフケが浮き出ている。
思ったことは何でも実行に移す主義。父親は日本医師会の理事。
マユミ
伊良部の助手を務める茶髪の若い看護師。
美人だが愛想はない。
ミニスカート等、セクシーなナース服に身を包み、露出狂かと思われるくらい肌(特に胸と太もも)を露出する。
一人でいることを好み、友達もいないらしい。
大森 和雄(おおもり かずお)
「イン・ザ・プール」主人公。
38歳。既婚。出版社勤務、主婦向けの月刊誌の編集部在籍。
運動をするように伊良部に言われ、プールに通い始める。
完璧なフォームとより長距離泳ぐことを求め、仕事中も泳ぐことばかり考えてしまい、やがて泳がずにいられなくなるプール依存症に。
田口 哲也(たぐち てつや)
「勃ちっ放し」主人公。
35歳。サラリーマン。
淫夢を見て勃起していたところ、棚から落ちてきた広辞苑が直撃し、鎮まらなくなる。
安川 広美(やすかわ ひろみ)
「コンパニオン」主人公。
女優を目指すイベントコンパニオンだが、事務所の斡旋で結婚相談所のサクラもしている。
毎日誰かに尾行されている気がして、眠れぬ日々が続き、友人の助言で神経科を訪れる。
友人は自意識過剰だと言う。
津田 雄太(つだ ゆうた)
「フレンズ」主人公。
高校2年生。
どんな些細なことでも携帯電話でメールしてしまい、その回数は1日に200回以上におよぶ
。片時も携帯を手放せなくなり、10分程度触っていなかっただけで、左手に震えの症状が出始め、親に勧められ神経科を受診。
岩村 義雄(いわむら よしお)
「いてもたっても」主人公。
33歳。独身。ルポライター。
タバコの火の始末の確認行為が習慣化し、止められなくなる。自ら強迫神経症と診断を下し、伊良部の元を訪れる。
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