アメリカの作家「キャロル・オコンネル」の長篇ミステリ作品『ウィンター家の少女(原題:Winter House)』を読みました。
『クリスマスに少女は還る』、『氷の天使』、『アマンダの影』、『天使の帰郷』、『陪審員に死を』に続き、「キャロル・オコンネル」の作品です。
-----story-------------
「ウィンター邸」で保釈中の殺人犯が殺された。
屋敷にいたのは七十歳の老婦人と、小柄な聖書マニアの姪だけ。
どちらかが侵入者を殺したのか?
老婦人は五十八年前、この屋敷で九人の人間が殺された“ウィンター邸の大虐殺”以来行方不明になっていた女性だった。
果たして当時十二歳だった彼女が事件の犯人だったのか?
今回の事件との関わりは?
迷宮のような事件に、完璧な美貌の天才ハッカー、ニューヨーク市警の「マロリー」が挑む。
解説=「若林踏」
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2005年(平成17年)に刊行された「キャシー・マロリー」シリーズの第8作… 第1作、第2作、第4作、第7作に続き、本シリーズを読むのは5冊目です。
ニューヨークのセントラル・パーク西通りにある「ウィンター邸」… この古風な大邸宅のなかである晩、ひとりの男がしたいとなって発見される、、、
男は「ウィリー・ロイ・ボイド」と言い、保釈中の連続殺人犯だった… 「ボイド」の胸には裁縫用の鋏が突き刺さっており、死体の傍にはアイスピックが落ちていた。
この状況を見る限りでは、アイスピックを凶器にした「ボイド」が屋敷に入り、逆に鋏を持った屋敷の住人によって返り討ちにあった… というのが事件の顛末に思える、、、
しかし、「キャシー・マロリー」は、その説明に釈然としない… これまでの「ボイド」の犯行ではジャックナイフが使われており、アイスピックを凶器として使用することは考えにくかったからだ。
更に奇妙な謎がある… 「ウィンター邸」には二人の女性がいた、、、
一人は70歳の老婦人「ネッダ・ウィンター」、そしてもう一人は「ネッダ」の姪にあたる「ビッティ・スミス」… 「ネッダ」の事情聴取を担当する「マロリー」の相棒「ライカー」は彼女の存在に信じられないような気持ちでいた。
58年前、この「ウィンター邸」では子守なども含む一家九人が虐殺されるという未解決事件が起きており、当時12歳だった「ネッダ」は事件後、行方不明になっていたのだ… 彼女は58年間、一体どこで何をしていたのか? 58年前の事件では一体何が起こったのか? 「ウィンター家」の大虐殺と今回の事件に関連はあるのか? 過去と現在、二つの事件の真相を確かめるため、「マロリー」と「ライカー」は行方不明になっていた期間の「ネッダ」の足跡を辿る。
本作品は、これまでのシリーズ作品の中で、イチバン本格ミステリ要素が強い作品でしたね… クライマックスで判明する真相も意外性があったし、「ネッダ」に疑惑の眼を向けつつ、その辛い人生に共感しながら読めたし、まずまず愉しめたかな、、、
でもね、何なんだかわからないのですが… 相変わらず、物語の全体像が掴み難い展開・文体なんですよねー もう少し、読みやすかったらなぁ。
とはいえ、本シリーズ、あと一冊ストックしてあるので、続けて読みたいと思います。
以下、主な登場人物です。
「キャシー・マロリー」
ニューヨーク市警ソーホー署巡査部長
「ルイ・マーコヴィッツ」
マロリーの里親。故人
「ヘレン・マーコヴィッツ」
ルイの妻。故人
「ライカー」
ソーホー署巡査部長。マロリーの相棒
「チャールズ・バトラー」
マロリーの友人。コンサルタント
「ミセス・オルテガ」
チャールズの掃除婦
「ジャック・コフィー」
ソーホー署警部補
「エドワード・スロープ」
ルイ・マーコヴィッツの旧友。検視局長
「ロビン・ダフィー」
ルイ・マーコヴィッツの旧友。元弁護士
「デイヴィッド・カプラン」
ルイ・マーコヴィッツの旧友。ラビ
「ヘラー」
ソーホー署鑑識課長
「ネッダ・ウィンター」
ウィンター事件の生き残り
「ライオネル」
ネッダの腹違いの弟
「クレオ・ウィンター・スミス」
ネッダの腹違いの弟
「シェルドン・スミス」
クレオの別れた夫。弁護士
「ポール」
クレオとシェルドンの息子。チャールズの同窓生
「ビッティ・スミス」
クレオとシェルドンの娘
「ブリル」
巡査
「クエンティン」
ネッダ、ライオネル、クレオの父。故人
「エドウィナ」
クエンティンの最初の妻。故人
「アリス」
クエンティンの二度目の妻。故人
「サリー」
クエンティンとアリスの末娘
「ジェイムズ」
クエンティン弟
「ウィリー・ロイ・ボイド」
ウィンター邸で殺された男
「ジョシュア・アディソン」
私立探偵
「マーティン・ピンウィッティ」
ウィンター邸殺人事件を追っている作家
「ウォルター・マクリーディ」
かつてネッダを救った警察署長
「スーザン」
ウォルターの娘
「"ピック"」
初代"棒男"
「ジェイ・ホリー」
二代目"棒男"
「フンボルト」
三代目"棒男"
『クリスマスに少女は還る』、『氷の天使』、『アマンダの影』、『天使の帰郷』、『陪審員に死を』に続き、「キャロル・オコンネル」の作品です。
-----story-------------
「ウィンター邸」で保釈中の殺人犯が殺された。
屋敷にいたのは七十歳の老婦人と、小柄な聖書マニアの姪だけ。
どちらかが侵入者を殺したのか?
