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『最後の言葉 戦場に遺された二十四万字の届かなかった手紙』 重松清、渡辺考

2014年08月25日 23時13分00秒 | ■読書
戦争を体験していない世代の二人… 作家「重松清」とNHKディレクター「渡辺考 」が戦争と向き合った旅の記録『最後の言葉 戦場に遺された二十四万字の届かなかった手紙』を読みました。


「城山三郎」一歩の距離 小説 予科練に続き太平洋戦争関連の作品です。

-----story-------------
第二次世界大戦の激戦地に日本軍将兵が遺した膨大な手紙や日記、手帳が見つかった。
六十年の時を越え、彼らが伝えたかった言葉は遺族のもとに届くのか?
僕たちは間に合ったのだろうか?
NHKハイビジョンスペシャル『最後の言葉―作家・重松清が見つめた戦争』で話題を呼んだ感動ドキュメンタリー。
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太平洋戦争に従軍した日本兵の手紙や日記、遺書を60余年の長い時を経て遺族に届けるという企画のドキュメンタリー番組『最後の言葉―作家・重松清が見つめた戦争』、、、

その番組が制作される過程に沿って、遺された小さな言葉を通して戦争と向き合おうとする姿を描いたドキュメンタリー作品で、以下の構成となっています。

 ■序章 二〇〇二年夏の出会い
 ■第1章 「わが妻、シズエへ」
   ―サイパン島で戦死した海軍将校が家族に遺したメッセージ
 ■第2章 「節子の肌、恋し」
   ―飢餓と疫病のガダルカナル島から恋人を想う
 ■第3章 「雨宿り虫も一緒で椰子の蔭」
   ―ニューギニアにユーモラスな詩人がいた
 ■第4章 「戦争は、悲しい」
   ―死にたくないとソロモン戦線で念じ続けた二十三歳の無念
 ■終章 次の世代に伝えたい


戦争って、知識としては知っていますが、実体験がなくわからないもの… なんですよね、、、

それを、きっちりとわかろうとした「重松清」の考えや行動に共感しながら読み進めました。


戦争が終わって70年近くが経過し、戦争はニュース番組や新聞記事の中で遠い世界でしか感じられず、銃を触ったこともない自分たちの世代が、きっちりわかることはできないと思うけど… わかろうとする努力は続けたいと感じましたね。

残された言葉は小さい言葉かもしれませんが、その言葉の一つひとつは、魂が込められた、とても重たい言葉だと思うので。

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