老婦人は五十八年前、この屋敷で九人の人間が殺された“ウィンター邸の大虐殺”以来行方不明になっていた女性だった。
果たして当時十二歳だった彼女が事件の犯人だったのか?
今回の事件との関わりは?
迷宮のような事件に、完璧な美貌の天才ハッカー、ニューヨーク市警の「マロリー」が挑む。
解説=「若林踏」
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2005年(平成17年)に刊行された「キャシー・マロリー」シリーズの第8作… 第1作、第2作、第4作、第7作に続き、本シリーズを読むのは5冊目です。
ニューヨークのセントラル・パーク西通りにある「ウィンター邸」… この古風な大邸宅のなかである晩、ひとりの男がしたいとなって発見される、、、
男は「ウィリー・ロイ・ボイド」と言い、保釈中の連続殺人犯だった… 「ボイド」の胸には裁縫用の鋏が突き刺さっており、死体の傍にはアイスピックが落ちていた。
この状況を見る限りでは、アイスピックを凶器にした「ボイド」が屋敷に入り、逆に鋏を持った屋敷の住人によって返り討ちにあった… というのが事件の顛末に思える、、、
しかし、「キャシー・マロリー」は、その説明に釈然としない… これまでの「ボイド」の犯行ではジャックナイフが使われており、アイスピックを凶器として使用することは考えにくかったからだ。
更に奇妙な謎がある… 「ウィンター邸」には二人の女性がいた、、、
一人は70歳の老婦人「ネッダ・ウィンター」、そしてもう一人は「ネッダ」の姪にあたる「ビッティ・スミス」… 「ネッダ」の事情聴取を担当する「マロリー」の相棒「ライカー」は彼女の存在に信じられないような気持ちでいた。
58年前、この「ウィンター邸」では子守なども含む一家九人が虐殺されるという未解決事件が起きており、当時12歳だった「ネッダ」は事件後、行方不明になっていたのだ… 彼女は58年間、一体どこで何をしていたのか? 58年前の事件では一体何が起こったのか? 「ウィンター家」の大虐殺と今回の事件に関連はあるのか? 過去と現在、二つの事件の真相を確かめるため、「マロリー」と「ライカー」は行方不明になっていた期間の「ネッダ」の足跡を辿る。
本作品は、これまでのシリーズ作品の中で、イチバン本格ミステリ要素が強い作品でしたね… クライマックスで判明する真相も意外性があったし、「ネッダ」に疑惑の眼を向けつつ、その辛い人生に共感しながら読めたし、まずまず愉しめたかな、、、
でもね、何なんだかわからないのですが… 相変わらず、物語の全体像が掴み難い展開・文体なんですよねー もう少し、読みやすかったらなぁ。
とはいえ、本シリーズ、あと一冊ストックしてあるので、続けて読みたいと思います。
以下、主な登場人物です。
「キャシー・マロリー」
ニューヨーク市警ソーホー署巡査部長
「ルイ・マーコヴィッツ」
マロリーの里親。故人
「ヘレン・マーコヴィッツ」
ルイの妻。故人
「ライカー」
ソーホー署巡査部長。マロリーの相棒
「チャールズ・バトラー」
マロリーの友人。コンサルタント
「ミセス・オルテガ」
チャールズの掃除婦
「ジャック・コフィー」
ソーホー署警部補
「エドワード・スロープ」
ルイ・マーコヴィッツの旧友。検視局長
「ロビン・ダフィー」
ルイ・マーコヴィッツの旧友。元弁護士
「デイヴィッド・カプラン」
ルイ・マーコヴィッツの旧友。ラビ
「ヘラー」
ソーホー署鑑識課長
「ネッダ・ウィンター」
ウィンター事件の生き残り
「ライオネル」
ネッダの腹違いの弟
「クレオ・ウィンター・スミス」
ネッダの腹違いの弟
「シェルドン・スミス」
クレオの別れた夫。弁護士
「ポール」
クレオとシェルドンの息子。チャールズの同窓生
「ビッティ・スミス」
クレオとシェルドンの娘
「ブリル」
巡査
「クエンティン」
ネッダ、ライオネル、クレオの父。故人
「エドウィナ」
クエンティンの最初の妻。故人
「アリス」
クエンティンの二度目の妻。故人
「サリー」
クエンティンとアリスの末娘
「ジェイムズ」
クエンティン弟
「ウィリー・ロイ・ボイド」
ウィンター邸で殺された男
「ジョシュア・アディソン」
私立探偵
「マーティン・ピンウィッティ」
ウィンター邸殺人事件を追っている作家
「ウォルター・マクリーディ」
かつてネッダを救った警察署長
「スーザン」
ウォルターの娘
「"ピック"」
初代"棒男"
「ジェイ・ホリー」
二代目"棒男"
「フンボルト」
三代目"棒男"
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